Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

台湾西部縦断 15 日月農荘再訪

2023-03-27 15:23:46 | 東アジア

2月9日 続き

陽明山ビジターセンター前のバス停でしばらく待って、金山行きのバスに乗車。
 
次の停車地の表示などが出ないバスだったので目的地を紙に書いて運転手に見せ、無事に到着。
するともう一組、やはり旅行者風のカップルも降りて、お互いにちょっと驚く。

バス通りからしばらく坂を下ると突き当りに大きな駐車場が見える。
 
平日の午後でも結構お客さんが来ている、ここが目指す「日月農荘」。
 2017年にも来たことがあるが、150元の入浴料が200元(約900円)に値上がりしている。
 食堂らしきところはちょっとすっきりしたようだけれど
 
お風呂の男女表示が派手になった他はぼろい建物の造りに違いはない。

入口を入るとすぐに棚の並んだ更衣室があり、その先は露天で浴槽が5つある。
先客は4人。ロッカーはないので露天から見えるベンチに荷物を置いて、浴槽の縁にある洗面器は使っていいのかと迷っていると早速一人が上がり湯で体を流せ、と指示してくれる。

お風呂に満ちているのは白濁の硫黄泉。一番熱い浴槽で45℃ほど、ぬるいのでも42℃ほどはあるだろうか、香りの強いいいお湯で気持ちがいいが、長くは浸かっていられないのでみなさん浴槽の縁で涼んではちょっとお湯に入るの繰り返し。

我々が日本人と気が付いたおば様方、タクシーで来たのかと聞くのでバスと答えると、よく来たとサムズアップ。
身振り手振りで陽明山に上ってきたことなど話し、一人のおばさまの帰り際にサヨナラと手を振るとなぜか韓国のりをくれた。
すると別のおばさまは海苔巻きのいっぱい詰まった弁当箱を出してきて、我々だけではなく周り中におふるまい。
その上みんなで知っている日本語を「ありがとう」「さようなら」「愛してる」などと言い出して和気あいあい。
1時間ほども疲れた脚をもみながらゆっくり入って、やっぱりこのお風呂は最高だ。

まだまだ長居しそうな先客たちに別れを告げてバス停に戻ると、ソーラーで表示される次のバスの到着まではなんと50分もある。
バスを降りる時、運転手氏は帰りのバスの時刻表を見せて「これに乗れ」というようなことを言っていたと思うのだが、それは始発の金山の出発時刻だったらしい。
しかたがないので友人と二人、ぼーっと道端に立っていると、少し前に温泉を出て反対方向に行った車が戻ってきて、助手席の女性が日本語で「台北に戻るなら駅まで送りますよ」と言うではないか。

ありがたく乗せてもらって話を聞くと、女性は日本人と結婚している地質学者とのこと。
 そう言えば温泉の横にこんな櫓があったが、彼女はお風呂に入りに来たのではなく、これを調べていたらしい。奇遇とはこのこと。

新北投の駅まで送ってもらって、地質学者さんとはここでお別れ。
 
北投温泉はまたこの次に来よう。

一度ホテルに戻り、汗臭い服を着替えて今夜はタクシーで夕食にお出かけ。
台湾も今夜が最後なので、一度ぐらいはちゃんとしたレストランへ行こうと
 
「點水樓」へやってきた。
なぜか予約の電話が通じず、直接やってきたらカウンター席になったけれど
 
おかげで小籠包を包んでいる所を見ながら食べられた。
鮮やかな緑色をしているのは香り高いバジル入り。この店でしか食べられない、これが食べたかった。
 
他に揚げナスの煮物と大きな肉団子の蟹の卵餡かけ
 海鮮スープもいただいてお腹いっぱい。
小籠包はさすがのおいしさだけれど、しかし他のお料理は実は関仔嶺温泉のホテルの方がおいしかったかも、と二人でささやいたのはナイショ。

本日の締めは双城街にあるマッサージ屋で足裏マッサージ。
日本人のビジネス客が主なお客さんらしい店で、マッサージ師が二人しかいなくてかなり待たされた。
「コロナの間に転職してしまったマッサージ師が多いので大変」と口の達者な女将の嘆くこと。

足裏は50分600元(約2700円)、温泉にも入ったけれど、翌日はやっぱり筋肉痛になった。


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