文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

特等添乗員αの難事件 VI

2021-03-08 09:04:08 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 なんとこのシリーズ7年ぶりの新作である。今回のテーマはK-POP。あまりの懐かしさに思わず買ってしまったが、表紙イラストの感じがいままでとは違う。これまでは浅倉絢奈は、清原紘さんの描く清楚な感じが頭に焼き付いていたのだが、この巻はイラストレータが変わり、なんだか濃くなっている。肉食系の浅倉絢奈と言った方がいいかもしれない。絢奈と並んでいるのは同期の榎本妃華莉(ひかり)と松永美波だろう。この3人が韓国ツアーに同行することになる。

 韓国風メイクをオルチャンメイクというらしい。松岡さんの作品はこうした新しいことを知るのに便利だ。ところで絢奈たちが濃く見えるのは韓国風のメイクをしているからかもしれない。次のような一節がある。ツアーの参加者が絢奈たち3人に言ったセリフだ。

「お三方ともすごいメイク・・・・・・。どんなグループのコスプレですか」(p62)



 ずっと清原さんのイラストを見ている身としては違和感がありありなのだが。そういえば、昨年出た万能鑑定士Qシリーズ新作の表紙イラストも清原さん以外の人が手掛けていた。新作ということで、絵師を変えたのだろうか。

 描かれるのは、韓国ツアーでツアー客が行方不明になった話。そしてブラックな韓国芸能事務所。私は、韓流にもK-POPにもまったく興味がないので、表紙イラストを手掛ける人が交代したことの方が影響が大きかった。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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