寒さの続く2月、引きこもってばかりもなんなので、天気のいい日におでかけ。
やって来たのはほとんど来たことのない天王洲アイル。
りんかい線の駅から5分ほどで見えてきた大きな看板、これが本日の目的、「動き出す浮世絵展」。
会場は寺田倉庫のG1ビル。この看板が見えたのでこのすぐ脇にあるきれいな受付が会場入り口かと思ったらそうではなく
その先にある小さな入り口から階段を上らなければいけなかった。よく見るとプラカードを持った子が一人いるのだが、立っている位置が悪く、声がけをすることもないのでほとんどの人が入り口で迷っていた様子。まったく何のために立っているやら。
階段を上がった先はまさに倉庫の広い空間。
ここで入場券を見せると、エレベーターホールに入る手前でしばし待たされる。
少し入場者が集まった所で簡単な説明があって、やっとエレベーターへ。 するとこのエレベーターの中は倉庫とは思えない豪華さ。
5階で降りるとすぐに会場入り口。
黒いカーテンを開けて最初の部屋に入ると門の向こうの富士山の風景が次々に変わる。
しかしこの最初の部屋、小さいので奥に詰めろと書かれているのだが、入り口すぐの正面から見なければ門の意味がない。設計ミスじゃないだろうか。
次の部屋は大きくて海の中のよう。床に座ることもできるのでゆっくり動く絵を見せていただく。
北斎の富嶽三十六景の中でも一番有名な絵をモチーフにしたこの部屋、今回の展示の中でも一番良かったと思う。
四季をテーマに花がいろいろ変わる部屋があって
その先には複製ながら元の浮世絵を展示した部屋があり、皆さん熱心に動かない浮世絵を鑑賞。
いくつかの絵の下には解説が書かれているのだが、これがなかなか読ませる内容で、湖に映った富士山、実は夏と冬と異なる季節の姿になっているとか、なるほど~。 この丸窓の部屋にも椅子があるが、実は座れる部屋は多くはなくて、映像をすべて見てもらいたいならもっと床にも座れるような工夫があればいいのにと思う。
次の部屋は遊びの部屋になっていてゲームがいくつかあるが、なぜか思い切りアナログ。
タコや猫の浮世絵が一番遊びがある。
その先にある北斎、国芳、広重、歌麿、写楽、国貞を紹介した大きなパネル。
これがまたうまくまとめられていて読みふけってしまう。これらの解説を書いたキュレーターさん、さすが。
国芳の武者絵の部屋があり
次々にたくさんの浮世絵を映し出す部屋では障子が開く動画が面白い。 最後は立体の富士山にカラフルな風景が映し出されて、見終えるのには2時間かかった。
展示はすべて写真、動画撮影OK、着物での来場者は100円引きで自撮り推奨。なのだが、正直言って自分を入れて撮りたいような展示はなく、3DCGを謳っているが立体的に見えるものもない。確かに浮世絵が「動く」がそれだけで、チームラボのような新しさ、驚きがない。
結局皆さんが熱心に見ていた通り、動く大画面は小さな平面の浮世絵にまったくかなわなかった。
面白い企画だと思ったが、ちょっと残念な完成度だった。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
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「大覚寺展」@東京国立博物館 5時間前
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「大覚寺展」@東京国立博物館 5時間前
モネのプロジェクションマピングもいまいちでしたか。
絵をただ動かしてもオリジナル絵画の魅力にはなかなかかなわないということですね。
そして、絵を動かして、プロジェクションマピングで見せる手法ですが、これも先日「モネ アライブ&フレンズ」を見てきたので、どんな感じか予想できます。
自分の場合は、動くモネはいまいちだったので、この浮世絵をみてもいまいちに感じるだろうなって思います。
天王洲は今もガランとして何もないですね。
この天王洲、15年前まで通っていたビルがあります。
出島みたいな場所ですから昼食難民でした。