世界中で大流行のCovid-19、流行り物はきらいなのだけれどとうとう感染してしまった。
自分の記録のために感染記を残しておこうと思う。
0日目
夜、寝る前になって脇腹のあたりがちょっと痛いのに気がついた。体の中ではなく、表面に違和感がある感じ。
帯状疱疹じゃあるまいね、とベッドに入るが、鼻が詰まって苦しく、寝付かれない。
1日目
体の表面の違和感がひろがり、皮膚がピリピリする。
自分の場合、これは熱のあるサインなので体温を測ってみると、なんと、37.5℃もある。
めったに風邪もひかない大バカ者、37℃以上の発熱は10年に一度もない。
これはもしや、と思い、以前に東京都からもらっておいた抗原検査キットを探し出して使ってみる。
すると 見事に赤い線が2本出て、Covid-19 感染確定。
考えられる機会は友人たちと会食をした2回だけれど、すぐに連絡を入れてどちらの同行者も無事なことを確認。ということは彼らは感染源ではなく、こちらが移した兆候もない。とりあえずは安心したけれど、そうなると一体どこで感染したのか、電車の中、あるいはスポーツジム?誰とも口をきいていないので謎は深まるばかり。
熱は出ているけれど寒気がすることもなく、ちょっと鼻水が出て痰がからむぐらいしか症状はない。
普通に仕事をして、食欲もあるので普通に食事。味覚障害などないので一安心。
2日目
体温を測ると相変わらず37.3℃から37.8℃の間を行ったり来たり、しかしつらさはまったくなし。
カーテンの付け替えなどしていたが、夕方から少し咳が出て来た。
週末に入って症状が悪化しても近所のかかりつけ病院には行けないので、一応都のオンライン登録をしてパルスオキシメーターの申し込みをする。
夜になるとお腹が少し緩くなり、食欲もちょっと落ちる。
咳をするのであばらのあたりの筋肉が痛い。
3日目
熱は37.5℃ぐらい、上がりはしないが下がりもしない。
相変わらず咳が出るが、これもひどくなることはなく、食欲は戻り夜もよく眠れる。
4日目
朝、体温を測ってみると36.9℃でやっと37℃を下回る。
発熱は大体3,4日とネットに出ていたがその通りの経過をたどっている模様。
朝食を食べていると電話が鳴って、パルスオキシメーター配達のお知らせ。
玄関の前においてもらって開封してみると チベットなど高所の旅でお世話になったこちら。
高所では酸素飽和度80%を切ることもあったけれど、早速使ってみるとなんと、結果は「100%」。
東京都の皆様、配送費で税金の無駄遣いをしてしまいました、ごめんなさい。
5日目
朝の体温は36.3℃でもう全くの平熱。
酸素飽和度を調べるのもばかばかしい。
ということで、その後はまだちょっと咳が残っているものの大したことはなく、胸の筋肉痛もなくなった。
ワクチンを4回打っていたおかげだろうか、医者にかかることもなく、市販薬一つ飲むこともなく乗り切れた。
一応今週末まではおとなしく自宅に引きこもり、後はパルスオキシメーターを郵送で返却すれば終了。
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11月6日 続き
ワット・ハジャイからGrabでやってきたのは ハジャイ中心部で唯一の観光スポット、キムヨン市場。
表の通り沿いには主に輸入品らしき果物の屋台が多く
ドリアンは1パック250バーツ(約1000円)とお高い。甘栗はこちらの名物らしく、有名らしいハジャイ風フライドチキンの屋台には行列ができている。
市場の内部に入れば狭い通路が縦横に伸びて
下着屋の隣にお菓子屋さんがあったり マレーシアに近いためだろう、バティックの店があったり。
とても広い市場にどれだけの数の店があるやら。雰囲気は御徒町のアメ横に似ている。
が、ここで一番多いのはナッツや乾物を商う店。
どこで買っても大差はあるまいと思いつつ、きれいな干しエビを売っていた店で買い物。 干しエビは100gで90バーツ、カシューナッツは300g120バーツ。
ところでハジャイに来る前、バンコクで会った友人の旦那は元々営業職でこの町によく来ていたという。そこでお勧めの店を聞いたところ、この市場の近くの店を教えられた。
場所は市場の奥に近く、通りを渡って小道を少し入った所。民家しかないような小道に見えたが
おお、確かに食堂があった。これがお勧めの「Nai Roo Restaurant」。しかし店頭にタイ文字以外の店名はなく、友人情報とグーグル先生がなければ決して見つけられなかっただろう。
ここにたどり着いたのが11時半ごろ、まだ店は開けたばかりらしく他の客はなし。
おばちゃんが案内してくれたが言葉はほとんど通じなくて、まだちょっと早いので料理をテイクアウトしようと思ったのだができない、と手を振る。テイクアウトの箱を持って出て行く人がいるのに?
