チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

やさしい洗い方

2014年05月02日 | 日々のこと

曇、22度、88%

 掃除、洗濯、台所の後片付けが好き、なんていうとまるで主婦の鏡のようです。でも、このどれひとつをとっても、頭など使わずに出来ます。大事なのは汚れを見つける目と、力強い手。そのうえ、すぐに結果が出るところがまた好きです。手を動かす先からきれいな鍋の表面が出て来たり、硬く絞った雑巾の拭う後から窓ガラス越しには明るい空が見えます。気持ちのよさは、心に満足感を与えてくれます。

 元来性格がせっかちな上に、仕事をしていたこともあり、掃除や洗濯、洗いものは力任せにゴシゴシ。それが一番速く汚れを落とす方法だと心得ていました。主婦をはじめて37年ほど、休むことなくセッセと掃除に洗濯、後片付けをします。旅行先で、掃除洗濯後片付けが出来ない時はそれこそ、虚しい気持ちにまでなってしまいます。ところが、ここ3、4年、特に何末年始の大忙しの時に限るのですが、右の親指の付け根と人差し指の指先が痛むことがありました。10本の指の中でも一番働き者のお二人です。そういう時は、左手に発破をかけて代用します。2、3日もすると痛みは納まります。

 昨年の年末、指の付け根が痛み出した時から考えはじめました。というのも、同年代の友人が、指関節症で手術をしたことを賀状で知らせてくれたからです。彼女は私以上に働き者、よく工夫された生活を送っていました。手術をするということはかなり重症だったに違いありません。私は自分の手を見ながら、どうにか負担を軽くする洗い方はないものかと考えます。ふとした時、何かで読んだことを思い出しました。力一杯にゴシゴシするのではなく、力を抜いてその代わり、何度も何度も同じ箇所をこするといいと書いてありました。確か、それを読んだときの私は内心、フンと思っていたに違いありません。随分以前に読んだ記事です。

 指の為を思って、そのやさしく何度も何度も同じ箇所を洗うことをはじめたのは4月の1日からです。台所のスポンジは毎月1日に新しい物に替えます。その新しいスポンジが月末には穴が空きます。それほど力強く洗っていたわけです。何度もゆるりと同じ場所を磨くのは、しゃっきりとしません。もどかしいのですが、あれ、鍋の焦げ付きも襟汚れも力任せのときと同じようにきれいに落ちてくれます。ゆっくりした動きの分、汚れの落ち方も目で追うことが出来ます。時計で計ったわけではありませんが、時間がかかるかと思えば、そんなに差はないようです。

 4月の30日、新しいスポンジを出してきました。でも、4月ひと月使ったスポンジには、穴が空きませんでした。「やさしい洗い方」このやさしいは、自分の指にやさしいという意味です。まだ、根っから性格で慌ただしく洗いものや掃除をすることがありますが、ゆっくりした動きは、負担をかけないことを知りました。力まずとも穏やかな気持ちで掃除や洗濯をする、窓も、鍋もシャツだって以前と同じようにきれいです。

 こういう小さいことからですが、私の性格の矯正にでもなればと思います。

コメント
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