本書は「ピノピノ」シリーズの一つです。ピノピノとはくまの男の子。ルゥというガールフレンドもいます。今で言えばリア充でしょう。でもまだ小さいので、少しアホなところがあります。
例えばタイトルのようにいちごを食べ過ぎて、お腹が痛くなり、毛が抜けてしまうのです。でも、お母さんあわてず騒がず、
「なんにちか したら、おさまるわ」(p20)
さすがはくまです。野生動物です。少々のことでは慌てません。
この他にも、絵描きが森の絵を描いているのを見て、森を盗んでいると思ったり、きつねのお婆さんにからかわれて、お月さまを大きな蜂の巣だと思ったり。でもアホな子ほどかわいい。ピノピノ君とっても可愛いのです。
くまの世界にもジャ〇ア〇のような存在がいるようです。ピノピノとルゥがベリーを探しているとき、バルバウという二人より少し大きなこぐまが近づいてきました。最初はおとなしかったのですが、ベリーの沢山なっているところに来るとがらりと態度が変わります。威張り始めて、2人にベリーを集めるように命令するのです。もちろんバルバウは、それなりのしっぺ返しを受けるのですが。
可愛らしいこぐまのピノピノ。一度読めばあなたもきっと夢中になるでしょう。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。