蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ママ、ポチ、パパ、ボク。

2010-12-08 | 無題

ママ、ママ、どうしてママは、喜んでくれないの?

ボクがこんなに一生懸命しているのに、ママはどうして誉めてくれないの?

ボクは、もう疲れたよ。これ以上、頑張れないよ。

 

ママ、ママ、こっちを向いて。

ママ、どこにいるの? どうして、消えて行くの? そこにいるのは、ママじゃないの?

ママ、返事をして。

 

でも、ボクはひとりぼっちじゃない。ポチがいるしね。

こいつは、ボクがいないと、なんにも出来ないんだよ。

だから、毎日、ポチのために、ボクが生きていないとだめなんだ。

 

ボチとボクはね、話ができるんだ。犬と人間でも、わかりあえるんだ。

飼い主と飼い犬の関係を超えて、男同士の友情みたいなものだって、感じあえるんだ。

でもそう思ってるのは、ボクだけかもしれないね。

ポチは、犬だもん。

 

ママは、遠いところに行ってしまったの?

もう、帰ってこないの?

ボクがどんなに頑張っても、もう、ママの笑顔は見れないの?

ママ、ボクはどうすればいいの?

 

パパに聞いてみたんだよ。

ママはどこ? ボクのママはどこ?

パパは、哀しそうな顔でボクに言ったんだ。

ママは、もういないって。

 

・・・・・・・・

 

パパもポチも、ロボットなんだ。

だから故障すれば、修理すると元通り。

ママは、人間だったの? それともロボットだったの?

 

人間は、心臓が動いて生きている。血が流れ、痛みを感じる。

自分で考え、自分で動く。

ボク一人が、人間?

 

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フィクションです。
わたしが幼稚園の頃、一度だけ、
母が大きめの鞄を持って、プラットホームに立ち、特急電車に乗って、遠いところに行ってしまう夢を見ました。

わたしがイメージして描く母性と、実際の母は、かなり違っていましたが
「よそのお母さんは、もっと優しくて・・・こーで、あーで・・・」と不平を言うと
母は、「ええかげんに、し。これぐらいで、良しと、し。高望みしても、あかん」
と、わたしを諭しました。わはは。ですね。

幼い少年が、ママを愛し、ママから愛されることを追い求める姿を想像すると
なぜだが涙が溢れ出るのです。
不思議ですね。