しかたないので目当ての物を注文すると、他は何だ、と1品では許してくれない。お腹は空いていないし困った、と思いながら、圧に負けてもう一品頼み、やっと落ち着いて周りを見回す。
壁には前国王の写真がたくさん並び、店頭の調理場では親父さんとその息子らしき二人が手際よく調理をしていて、その手前にたくさんの春巻きが並んでいる。
実はこの春巻きこそ友人の旦那のお勧め、もちろんこれを注文したわけで
5本で一皿のこちら、食べてみてびっくり、3つは切り干し大根のような野菜入りで塩味系、2つは甘いタロイモのペースト入り。どちらも揚げたてでアツアツ、とてもおいしい。
そしてさらに驚いたのがおまけに頼んだ空心菜炒め。これが発酵エビペーストのような調味料を使っているのだろう、ちょっと癖のあるにおいがするのだが、めちゃくちゃおいしい!今まで食べたことのある空心菜炒めの中で最高においしいかも。
これほど単純な料理をこれほどおいしく作れるとは、店頭の親父さんの作る物はどれもおいしいに違いない。こんなことなら無理してでももっと頼めばよかった。
結局空心菜炒めは完食、春巻きの半分は持っていたビニール袋に入れて、お会計をするとたった110バーツ(440円)の幸せ。
注文の時にはちょっと恐かったおばちゃん、「どうだった?」というようなことを言うので「アローイ!」と言うとニヤリといかにも満足そう。
この店を教えてくれた友人の旦那の味覚の正しさも確認できた。
キムヨン市場から少し先へ進むとハジャイの街で一番の繁華街。
デパートやショッピングセンターがあるが、まあ、いかにも田舎のデパート。
ぶらぶらとホテルに向かって歩くと
古いショップハウスはカラフルに塗られてちょっとかわいい。
2時ごろにやっとホテルにチェックインして、少し休んだらおやつを求めてまた外へ。
駅前の屋台においしいかき氷があるという情報を見たので行ってみたが、すでに売り切れとのことで空振り。
しかたないので繁華街で見たココナッツアイスに方針変更、25バーツ。
後は見たいものもないので通りがかったマッサージ屋を覗くと、さすが地方都市はバンコクより安くて1時間200バーツ。そこで2時間しっかりタイマッサージをしてもらって、さあ帰りましょうと外を見たら
すごい土砂降り。傘を持って来なかったのでしばらくお茶を出してもらって雨宿りしていたが、30分経っても小降りにならないので覚悟を決めて外へ。幸いにしてこちらの商店街はこういう天気のために歩道に屋根を張りだしている所が多いので思ったよりはずぶ濡れにならなかったが、さすが南国の雨は半端ない。
夕飯時になっても雨はやまず、しかしせっかくのハジャイなので大きな傘を借りて外へ。
今夜はこの町で一番有名な「好運骨肉茶」という店でタイのバクテーを食べようと思っていたのだが
行ってみると店の前は長蛇の列。こんな雨の中を並ぶなんて、タイ人、思いのほか忍耐力あるのか。
忍耐力のないこちらはすぐに予定変更、がこの辺りは他にあまり店もなくて
やっと開いていたヨントーフーの店に滑り込み。真っ赤なソースがかかってはいるが辛くはないヨントーフーにビーフンを入れてもらって、スープはさっぱり、具沢山で満足。
50バーツを支払って外に出ると雨がようやく上がってくれた。
ハジャイというと10年ほど前にイスラム過激派の爆弾テロなどがあって治安が悪い所という評判があり、ガイドブックなど見るといまだに「お勧めしない」などと書いてある。
が、実際に来てみれば警察の姿が目に付くこともなく、まったく普通の地方都市。
それよりもここはタイ人にとっては南部のグルメ都市だそうで、朝昼晩と食べた限りその評判に偽りはなさそう。
