(3)、(4)巻のレビューになります。
この作品は、女子高生×バイクというあまり見かけないコンセプトの作品だ。ヒロインは丘乃上女子高等学校1年生の、佐倉羽音という少女。彼女の仲間は、モジャことバイク屋の娘の天野恩紗、スズキのカタナ乗りの鈴乃木凛、いつからいるのか分からない来夢先輩、お金持ちのお譲様の三ノ輪聖。ちなみに凛以外はバイク部だ。それぞれ、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ、ドゥカティのバイクに乗っている。
ちなみに、聖だけはクラスが違い、B組(通称ブルジョワ組)の所属で、どのくらいお金持ちかというと、中等部のころは、自家用ヘリで通学していたくらいである。
3巻では、文化祭の催しとして、バイク部+凛が愛車に乗ってバイクダービーを行う。このレース、誰が一着かを賭ける(いいのか)のだが、ぽんと300万円を出したのが校長のたづ子。親の年金を借りてきたらしい。しかしたづ子の賭けた来夢先輩がいきなり大転倒。果たしてレースの行方は。
4巻では新しいキャラが、バイク部の新入部員候補として登場する。中野千雨というバイクレースのチャンピオンだが、体がちっちゃく、普通のバイクでは足が地面に届かない。彼女は丘女を受験するために学校に来たが、果たしてバイク部に入るのか。
そしていつもスズキのバイクをディスっている恩紗が、凛からスズキ愛好症をうつされた。果たして恩紗の運命は?
一冊の中に、いくつも笑いどころがあり、今一番気に入っている漫画のひとつだ。出てくる少女たちも可愛らしい。
☆☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。