チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

カメケーキ

2014年05月28日 | 菓子

晴れ、27度、81%

 先日、このブログに「手書きのレシピ」の話を書きました。そしたら、20数年前は一週間に一度は会っていた友人から、「カメケーキ」のことが書き送られてきました。確か、2年前「グルグルケーキ」としてこのブログで紹介したケーキです。そうです、20年前は、このケーキ、「カメケーキ」と呼ばれていたのです。すっかり忘れていました。この香港で、人が集まるといえば、みんなで食べ物を持ち寄りました。何分にも、この「カメケーキ」、持ち運びが便利です。 口径が15センチの小さなボールに入れて運びます。蓄冷剤を一杯に入れたコールマンの小さな冷蔵ボックスで充分です。一体、幾つ作ったでしょう?お皿をボールにかぶせて、ひっくり返します。 ご覧の通り、亀の甲らのようなケーキです。このケーキ、30年以上前、東京代官山のヨックモックのティールームで出されていたケーキです。名前は、エピナール。この緑は何?と皆さんお聞きになります。抹茶?ピスタッチオ?いえ、名前の通り、ほうれん草です。持ち運び便利、見た目がきれいで、当時、ほうれん草は冬野菜でしたので、冬の期間限定のお菓子です。久しぶりに「カメケーキ」として登場します。

  切り分けると、中はほうれん草のムースとサバイヨンクリームのムースが交互に入っています。見た目はもちろん、お味もほんのりと優しい味がします。ほうれん草の緑臭さは、ミルクと一緒にジュースにすることで飛んでしまいます。

 彼女たちとこのケーキを食べた頃を思い出します。みんなみんな、香港からいなくなりました。けど、こうして私が作ったケーキを覚えてくれています。

 実は先週もう一つ、私の古いケーキを覚えてくれていた人がいました。ブタベストに住む友人の2人のお嬢さんは、この5月に誕生日を迎えます。2人のお嬢さんのためにチーズケーキをベースにイチゴを飾ったケーキが、FBにアップされていました。きれいな赤と白のコントラストのケーキ、お祝いの言葉を贈りました。そのお返事に、37年前の私が作ったイチゴのババロアが、ケーキ作りのきっかけだと書かれていました。

 今は香港を離れた友人、遠く東欧に住む友人、こうして私が作ったお菓子を覚えていてくれます。なんと幸せな私でしょうか。残念なことに、主人はほとんど私が作るお菓子もパンも召し上がりません。つまり、ただひたすら食いしん坊の私のために作り続けてきました。それでもここ10年は、オーブンの開け閉めの音にもミキサーの音にも耳をそばだてている、 はい、ケーキの奥にいる方が一緒に楽しみにしてくれています。

  一切れ切ったケーキを少しあげたあとのモモさんです。

 友人たちの思いに励まされ、さあ、今日は何を作りましょうかね?モモさん。

コメント
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