チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

家の改築 空調

2014年05月14日 | 日々のこと

曇、27度、84%

 私の実家の改築をはじめてから一年が経ちました。一年前はまだ元気だった母はもういません。一人っ子ですから、当然のように家、土地とも私のものになります。いずれは、古くなった家を壊し、土地も手放すつもりにしていました。ところが、主人が私の育った家を残したいと言ってくれます。主人は主人で、長男です、継ぐべき家があります。施設に入っていた母には、事後承諾ではじめた改築です。

 改築といっても、ちょっと手を加える程度では済まないことは分かっていました。永年手入れをせずに来た古い木造建築です。こういう手間のかかる仕事を請け負ってくださる人も見つかりました。間取りも替えます。広い座敷も廻り縁を含めて板の間にします。福岡に帰る度に工事の進み具合を見に行くのですが、昨夏などは全く進んでいない状態でした。近所の方にも、福岡に住む友人にも、一体どうなっているのと尋ねられました。何分にも、お願いしている私たちが国外に住んでいるせいもあるのでしょう、それでも年明けの2月に完成と仰っているので、主人共に待ちました。

 結局、一年を過ぎても出来上がりません。家が出来ないことには塀や庭の造作にも入れません。それでも、先日帰国した時には、外回りは少しは見られるようになりました。

 先日の帰国の前から主人に頼まれていたことがありました。各部屋の空調を調達することです。予め、部屋の広さを知らせてもらい、着いた日の夕方には、大型電気販売店へ下見に出かけました。考えてみれば空調なんて買いに行くのは初めてです。日本の空調の現状などひとつも知りません。売り場のお兄さんに、広さを伝え様々な機種の説明をしてもらいます。しかも、主人の希望で日本製に限られています。パンフレットを沢山いただいて、一旦戻りました。

 翌朝、久しぶりに見る我が家です。中も、まだまだですが工事は進んでいました。

   こちらが座敷と廻り縁をひとつにした部屋です。周り縁の一部に壁を作りました。おそらくここが一番広い部屋になります。 当初、主人が取り払うと言っていた書院造りと鶴の欄間は残っています。そして、 これが天井板を取り払い梁を見せるようにした新しい天井です。屋根との境には、明かり取り窓が付いています。床からこの天井の一番高いところまでが、4.5メーター、つまり私が3人立ったトーテンポールが入る高さです。この部屋に入れる空調は床面積だけでは決められません。ほかの部屋もこの座敷ほどではありませんが、やはり天井板を外しました。この日も、空調売り場に出かけます。売り場の方が、普通高い天井というのは2.7メーターを指すのだと教えてくれます。一般は天井の高さ2.3メーターで考えられているのだそうです。売り場のお兄さん、これは見積もりに伺った方がいいですね、とおっしゃいます。うん、確かに。全部で4つ買わなくてはなりません。その上今取り付けても庭工事、外壁の工事が終わっていないので空調が傷むともおっしゃいます。そんなわけで、次回帰国の時に、まず、見積もりに来てもらうことにして戻ってきました。主人にしてみれば役立たずのお使いです。 日本製の空調は日立の「シロクマクン」か三菱の「霧が峰」がいいとのことですが、私は三菱がいいと思います、主人は日立がいいと言います。

 家の工事が思うように進んでいないばかりか、空調ひとつとっても、気の折れる仕事です。

 母が逝って8ヶ月、この家への私の思いも少しずつ変わってきました。ゆっくりと、そのことを書いて行きたいと思っています。時間のおかげで、私の心の整理が出来はじめました。

コメント (2)
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