著者は、イギリスに留学したことをきっかけにすっかり旅の魅力に嵌ってしまったようだ。紹介されているのはヨーロッパが中心だが、一部アフリカやアジア、南アメリカの都市た入っている。その数なんと26カ国88都市。多くの写真に、それを解説したエッセイが添えられ旅情を誘う。
まず思ったのは、風景が日本とはまるで違うということ。家一つとっても、日本は集合住宅を除けば、木造の家が多い。しかし、紹介されている場所には、レンガ造りや石造りと思われる家が多いのだ。一般に木造の家よりは石造りの家の方が耐用年が長いので、おそらくかなり昔に建てられた建物が残っているのだろう。これらが独自の風景を作り出し、行ってみたいと思わせる。もちろん自然の風景も日本とは違う。
私は飛行機が嫌いなので、殆ど日本から出たことはない。だが、この本を見ていると、これらの国にも行ってみたくなる。今はコロナ禍で旅行も思うようにできないが、この騒ぎが終息し、機会があれば自分の目で見てみたいものだ。読者も、このような本を参考に、自分の見たい風景を探して歩くのも楽しいのではないかと思う。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。