めったに降り立つこともあるまい、とわざわざ一泊してみたが、ここはご飯を食べるためだけでもまた来たいかも。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
11月6日
ハジャイの駅から荷物を引きずり、5分ほどで今夜の宿へ。
The Lantern Hatyai というこちらのホテル、1階にはカフェがあり
2階の中国風のロビーがとてもおしゃれ。
まだ朝の9時前では当然部屋に入れてもらえないが
午後に入った部屋のインテリアもすっきり、広くはないが静かでなかなかよかった。
大きな荷物はフロントに預けて、まずは朝食を探しに行く。 周辺はいかにも地方都市と言う街並みだけれど
中華系住民の多さがわかる建物がいっぱい。
そこで店頭の蒸篭が目に付いたこちらのお店で飲茶の朝食に決定。 ガラスケースにはカラフルな点心が並んでいて、ここから好きなものをお盆に乗せて店員に渡すと蒸してくれるシステム。
一人なので5皿しか食べられなかったが、餃子以外はどれもおいしくて、お茶込み150バーツ(約600円)で大満足。
他のテーブルでは皆さん盛大に蒸篭を積み上げていて羨ましい限り。
さて、朝食を食べ終わってもまだ時間はたっぷりある。と言っても観光名所などはほとんどないハジャイ、地図を眺めてちょっと離れたワット・ハジャイというお寺まで歩いて行くことにした。
線路を渡った町の西側は特徴もなく、高い建物もないごく普通の商業地。
途中にあった警察署はなぜかタイ語に英語、マレー語、中国語の他に日本語表記まである。
学校もタイ語に中国語、英語。
日陰もない所を30分近く歩いて、やっとお寺の屋根が見えてきたが、道を横断するにはかなり遠くの歩道橋まで行かなければならない。
うんざりしながら歩いてふと脇を見ると、おお、露天市場が出ているではないか。
しかも小道1本だけかと思ったこの市場、歩いて行くと脇から奥へとどんどん広がっていて、お店の数も多ければお客さんも多くて大賑わい。
売り物は野菜や果物はもちろんのこと、魚やら肉やら
お惣菜にお菓子、ロンガンは大きな袋で20バーツと安い!
たこ焼きのようなお菓子(?)もおいしそうだったけれど
これは何だろうと覗いていたらおばちゃんが味見させてくれたのは青パパイヤか大根の千切りのようなものだろうか。とてもいい味付けがされていて、これは葉っぱに唐辛子と一緒にくるんで食べるものらしい。
(追記:この謎の食材、某FBグループで海藻の一種と教えていただいた。海藻くささはまったくないが、確かにそれっぽい食感かも。タイ南部特有の食材らしい)
大量に売られていたのはタイの皆さんがいまだしっかり付けているマスク。韓国製が多いよう。
その脇には耳が出せない人のために耳ひもを後頭部で留めるための紐も売られている。
やっぱりローカル市場は楽しいな とミカンジュースで一息入れて、当初の目的地だったお寺へ。
門の前にはカエルやどじょうがビニール袋に入れられているが、これは逃がして徳を積むタンブン用。
なかなか広い境内にはいくつも建物があって、
中央の涅槃仏はタイ最大だそうだが、なんとなくミャンマーの仏様みたい。
帰りはもう暑い中を歩く気にはなれなくてGrabを呼んでしまった。
地方都市でもすぐ来てくれるGrab、ありがたや~。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
11月5日
ホテルを11時にチェックアウトし、Grabを呼んでバンスー駅へ。
今日はハジャイまで寝台車で行くのだが、出発駅はまだ稼働中のフアランポーンではなく、バンスー駅と案内されたのだ。 バンコクの新しい中央駅として作られたバンスー駅はとても立派で空港ターミナルのよう。
ところがなぜか車は真新しい駅舎の前ではなく、なにやら屋台が並ぶ前に停められ、ここが駅だと言う。
