今日は、国鉄型101系では最後のアップになると思いますが、〆にふさわしく京浜東北線をお送りしたいと思います。
鉄道ファン誌のNo561(2008年1月号)とNo562(2008年2月号)で、「京浜東北線を駆け抜けた車両たち」と題して京浜東北線に使用された車両や時代背景など詳細に記された記事が載っております。この記事をお読みになった方はお判りと思いますが、京浜東北線にも都合3編成の101系が運用されていたことがあります。
私も詳細については知らないのですが、昭和45年12月2日から運用開始され、昭和53年10月、現在の武蔵野線(新松戸~西船橋)延長開業による列車本数増に必要な車両として捻出されるまで、8年弱の期間に亘り京浜東北線を走っていたとのことです。
昭和53年といえば、私が未だ中学2~3年生の頃でしたので、101系が走っていたことは知っていましたが、写真は特急列車かEF57ばかり撮っている頃でしたので、記録としても皆無であったと思われていたのです。
しかし、いざネガを探してみると、フィルム現像したままプリントアウトしていなかった写真の中から101系の写真が出てきたのです。
昔の写真なので非常に見苦しい写真でもあり、特に外に出て行くような記録ではないのですが、本日、こうして公開することができることを大変嬉しく思います。
では、本当に良い写真ではないのですが、大きな気持ちでご覧くださいませ。
昭和51年頃 京浜東北線 南浦和~浦和間にて 南浦和駅を発車した大宮行き101系
ネガが露出不足のため、コントラストの欠ける寝ぼけた写真になってしまいました。
原版は6×6の「リコーフレックス」という2眼レフで撮影し、キャビネ版に焼き付けた写真です。夕方らしい上にレンズシャッター式なので、写真もブレブレな感じです。
当時、103系の写真など全く撮る気の無い頃でしたので、おそらく、101系が来たことが判って慌てて撮ったものではないかと思われます。
昭和53年頃 京浜東北線 蕨駅にて 停車中の大宮行き101系
こちらは最晩年の頃の写真と思われます。当時は、鉄道雑誌をお小遣いで買える頃ではなかったので、101系がなくなることも察知出来なかった筈です。おそらく、蕨駅で特急列車の写真を撮っているときに偶然来た101系を収めたのだと思います。ちなみに、こちらはキャノンFTbという35mmの一眼レフカメラです。
時代的に判断して、この後間もなく武蔵野線用に1000番代化改造され転出していったものと思われます。
このような首都圏カラーをまとった車両を撮影する際は、カラー写真であることが必須な感じが否めません。モノクロなりの主張もあるわけですが、「大宮」という方向幕だけではどうしてもインパクトが弱くなってしまいます。
せっかくの貴重な記録でありながらも、モノクロであったことは今でも非常に残念な気持ちです。
実は、この2枚の写真以外に、カラーネガの101系の写真が存在しています。まだプリントアウトしたことが無いため期待したいところですが、他のコマを見るとシャッターの走行ムラが見受けられるのです。また、昭和52年頃に撮ったものですから、退色も懸念されます。
いずれはこのネガも現像することになるとは思いますが、結果次第でアップするかどうか検討したいと思います。