先ほど郵便受けを覗くと、秋田大学から「地球科学コース」のうち「地震」の学習単位認定試験結果が返って来ていた。結果は100A。これでこのコースも2単位目。「一般科学技術コース」の分も合わせると5単位である。まだ新コースになって半年くらいだが、今回はかなりペースが速い。それにしても、自分があまり詳しくない分野にチャレンジするのもいいものだ。
これも異世界ものに分類されるが、他の異世界ものの作品とは少し違う。普通の異世界ものは、主人公が、異世界に転移なり転生して無双するという話が多いが、この作品では、異世界から向うが転移してくるのだ。
主人公は、佐伯莞爾という32歳の脱サラ農家の青年。ある日彼の家に、一人の女騎士が転がり込んでくる。その名乗りは、「エウリーデ王国 メルヴィス伯家が長女クリスティーナ・ブリュンヒルデ・フォン・メルヴィス(愛称クリス)」。それに対する莞爾の反応は「長い」。
一晩泊めてくれと言うクリスに、男と二人きりになってしまうという莞爾に、オークに凌辱されるよりは、人間に夜這いをかけられる方がマシと答えるクリス。結局クリスは莞爾の家にとどまり、農業を手伝うことに。
実はクリスは、蛮族たちの戦いに敗れ、オークに追われて、崖から落ち、気が付けば莞爾たちの世界にいたと言う設定だ。
甲冑姿のクリスは凛々しいのだが、まだ18歳。莞爾の農業を手伝うときの格好はジャージに麦わら帽子に長靴。莞爾の感想は「体験学習で農家に現れた高校生みたいだ!」
ところでクリスの視点では、見るもの聞くもの初めてのものばかり。これは究極の異文化体験だろう。さてさてこの後物語はどうころがっていくのか。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。