線路は見えるけれどまさかこれが駅ではあるまい、さて、どうやったらあの立派な駅に入れるのか、と周りを見ると地下鉄駅の入り口があった。
きっと新駅舎につながっているに違いない、と降りて行くと長ーい通路の先から入ることができた。
が、上に上がってもがらーんとしていて、人がいなくはないが中央駅らしい人ごみはなく、ホームには近郊電車レッドラインの案内しかない。
きょろきょろしていると女性職員が近寄ってきてどこに行くのかと聞くのでハジャイと言うと、来た方へ戻れと言う。
立派な新駅は完成しているものの、なんと国鉄バンスー駅はいまだ旧駅を使用中、昨年末には廃止となる予定だったフアランポーン駅もまだ使われている状況だったのだ。
この辺りの情報がネットを調べてもなかなかわからなくて、そのため今回のチケットは 12Go という予約サイトを使った。
するとバウチャーが送られてきて、これを乗車当日にパーセルルームで見せて切符と引き換えよ、と言う。
長いホームの突端にあったパーセルルーム、バウチャーを見せると茶色い封筒を渡されて、中にはちゃんと切符が入っていて一安心。
ハジャイまでの1等寝台は1,790バーツ、手数料を20%取られたけれど 英語もあまり通じないここで自分で切符を買えたとは思えないので良しとしよう。
さて、この駅や切符が心配だったので今日は列車の出発の5時間も前にここにやってきた。
無事に切符を入手したら大きな荷物をどこかに預けて、すぐ近くのチャトチャック市場に行くつもりだった。
ところが聞けば荷物を預ける所などなく、コインロッカーなんてものももちろんない。
駅の向かいにあった食堂でかき氷など食べても1時間ほどしかつぶせなくて 後はこの何十年も逆行したような駅でひたすらぼーっ。
列車は次々やって来るけれど、どれもかなり年季の入った姿ばかりだ。
3時間もこのホームにいて、ようやく乗る列車が入って来た。
ハジャイ行き031列車。
1等は最後尾の一両だけ。この車両は一部屋二人づつのコンパートメントになっていて
寝台は上下2段、ドアの脇に小さな洗面台付き。 こんなスクリーンもあって、駅名や進行速度、トイレの空き具合までわかるのは便利。
2つあるトイレはかなり頻繁に掃除をしていてきれい、使わなかったがシャワールームもある。
バンスーを10分遅れで出発した時にはこの車両も満室ではなく、自分の個室も独り占めできた。
途中駅からの乗降も結構あって、最終的にはどの部屋も埋まっていたようだが最後まで一人使用できたのはラッキー。
出発してから車内の探検。
2等車は車両に対して縦に2段の寝台だが、洗面所などもきれいで結構快適そうだ。
食堂車はなくて、どうも自分がうろうろしている間に食事の注文取りが回っていたようだが逃してしまった。
車窓の景色はあまり変わることなく、ナコンパトム、ラチャブリ、ペチャブリ、フアヒンなどに停まりながら行く。
速度は最高でも90㎞程度、100㎞を超えることはない。 夕食は昨晩の残り物やマンゴーで済ませたが、困ったのは冷房が効きすぎること。靴下を履き、持参のダウンジャケットを着てストールをかけてもまだ寒い。ある程度の予想はしていたがこれほどとは。
ベッドメイクの時に上に掛けるタオルケットをもう一枚くれ、というと車掌のおじさんは怪訝な顔をしていたけれど、さらにもう一枚もらってもいいくらいだった。
18時を過ぎれば外は暗くなり
夜中の駅を過ぎるうち、外は雨になった。列車の中でウトウトしながら通り過ぎるのがいい。
朝になると面白い形の山など見えてきて
7時25分の予定が8時にハジャイに到着。
かわいい汽車の飾られた駅から外に出た。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。