さよならセプテンバー 1 | |
クリエーター情報なし | |
クリーク・アンド・リバー社 |
・オーサ・イェークストロム
スウェーデン出身の女性漫画家の描く、かの国のマンガ事情。主人公は、マンガ専門学校に通うため、都会に出てきたアレックスという女性。それにしても、スウェーデンにもマンガ専門学校ってあるというのは驚きだ。
このアレックス嬢、実家のパソコンとお金をほとんど持ち出して、ほとんど家出娘も同然に都会に出てくるのだが、専門学校で用意してくれたオンボロマンションは、男2人とのシェアハウス(そのうちの一人は、ボーイズラブ専門のバイセクシュアル)。新居で、いきなり裸の男とご対面というのは、ある意味お決まりのパターンか。
この作品は、そんなアレックの日常をコミカルに描いている。リリアンという、ちょっと電波な友達もできた。彼女が言うには、「私はスターチャイルド」。うーん、スウェーデンにも中二病があるようだ。
また、スウェーデンにはコスプレ大会もあるらしい。日本文化が遥か海の向こうまで広がっているというのは素晴らしい。思わず「ジャポニズム万歳!」と叫びたくなるかも・・・(笑)。
☆☆☆
※初出は「風竜胆の書評」です。