文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学継続入学手続きをした

2021-03-10 18:47:59 | 放送大学関係

 放送大学のシステムWAKABAから放送大学の継続入学の手続きと科目登録手続きをした。今回「情報コース」を卒業したので、残っているのは「生活と福祉コース」のみ。もうこれ一択しかない。

 といってもあまり興味のない科目なので、他のコースとの共通科目を中心に選択することにする。申し込んだのは、「生物の進化と多様性の科学(’17)」と「レジリエンスの諸相(’18)」。前者は自然と環境コース」と共用で、後者は、「心理と教育コース」、「人間と文化コース」との共用科目だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

係長 島耕作(1)

2021-03-10 11:18:02 | 書評:その他

 

 本作では、島耕作は、初芝電器の営業本部販売助成部政策課係長に昇進したところから始まる。この係長というのは、会社によって体制が違うのだが、大体がここにに書いてある主任以上、課長未満の役職である。課長は非組合員としているところが多いが、係長というのは多くが組合員でもある。主任は管理職とはしていないが、係長から一応管理職と呼ばれていることも多いが、主任=係長と言う会社もあるので、この名前で呼ばない会社も多い。

 島が係長になったとたんに、課長が大病におかされる。おかしいのは、そのころを課長の妻が知らないうちに、病気のことを次長が知っていること。いくら会社の検診だからと言っても、そんなわけはないだろうと思う。今だったら考えられないことだが、昔はそうだったのだろうか?

 後任の課長は、営業所の部長だったらしい。一応栄転のようだが、いくら営業所と本社でも部長から課長というのはどうだろう。まあ例がないわけではないが。それにしてもこの後任の課長というのがセコすぎる。私的な飲み代まで会社の経費で落とそうとするし、前任者がバーでキープしていたボトルを引き継ぐという。前者は横領だし、後者は窃盗だろう。島に無茶ぶりをしたあげく、彼のアイデアを自分が出したように話す。こういうやつがよく管理職に慣れたものだと思うのだが、実際には結構こういう奴がいるのが日本の会社の不思議なところ。

 おそらく島も係長時代が一番苦労したんじゃないかな。特に上にひどい連中がいると、ことさらだろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特等添乗員αの難事件 VI

2021-03-08 09:04:08 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 なんとこのシリーズ7年ぶりの新作である。今回のテーマはK-POP。あまりの懐かしさに思わず買ってしまったが、表紙イラストの感じがいままでとは違う。これまでは浅倉絢奈は、清原紘さんの描く清楚な感じが頭に焼き付いていたのだが、この巻はイラストレータが変わり、なんだか濃くなっている。肉食系の浅倉絢奈と言った方がいいかもしれない。絢奈と並んでいるのは同期の榎本妃華莉(ひかり)と松永美波だろう。この3人が韓国ツアーに同行することになる。

 韓国風メイクをオルチャンメイクというらしい。松岡さんの作品はこうした新しいことを知るのに便利だ。ところで絢奈たちが濃く見えるのは韓国風のメイクをしているからかもしれない。次のような一節がある。ツアーの参加者が絢奈たち3人に言ったセリフだ。

「お三方ともすごいメイク・・・・・・。どんなグループのコスプレですか」(p62)



 ずっと清原さんのイラストを見ている身としては違和感がありありなのだが。そういえば、昨年出た万能鑑定士Qシリーズ新作の表紙イラストも清原さん以外の人が手掛けていた。新作ということで、絵師を変えたのだろうか。

 描かれるのは、韓国ツアーでツアー客が行方不明になった話。そしてブラックな韓国芸能事務所。私は、韓流にもK-POPにもまったく興味がないので、表紙イラストを手掛ける人が交代したことの方が影響が大きかった。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマノススメ 2

2021-03-06 19:37:38 | 書評:その他

 

 山ガールたちの日常を描いたシリーズ2巻目。主人公は、雪村あおいという高校1年生の少女。人づきあいが苦手だったが、幼馴染の倉上ひなたと高校で再開したことから、彼女の生活が変わっていく。一つ年上のかえでさん、年下のほのかちゃんやここなちゃんなど、どんどん彼女の世界が広がっていく。

 この巻で描かれるのは、あおいのボルダリング初体験やはじめての本格登山。そしてここなちゃんのあおいの部屋へのお泊り。このここなちゃん、まだ中学生だが、女子力も高く、性格もよく、将来はぜったいモテモテになることは疑いない。といっても、ここなちゃんがもてているようなシーンは出てこないのだが、彼女のファンは結構いるようだ。

 何か大きな事件が起きる訳ではないが、読むと山に関する色々な知識が身につくと思う。(かなり地域が限られるかもしれない)絵柄も綺麗で、出てくる少女たちはみんな可愛らしい。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田大学通信教育「エネルギー地質学」の提出課題が返ってきた

2021-03-06 17:51:41 | 秋田大学通信教育

 先般提出した、秋田大学通信教育「地球科学コース」のうち、「エネルギー地質学」の提出課題が返ってきた。結果は85B。学習単位を取るのが先か、提出課題を出すのが先か、今迷っている最中だが、絶対に、テキストを読んだだけでは分からないと思う。しかし、別枠で評価もされていないし、履修案内に書かれていることは書き直した方がいいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

