この作品は雑食(要するにゲテモノですな)大好きな女子高生、桐谷さんの物語。何しろ容姿端麗、才色兼備な桐谷さん。前巻までに、雑食四天王が揃い、雑食の幅も広がって、益々パワーアップ。この4,5巻で食べられるのはカンガルー、ラクダ、サンショウウオ、ダチョウの卵、ハシボソガラス、イソギンチャク(以上4巻)、食用ヤモリ、アカヤガラ、トノサマバッタ、マンボウ、アナグマ(以上5巻)。さて、どんな料理が出てくるか。マンボウは寄生虫だらけだということをこの漫画を読んで初めて知ったが、食べる機会はないだろうからまあいいか(笑)。でも桐谷さん、ちょっと目を離すと、生で食べたがるんだよなあ。そのうち死ぬぞ。
最初は榊先生が雑食が嫌いなのに、自分の雑食好きに巻き込んでいると元気のなかった桐谷さん。でも先生も嫌いなわけではないと知って復活。彼女の雑食道に拍車がかかる。
黙っていれば、アイドル並みに可愛いのに、食材(もちろん雑食だが)をさばくとき、危ない人みたいになる桐谷さん。そのギャップがなんとも面白い。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。