分析を受けて、歴史からの回帰提言をまとめる。現在、デパートは販売が対前年10%超減で、損益分岐点に差しかかっている。当面の黒字確保のため、経費として人件費を減らすリストラが進行中だが、顧客への商品知識とコンサル能力と売場の企画と調達能力の低下につながる懸念がある。あわせて売上拡大のため低価格化や専門大店の導入はショッピング・センター化でありデパートの歴史に適合しない。現時点では一部のデパートがその政策で売上底上げを図っているが、中期的には今隠されている問題(関係会社やテナントにうずまくもの)の反動もあろう。反対に今までの方法を踏襲しているデパートも課題がある。また、バブル以降増えすぎた店舗によりデパートでないようなものもなり、今後の対応としてデパート店舗の「量」の削減は「質」の転換以前に前提条件として必要だ。<o:p></o:p>
そのため、原点回帰を観点に据え提言を考えました。<o:p></o:p>
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不動産業から小売業へ回帰<o:p></o:p>
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買取(あるいは条件付)本来のデパートの姿ではないか。企画し商品を選んだ「平場」がもともとの姿だろう。しかし現在は、テナント(賃貸) (ブランド店、1階の化粧品のようにブースが決まっている)、販売委託(メーカーの販売員)、消化仕入れ(売れた分だけ)とややこしく分かれている。これは靴売場でメーカー指定すると担当者(メーカー関係者)が出てくるので分かる。小売業なのか不動産賃貸業なのか、それとも商社なのか、よく分からない。但し、安いプライベート・ブランドをやるなら、GMSと同じだ。<o:p></o:p>
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日本的なものへの回帰<o:p></o:p>
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かつての大食堂、遊園地はもはや必要はないだろう。しかし家族で揃ってそれぞれ好きなものが食べられるという、大食堂だが、和洋中ある日本橋高島屋特別食堂のようなサービス付きフードコート形式は面白いのではないだろうか。(要は、飲食店の平場化です)つぎに、遊園地の代わりに屋上緑化とのんびりできるサービスはどうだろうか。団塊退職で6ポケットも当面の狙い目だ。そこに行くと快適で、お洒落をしなくてはと思う室礼とサービスのある「もてなし」が欲しい。<o:p></o:p>
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モノの選択と知識と人材の回帰<o:p></o:p>
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デパートで嫌いなのは、見ていると「何をお探しですか」と自由に選べないのがある。その割りに、指名買いで問題は商品知識のないことで、「知らない」、「ネットでありましたか」、「扱っていない」がままある。原点に帰り、量と質を独自の観点でそろえること、顧客の取り寄せ要望にこたえること、専門人材の育成を図る組織変革と評価体系が急務ではないだろうか。<o:p></o:p>
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デパート業界はリストラと店舗の拡大という相反した状況にある。店舗のグレート分け、ターゲット変更など、自社内多様化で乗り切ろうといているが、お客様の望むもの、自分たちの誇れるものを考えたほうが良い様に思って仕方がない。<o:p></o:p>
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かつてデパートには夢があった。 <o:p></o:p>