半七捕物帳 38 人形使い

2021-03-04 08:09:53 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 

 これも半七捕物帳の一話。半七捕物帳は、前半ホラー風味で、実は不思議なことは何もなかったというようなストーリーのものが多いが、この話は、不思議なことが起こり、不思議は不思議として謎解きのようなものは特にない。

 今回の話の中心となるのはあやつり人形芝居一座の若竹紋作と吉田冠蔵の二人。この二人、最初は仲が良かったが、ある事件を境に犬猿の仲となった。この原因と言うのが不思議なことである。二人が使っている人形が夜中に斬りあっているのを紋作が目撃したのである。自分の人形が斬られる寸前、紋作は我を忘れて、相手の人形を煙管で殴った。それが原因で冠蔵の人形に大きな疵ができ、二人の仲が悪くなったのである。

 この紋作と冠蔵の二人が、死体で発見された。ここからが、半七親分の出番というわけである。ああじゃない、こうじゃないと、半七親分、結構この事件にはてこずったようだが、最後はなんとか解決している。その謎解きは意外なものだった。ただ、人形の斬りあいについての謎解きはなく、もしかすると紋作が夢でもみたのではないのだろうか。ただ、このあとにも不思議なことが紹介されており、ホラー的な余韻を残している。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一盌をどうぞ:私の歩んできた道

2021-03-03 08:54:54 | 書評:小説(その他)

 

 本書は、裏千家の前の家元であった千玄室さんの自伝である。生まれた時の名前は「政興」千家ではこの名前は若宗匠(次期家元)になるまでの物で、若宗匠になった後は、「宗興」。家元になると「宗室」。家元を次代に譲ると「玄室」となった。裏千家では、家元は代々「宗室」を名乗っているらしい。

 ところで、この裏千家と言う流派。正式名称かと思ったら違っていた。本書によればこれは京都の人たちによる俗称で、正式にはそれぞれの家が持っている代表的な茶室の名前の「今日庵」と呼ぶらしい。(ちなみに表千家は「不審庵」らしい)

 ただこれらには少し異論がある。まず、玄室さんは正座をものすごく褒めている。(PP22-24) しかし私は、正座というと説教を受ける時の姿勢くらいにしか思えないのである。自分が正座が苦手だから言うわけではないが(いや言っているのか)、正座が苦手でもいいじゃないかと思うのは私だけだろうか。



 玄室さんは京都府師範学校附属小学校に通っている。そこから京都府立一中、そして旧制高校、帝大へ進むつもりだった。しかし父の強い勧めにより同志社に進むことになった。次第に戦時色が濃くなってくる時代。文系の学生の徴兵猶予が取り消しになり、彼も海軍航空隊に入る。そこで親友となる俳優の西村晃と知り合う。二人とも特攻隊で散る命のはずが、玄室氏は、出撃命令が出ず、西村氏は出撃したものの不時着して命を拾った。本書にはその頃の話が多いが、戦争の記憶というものは、一種独特なもののようだ。数年前に亡くなった私の父も少年兵として招集されたが、よくその頃の話をしていた。

 ひとつ面白い記述がある。玄室さんの同志社予科時代のことだ。馬術部員だったので、練兵場で馬を馴らす役目を与えられていたが、厩当番の下士官は学生たちに怒鳴り散らしていたらしい。

位の低い兵隊は、学生たちに対しては居丈高に威張り散らす人が多いのです。(p65)


これはよく聞く話だ。たぶん兵隊の学生たちに対するやっかみもあったのだろう。本当に品性の低い連中は救いようがない。しかし、これは上層部の兵隊がまともということにはならない。神風特攻隊や回天などで多くの有望な若者を無駄死にさせたのだから。

 その他、大徳寺での修業時代の話、アメリカでお茶を紹介した話、自身の結婚の話などなかなか興味深いものが多い。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あまちんは自称♂(2)

2021-03-02 09:34:03 | 書評:その他

 

 主人公の甘澤こころ(あまちん)は公立綿積高校の1年生。とても可愛らしい容姿で、クラスの男の子たちはメロメロ。しかしこころは自称♂。口癖は「勃つわあ」。(ただし、本当の性別は幼馴染みの上下タツミですら知らない。)

 この作品は、そんなあまちんが巻き起こすコメディだ。あまちんの格好が面白い。なにしろ上半身は女子の制服。髪形もツインテールで完全な女子である。しかし、下半身はズボン。スカートは、コスプレのような時しか履かない。でも最近は女子もズボンを履く高校があるので不思議ではないのか。

 一言で言えば、この学校はヘンな人が一杯。なにしろ、主席合格者が恋愛シミュレーションゲームの大ファン。こころがそのヒロインにそっくりだったため、色々とやらかした結果、ついたあだ名が「Mr,変態メガネ」。何事も自信がなかったクラスメートが、自分には可愛いがあると女装の道に目覚めたり。どう見てもアブナイ人が美術部の副部長だったり。

 あまちんの家族にしても、やはりヘンだ。母親は大きな洋服会社を経営していて、よくあまちんをモデルにしていることは全巻で明らかになったが、この巻には父親が登場している。父親は喫茶店のオーナーだが、大の少女漫画ファン。あまちんとタツミの仲が気になっている。

 さてさて、あまちんは本当に♂なのか。タツミとの関係はどうなるのか。すべての謎は次巻以降に続く。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする