チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

今朝のGoogleのロゴ メアリーアニング

2014年05月21日 | 

大雨、雷、23度、98%   黄色雲注意報、雷注意報

 今朝の香港、夜中の2時ぐらいから雷が鳴り出しました。ここ毎日のことですが、今日の雷は、巨大です。しばらくすると、今度は大雨まで降り出しました。モモさん、やや興奮気味に主人の部屋と私の部屋を行ったり来たりしています。早起きの私だって、まだ早すぎます。風まで強くなって来て、鍵が壊れてる窓まで開く始末です。なんだか目が覚めてしまいました。もちろん、こんな雨の中走りに出たりしません。起きて来て、PCのスウィッチを入れると、出て来たのが見出し写真のGoogleの表紙です。このGoogleの表紙、なかなか面白い。日によって変わります。先日は、キュービックの発明何周年かでしたし、そのちょっと前は樋口一葉の生誕何周年なんていうのもありました。普通のGoogleの表紙の日もあります。はて、今日は何の記念日かしら?メアリーアニング、生誕215周年、とあります。メアリーアニングなんていわれても、ご存じない方が多いのでは。

 私だって、 この本に出会わなかったら、イギリスの古生物学者、化石採集者のことなんて知りません。TRACY CHEVALIERが書いた、「Remarkable Creatures」です。

 私の本読みは、好きな現代英米作家7人ほどの新刊の追っかけか、たまに本屋で手にとって買ってしまうケースがほとんどです。この本との出会いは、その後者。この本は自伝ではありません。小説に仕立てられています。つまり、どこにもメアリーアニングの名前は出てきません。この本を読んだのは2,3年前のことです。読み終えた私は、なんだか、実在の人物であるような気がしました。18世紀後半、19世紀前半に活躍したイギリスの女性考古学者で検索すると行き当たったのが、メアリーアニングです。世の中、調べ物が随分と楽になりました。

 イギリス東部の海岸沿いの街で、家具職人の娘として生まれ、海岸で集めた化石を観光土産として売っていたことにことは発します。しかも彼女は、幼い頃に雷を受けて生還したという数奇な経験を持っています。本の中ではロマンスも描かれていますが、生涯独身で通したようです。

 当時の女性の服装で、海辺で化石を集める女性を想像しながら読み進めた本でした。時代も遡ります、今のように女性にとって住み易い社会でもありませんでした。しかも、貧しく、学歴もない、にもかかわらず彼女の発見する化石とその化石にたいする知識の深さは、学者と呼ばれる人を遥かに凌いでいたそうです。私も女です。こうした女性をテーマに取った本に出会うと、非常に気持ちが入り込みます。しかも、作者も女性です。やはり、女性のことは女性でしか分からない何かがあると、洋の東西、時代に関係なく、そう思う思いが次第に強くなって来ています。この本を読み終えたあと、いつか映画化されないかなと、配役まで考えたほどでした。

 久しぶりに思い出させてくれた、メアリーアニング。このGoogleのロゴは、岸壁にある化石を掘り出しているメアリーアニングです。そしてよく見ると白い化石が、Googleとなっています。

 朝起きて、PCを開けて、急遽今日のブログを変更しました。今日はまた、メアリーアニングのことを思って、雨の日を過ごしましょう。

コメント
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