2月7日 続き
嘉儀駅に戻り、荷物をピックアップしたらタクシーを拾う。
小さな自由の女神を見ながら市街を出て高速に乗り、目指したのは関仔嶺温泉。
バスもあるけれど、今夜の宿はバス停から坂を上がる所にあるはずなので荷物を引きずりたくなかったのだ。
温泉には40分で到着、果たして目指す宿は温泉地の一番奥、わかりずらい脇道を入って急坂を上がった先だったのでタクシーを使ったのは大正解。
景大渡假荘園まで800元(約3600円)。
なんとか英語の通じるフロントでチェックインして、荷物を部屋に置いたらもう4時近くなってしまったが、まだ明るいので温泉街の散歩に出る。
関仔嶺温泉には以前マンゴー狩りツアーに参加した時に寄ったことがある。
その時に入ったホテルの前を通り、バス通りに出ると廃業したらしい大きな建物の先に飲食店などが並んでいて
この地の名産らしい椎茸の店などもあるが、平日の夕方のためか景気の良さそうな所はない。
途中には大きな公園があって、濃いピンクの桜もわずかに見える。
公園の中には「関仔嶺の恋」なる曲の歌碑まであって、こんなところはなんとなく日本の温泉地にも似ている。
この公園のちょっと先には道の脇に展望台があった。
いかにも山の中、曲がりくねった道の先にも温泉街が見えるが、標高はそれほど高くないので夕方でも寒くはない。
この展望台の近くに階段があり、下の温泉街への近道らしいので降りてみることにした。
するとこれがちゃんと整備はされているがなかなかの急階段。
降り切った所は小川にかかる宝泉橋のたもと、ここが2つある源泉の一つで
湧いているのは灰色の弱アルカリ性炭酸水素ナトリウム泉の泥湯。本日の温度は63.6℃、日本語の説明もしっかりしている。
橋を渡ったバス通り沿いにも古びた店や宿が並んでいるが
小川の源泉側には「百年老店」が誇らしい鄙びきった静楽館なる宿があり
その先に伸びる狭い通り沿いにはもう一軒、関仔嶺大旅社という日本風の建物がある。
この2軒は日本統治時代の1904,5年に温泉旅館として営業を始めたそうなのでまさに百年老店。
小路を上がり切った所には公共浴場跡の石碑があり、その前に関仔嶺大旅社の現在の入り口があった。
ここのお風呂にぜひ入ってみたかったのだが思いのほか遅くなってしまい、同行の友人があまりの鄙び具合にドン引きしているのもあって今回は断念。ここはまた来なければ。
来た道を引き返すと当然急な石段を上ることになるわけで、帰路は汗だく。
それでは宿のお風呂に入ろう。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。