チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

花菖蒲 練り切り

2014年05月15日 | 菓子

雨、27度、90%

 今年の端午の節句、柏餅をタイの米粉で作っていたら、全くうまくできません。作り始める前には、きちんと粉の準備をしなくてはなどと思いながら、上新粉を買いに行きました。端午の節句には、この柏餅と練り切りで作った「花菖蒲」で祝うつもりでいました。こんな私でも、柏餅がうまくいかないのでやや意気消沈。結局、5日に作ったのは柏餅だけ。それというのも、6日には福岡に戻るので準備もありました。

 練りきりの和菓子は、白あんに求肥を混ぜて外の皮を作ります。そのやや薄黄味ががった練り切りに色を付け、様々な形を作るものです。お茶席の主菓子によく使われる練り切りです。もちろん茶席ですからその季節その季節を反映したお菓子です。和菓子屋さんといっても、お饅頭を売る店、こうした上用の和菓子を売る店があります。おはぎや大福のように、うちでお婆ちゃん、お母さんが作るように、こうした上用の和菓子も家で作ってみたいと思います。誰かに習ったわけでもありません。一人で台所でコツコツ作ります。出来たら、こんな時は台所は立ち入り禁止です。

 あまり一般的ではない紫の食用色素、私は、 紫イモの粉を使ってみました。まだ暖かみの残る練り切りの生地にこの粉を混ぜ込むと、フワッと紫芋の匂いがします。こんなとき、とても幸せな気持ちになります。花弁の黄色は食用色素で色付けしました。中のあんは白こしあんです。

 和菓子作りは、洋菓子作りより手を使います。素手です。こまめに手の汚れを洗い落としながらの作業です。洗っては、手を拭くの動作を何度も何度も繰り返します。和菓子職人の方の指先が、しなやかで柔らかく見えるのは、きっとこの動作の繰り返しからうまれたに違いありません。ごついお顔の男性の職人さんの指先だって、目を見張るほど柔らかな動きをします。

 出来上がった「花菖蒲」、お近くに住む若いご夫婦に早速届けます。今年初節句を迎えた男の子の分も添えて3つ。 小さなわっぱの蓋をとった時の若いお母さんの喜んでくれる顔を見るのが楽しみです。

 洋菓子作りは、もう30数年。これも、まだまだです。和菓子は、亡くなった母の元に届けようと作りはじめました。駆け出し者です。少しずつ、レパートリーを増やします。ゆっくり見てやってください。

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