マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

小笠原 天然の宝庫:南島に上陸

2010-09-12 00:53:00 | 鉄道以外の写真ネタ
こんばんわ。

小笠原ネタの続きです。

イルカウォッチングを楽しんだ後、シュノーケリングをします。浅瀬で様々な種類の魚たちが集まっているんですが、とても日本の海とは思えませんでした。水族館よりもすごいです。さすがに天然の海。水中写真が撮れないので、皆さんにご紹介できないのが残念。もし万が一また行くことがあれば、この点も考慮しないといけないですね。

人生初体験となるシュノーケリング。足ひれを着けるのも初めてですし、緊張しました。呼吸の方法が上手くいかなくて、最初は海水を吸ってしまって死にそうでしたよ。でも、10分くらい経ったらかなり慣れてきたようで、長く泳げるようになりました。

暫し海中散策を楽しんだ後、南島に上陸します。

南島は、本島の父島の直ぐ隣となりますが、船でなくては行くことが出来ない無人島です。手付かずの自然を残す天然の島で、環境保護に取り組んでいる重点の場所となっています。それもかなり徹底されていて、サンダルに付着する父島生息の生物の卵や寄生虫などを持ち込まないように、下船する時に海水で履物を洗わなくてはいけません。この点は観光船の事業者も徹底しており、島あげての取り組み様が伺えます。




写真が鮫池と呼ばれる船から直接下船することが出来る場所です。しかし、大変厄介なことに、ここの入り口が非常に危険な場所なんですね。画面中心からやや左側の岩の間を船が抜けてくる訳ですが、両側の岩以外にも海中の浅いところに岩があり、さらに海水の出入りでうねりがあるため、ノンビリ通ると揺られて船体がぶつかってしまう危険があるんですね。
そんなことで、左右に観光客の体重を振り分け、出来るだけ前寄りに客を移動してスクリューを守るとともに、この反対側となる入り口前から右カーブで船体を傾けて一気に突っ込みます。客は船から振り落とされないように、しっかりと掴まって通過を見守るのです。船長さんの腕の見せ所で、船体を大きく揺らしながら無事に通過し終わると、客は拍手喝采です。


南島は前述のように徹底した環境保護策がとられており、指定した通路以外は歩くことが出来ません。しかも、1日100人までと上陸人数が制限されています。
急な狭い道を10分ほど掛けて登ると、そこには絶景が待ち構えています。




おっと違った。



南島は珊瑚礁の死骸が石灰化した岩で出来た島で、海底だった石灰岩が隆起して出来た世界的にも大変珍しい島であるということです。
眼下には先ほど入ってきた鮫池と、この写真にある扇池を見ることが出来ます。扇池はその名の通り扇形をしているからですね。




扇池とは言っても、もちろん海です。岩肌に開いた穴から海水が行ったりきたりして出来た浜ですね。もしかしたら、島側から流れる雨水との共同連鎖で開いたかもしれませんけど。
写真では判りませんが、ここは白浜になっており、全ては砂ではなく、サンゴの死骸でできた石灰石の粉ですね。
とにかく、キレイ!素晴らしい!の一語に尽きます。




扇池の白浜には、こんな貝殻が沢山落ちています。
実は貝ではなく、ヒロベソカタマイマイというカタツムリの仲間です。
1000年前に絶滅してしまった生物ですが、侵食によって崩れた層からぼろぼろと出てきたらしいですね。石灰岩は非常にもろいので、雨が降る度にくずれてくるらしいです。

南島上陸に当たっては厳しいルールがあります。ガイドが同行しないと上陸できませんので、ルールは守らざる得ないと思いますが、行かれる方は十分にご配慮をお願いいたします。

コメント (6)
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