文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

ぶらガール

2017-04-12 19:35:49 | 書評:その他
ぶらガール (ジェッツコミックス)
クリエーター情報なし
白泉社

甘詰留太

 これはおそらく並行世界の物語。作品中にこのような一文がある。

 「私達の住むこの世界では・・・」(p9)

 「この世界」とわざわざ断っているということは、我々の住むこちらの世界ではないということなのだろう。しかし異世界といっても、こちらの世界と大きな違いがあるわけではない。人々は普通に生活を送り、若者たちは恋をする。

 しかし、一つだけ違うことがある。あちらの世界では、女の子の中に、稀に第3次性徴期を迎える者がいるということだ。第3次性徴期を迎えるとどうなるかって?女の子なのに、股間ににょきにょきと、あるものが生えてくるのである。

 作品のヒロインは、大井はるかという16歳の高1少女。彼女も、第3次性徴期が訪れた一人だ。股間から生えてきたものは、生殖能力がないという以外はほとんど男の子のものと同じ機能。だから、朝はなかなか大変なのだ。刺激されると形状が変わるし、もっと刺激されると・・・、いや止めておこう。

 しかし、はるかはあくまでもどこにでもいるフツーの女の子である(そう作品中に書いてある)。だから一部腐女子層が喜ぶような存在ではないし、かっこいい男の子には普通に恋をする。しかし、自分の股間には、相手の男の子より立派なものがついていたりするので、悩みは尽きない。

 この作品は、はるかが大好きな男の子六道亮一と繰り広げるラブコメなのだが、はるかの股間には立派なモノが生えているため、それをネタにした話が多い。果たしてはるかの恋は実るのか?可愛らしいはるかが、自分より立派なモノを持っていると知ったとき、亮一はどう行動するのか?考えてみれば下ネタばかりなんだけど、なかなか微笑ましいストーリーに仕上がっている。

 しかし、ついている女の子専用だという象さんパンツが出てくるが、あれはさすがにないよな・・(笑)

☆☆☆☆

※初出は「風竜胆の書評」です。

コメント
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