今日の中国新聞の投書欄に「納得できぬ原発輸出」という記事が掲載されていた。直接的には、NPT(核拡散防止条約)非加盟国であるインドの核兵器保有を認めることになるので反対だということだが、この記事の真意は明らかだ。最後に「インドだけでなく、広く世界に原発を売り込む日本政府の倫理性が問われる」とあるのだから、要するに書いた人は、原子力反対というイデオロギーが根底にあるのだろう。
しかし、考えてみるとよい。インドは世界第二の人口を抱えている。近年IT分野で注目はされているものの、まだまだ発展途上で裕福ではない国だ。その国がこれから豊かな国になりたいと願うのなら、絶対必要なのがエネルギーである。それをどう賄うのか。原子力以外にあり得ないではないか。この記事にあるように「再生可能エネルギーや柔軟性のある系統への協力」をしたところで、インドのこれからのエネルギーが賄えないのは明らかだ。つまりこれはインドは豊かにならなくてもいいと言っているのとほぼ同様のことを言っていることに気が回らないのだろうか。
インドは、日本の近隣国とは異なり、日本に対する感情はそう悪くないと聞く。そういう国こそ大事にして、協力関係を強固にしていかなければならないだろう。原子力の輸出もその一環だ。
たとえ日本が輸出しなくても、インドは何らかの方法で原子力の建設は必ず行う。最近は少し落ちてきたとはいえ、まだまだ日本の「ものづくり」への信頼性は健在だ。それなら品質の良い日本の原子力をつかってもらうべきではないか。
翻って日本を見ても、このままの状況では立ち行かなくなってくるだろう。資源のない我が国のこと、原子力無しでは、」やがてはエネルギー危機に陥ってしまう。しかし、今の現状では国内だけでは原子力技術は衰退してしまう。将来を見通すと、原子力技術は保有し続けなければならない技術なのだ。
中国新聞自体も、このような反原子力関係の記事は載せるが、その反対は見たことがない。私も投稿欄でどうどうと反論したいところだが、送ってもどうせ無視されるに違いないので、このブログ上で反論を述べておこう。