文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

日印原子力協定を歓迎

2016-10-24 12:42:00 | オピニオン

 今日の中国新聞の投書欄に「納得できぬ原発輸出」という記事が掲載されていた。直接的には、NPT(核拡散防止条約)非加盟国であるインドの核兵器保有を認めることになるので反対だということだが、この記事の真意は明らかだ。最後に「インドだけでなく、広く世界に原発を売り込む日本政府の倫理性が問われる」とあるのだから、要するに書いた人は、原子力反対というイデオロギーが根底にあるのだろう。

 しかし、考えてみるとよい。インドは世界第二の人口を抱えている。近年IT分野で注目はされているものの、まだまだ発展途上で裕福ではない国だ。その国がこれから豊かな国になりたいと願うのなら、絶対必要なのがエネルギーである。それをどう賄うのか。原子力以外にあり得ないではないか。この記事にあるように「再生可能エネルギーや柔軟性のある系統への協力」をしたところで、インドのこれからのエネルギーが賄えないのは明らかだ。つまりこれはインドは豊かにならなくてもいいと言っているのとほぼ同様のことを言っていることに気が回らないのだろうか。

 インドは、日本の近隣国とは異なり、日本に対する感情はそう悪くないと聞く。そういう国こそ大事にして、協力関係を強固にしていかなければならないだろう。原子力の輸出もその一環だ。

 たとえ日本が輸出しなくても、インドは何らかの方法で原子力の建設は必ず行う。最近は少し落ちてきたとはいえ、まだまだ日本の「ものづくり」への信頼性は健在だ。それなら品質の良い日本の原子力をつかってもらうべきではないか。

 翻って日本を見ても、このままの状況では立ち行かなくなってくるだろう。資源のない我が国のこと、原子力無しでは、」やがてはエネルギー危機に陥ってしまう。しかし、今の現状では国内だけでは原子力技術は衰退してしまう。将来を見通すと、原子力技術は保有し続けなければならない技術なのだ。

 中国新聞自体も、このような反原子力関係の記事は載せるが、その反対は見たことがない。私も投稿欄でどうどうと反論したいところだが、送ってもどうせ無視されるに違いないので、このブログ上で反論を述べておこう。
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書評:探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに

2016-10-24 08:47:44 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに (実業之日本社文庫)
クリエーター情報なし
実業之日本社

・東川篤哉

 本書は、恋ヶ窪にある鯉ヶ窪学園高等部を舞台にした「鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ」の一冊であり、直接的には「放課後はミステリーとともに」の続編に当たる。

 ヒロインは、二年生の霧ヶ峰涼。探偵部副部長、一人称は僕だが、ヒロインなのだから男でも男の娘でもない。ましてや決してエアコンなどではない。16歳の花も恥じらう乙女である。

 美少女名探偵を自認するが、推理のほとんどはミステリマニアの探偵部顧問である生物教師に丸投げ。特技は、野球部の1年生を相手にした「鯉の滝登りノック」のようだ。

 彼女が副部長を務めている探偵部は、教師も生徒も変な人が多いこの学園でも一際ユニークな存在だ。ミステリの研究などを行うのではなく、実際に探偵活動をするのだから。ただし、部室なしの流浪の部らしい。部員は、霧ヶ峰の他には3年の多摩川部長、八橋先輩、そして同級生の赤坂君。

 探偵部があるくらいだから、この学園ではヘンな事件がよく起こる。だから、本が何冊も書けるくらい、探偵部の出番があるのだ。

 今回霧ヶ峰が挑む事件は、大きくは、誰かが襲撃されて、その時に使われた武器を解き明かすものと、密室トリックの解明との2通りに分けられる。

 前者の被害者は、「鯉ヶ窪学園の陸の王者」を自称する桁外れの天狗男・足立俊介。三年男子の中でも有数のモテ男、大島敦史。強面体育教師の柴田幸三。そして学園関係者ではないが、恋ヶ窪教会の神父さん。神父さんはともかく、後はあまり関わりあいになりたくない人ばかり(笑)。

 後者は、探偵部へのミステリ研究会からの挑戦である密室殺人事件2件と映画部の部室のテレビが、実質密室状態の部室から持ち出され壊された事件。

 この巻の最大の特徴は、霧ヶ峰涼にライバル出現というところか。ミステリ研究会部長の大金うるると、その双子の妹で出来がいいため早実に通っているというさらら。そう「ダイキン工業」のエアコン「うるるとさらら」である。つまりは霧ヶ峰v.s.うるる&さららのエアコン娘の対決が一つのテーマなのだ(なんのこっちゃ!?)。

 コミカルでテンポよく話が進んでいくので、とても読みやすく面白い。ただし、著者が広島出身のため、「どれだけカープ好きなんや!?」と思うくらい関係する話題がそこかしこに出てくるのはちょっと・・・(野球まったく興味ないねん)。

 それにしても、この学校、3月1日が卒業生の御礼参り解禁日らしい。いったいどんな学校や(笑)。

☆☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。


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