チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

今日も漂白します。

2014年05月23日 | 日々のこと

雨、27度、86%、雷注意報

 香港、ここ3週間以上雨が降らない日がありません。しかも、間違いなく気温も上昇しています。不快指数を測ることが出来れば、一年のうちの大半が不快を感じる湿度でしょう。真夏の気温は、近年、日本の方が高い日があるのですが、最低気温と最高気温の差が2度ほどしか違わない香港、体が休まる暇がありません。空気が抜けない空間、空調が効いていない部屋、何処からともなくじめっとした嫌な匂いが立ち上ってきます。家の中は手っ取り早く気温を下げる、つまりクーラーを付けておけばいいのですが、それでも、革製品、鞄にベルトに靴などは油断するとカビが浮いてきます。小物ならまだしも、壁紙がカビのためにはがれるという現象まで出る始末です。我が家のペンキ塗りの壁ですら角角がやや黒っぽくなっています。洗濯物だって、除湿器の上で乾かすか乾燥機を使っての乾燥です。ちゃんと乾いていると思って、アイロンをかけてタンスに入れていても、なんだか匂いがあるように思います。湿度が70%を切ってくれるといいのですが、我が家は除湿器とクーラーの2段構えでこの時期を乗り切ります。

 塩素系の漂白液の匂いが、街角や公の場所で匂うことがあります。あの、昔のプールの匂いです。塩素系の漂白液を薄めて、床を拭く、ダクトやパイプに流し込み中の雑菌を殺菌する、香港人が、11年前のサーズのとき以来覚えた除菌方法です。

 2003年、中国で端を発したにもかかわらず、死者の数はここ香港が一番多くなってしまった、サーズ。渡航禁止令が出たほどです。私が香港に来て以来初めて、観光客のいない住民だけの街となりました。でも、町中を歩く人は皆マスクをしています。異様な雰囲気でした。レストランなどの人の集まるところには行かないようにと、ワーニングも出ます。海外から仕事で在住している人も家族を連れて帰国しました。そして、テレビでは、繰り返し塩素系漂白液の薄めたものを使って、殺菌をするように政府がお知らせを流していました。一番安上がりで、確実な方法です。街のスーパーからは一斉に漂白液の姿は消えました。中国の工場が日夜を通しての製造でも追い付かないほどの消費量でした。

 昔から漂白をするのが好きです。シミや黄ばみ、黒ずみをとってくれます。白いものを真っ白で使うのは、気持ちがいいものです。最近では色物であっても、塩素系漂白液の稀釈を考えて匂い消しに使っています。繊維の中まで染み付いた臭いを消してくれます。主人の枕カバーやゴルフで使った服など注意深く匂い抜きです。

 高層の集合住宅が、香港人の家です。この雨続きの天気の中、みんなそれぞれに工夫をして生活していると思います。漂白液を使い切りました。スーパーに行くと、あらら、これまた売り切れです。私ばかりが漂白液の使用量が多いわけではなさそうです。

 昨日、雨が降ったり止んだりの空をベットに寝っころがって見上げていました。薄い雨雲が走って行くその合間には、高い高い青空が見えています。そして、その青空にはあの真っ白な夏雲が見えました。もうすぐ、本格的な夏です。あと数日の我慢です。さあ、今日も漂白しましょう。

コメント
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