最近、金融破綻は滅多に起こらない確率であるとか、行動経済学(心理分析のようなもの)での説明がなされているが疑っている。前の、ブラックマンデーも「同じ対応システム」が事前に用意されていたことが原因であった。それはオプション理論の過信であり、理論を上回る「雪崩」が起こったに過ぎない。<o:p></o:p>
今回の破綻は、金融工学の行き過ぎで安いお肉の美味しいところだけ集めると、ブランドのお肉と同じになるという発想、次に、リスクの査定と格付け、そして利益は自分の給与という制度が「システム」となり、当然な破綻を迎えたものだ。ただ、ここまで急になるとは誰も予測しなかったのはブラックマンデーと同じだ。これはロングテールでもなんでもない。単一性と欲が招いたものだ。 それに対し、悪い情報の効き目も凄まじい。多様性が無く、社会が一種の「乗り遅れない」尺度に向かっている。確かに、行動経済学などの観点もあろうが「尻尾に犬が振り回されて」いる。不況解説、経済本が多いのもその表れだ。バンドワゴンが多すぎ、その割りに実際のイベントが大したものではない。<o:p></o:p>
投資については損したくないという守りが「長期・安定・中リスク」という王道をはずしている。今後は、ストックオプションの課税(個人番号化)や累進課税の復興等が投機的投資銀行対策や財政再建に必要だ。<o:p></o:p>