2月6日 続き
神農老街から戻ったらタクシーを拾って安平樹屋まで15分ほど。
入場料50元を支払い、まずは徳記洋行の白い建物へ。
徳記洋行とは1867年にイギリス人が設立した商社。
2階にはその主な取扱品であったお茶に関する展示などあり
1階にはさらに古い時代からの台湾の貿易に関する展示があって、もちろん日本も登場する。
この白い建物の後ろにあるのが安平樹屋。
元々は徳記洋行やその後の大日本塩業の倉庫や社宅だったそうだが、会社が移転して放棄されてからガジュマルの樹に侵食されてしまった。
この建物を侵食するガジュマルはカンボジアのタ・プロムが有名だけれど、気根がウネウネととぐろを巻く姿は実に不気味。ここでは崩れそうな建物を鉄骨で補強、ブリッジも作ってうまく見せている。
さらに樹屋の後ろにはブリッジ歩道が作られていて
その向こうには海へつながる運河とマングローブの湿地が見える。
昔はここが外国商船の入る港だったのだとか。
安平樹屋を出たら少し歩いて次は安平古堡へ。
ここは17世紀にはオランダの要塞があった所だが、その当時の建物はレンガ壁が少し残るだけ。
ここにもいる鄭成功の向こうの展望台に上ると台南の中心のビルと、その手前に大きなお寺が見える。
そのお寺の前を通って
お昼はこの町で有名な揚げエビ巻のお店へ。揚げたてのエビ巻につみれスープはおいしかったけれど、ちょうどお昼時で店内は満員、若いカップルの席にちょっと強引に相席させてもらっちゃって、二人には悪いことをした。
古堡の下からは安平老街という土産物通りが伸びているが、ここは素通りしてその奥へ行くと
その奥には昔ながらの背の低い民家が今も現役で続いている。
途中にあった派手な壁はエビ巻で儲けた周さんがお寺に寄贈したもの。
安平からの帰りはタクシーがなかなか捕まらなくて苦労したけれど、樹屋の前まで戻ってやっと空車を見つけ、そのまま林百貨へ。
このデパートが新装開業したばかりの2014年にも来たけれど、レトロなエレベーターで屋上に上がれば
台南名物の中が空洞のお菓子が並んでいてかわいい。その下の、以前はまだ工事中だった食堂に入ってみると
かなり広い店内は若いお客さんでいっぱい。
ここでタピオカ豆花と小豆かき氷のおやつ。
豆花メニューに「東京豆花」とあるのは醤油をかける冷奴なのに笑った。台湾では冷たい豆腐は必ずおやつなのだろうか。
店内は相変わらずおしゃれで、売られている商品もセンスがいい。
レトロなトイレもかわいくて、台湾は古い建物を活用するのが本当に上手。
宿に戻ったら今夜はもう疲れてしまって、夕食はお弁当をテイクアウト。
排骨飯に鶏肉飯はサラダとスープ付き、もう一つエビの入ったサラダも入れて全部で270元(約1200円)。今回もエンゲル係数の低い旅だ。
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