昨日は疲れから早々に寝てしまい、更新できませんでした。コメントのご返事も遅くなりましたことをお詫びいたします。
この間、大変開いてしまったのですが、久しぶりにEF58シリーズをお届けしたいと思います。
今日は、宇都宮運転所の最後の精鋭の一員であった168号機です。
168号機は、昭和33年3月4日竣工の東洋電機・汽車会社製。新製当初は沼津区配置で、その後宮原区→宇都宮区と、移動経歴は少ない方です。
形態的には、宮原区の時代があったためか、どちらかというと関西仕様で、正面窓はHゴム、側面フィルタはヨロイ戸化されています。寒冷地仕様は全くありません。パンタグラフはPS15を搭載しています。晩年は宇都宮仕様となり、デフロスタを装備しています。
前出の170~175号機(最終型)では、側面明かり窓3個のうち真ん中の1個がHゴム仕様となっていることを説明させていただきましたが、この168号機の誕生時期から見た場合、最終型と数ヶ月も変わらず誕生しているのにも拘わらず、その差異を見ることはできません。
では、現役時代の写真をご覧ください。
昭和57年1月 東北本線 西川口~蕨間にて 14系客車を牽く168号機
東北本線で14系客車12連を牽く168号機。東北新幹線の開業直前であることから、東北本線の特急・急行とも運転本数ではピークを迎えていた時代です。既に旧型客車の臨時は”シナ座”以外にはありませんでしたが、旅客用機関車としてEF58が存分に活躍できた最期のときでした。
昭和57年5月 東北本線 蕨~西川口間にて 荷物列車を牽引する168号機
貨物線を行く荷物列車。同時期に高崎二区が牽引する荷物列車の写真もあることから、高崎二区のゴハチ撤退に関連した運用の異動が見え始めた頃ではないかと推測されます。
写真を撮ったときには全然気にしていませんでしたが・・・。
昭和60年2月 東北本線 与野駅にて スロ81系「シナ座」を牽引する168号機
EF58活躍最晩年の頃。このシナ座のために残ったEF58がいるという時代です。
同年開催の「つくば万博」対応の多客輸送の関係もあったため、時を同じくして廃車の運命となっていた常磐線EF80とともに、最終最期の活躍をしていました。
スタイルが標準的・一般的過ぎてインパクトに欠ける形態の168号機でしたが、同区の中でも最後まで活躍していたようで、長きに亘りその姿を見ることが出来ました。