都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

駐輪問題:企業町内会と行政の協業のご指摘

2009-11-14 18:24:59 | 都市生活

大阪での駐輪問題について大阪市建設局の中央工営所の方とお話しする機会があり、お教え頂いた。駐輪問題は、地元の町内会がないところは「企業町内会」の協力が必要との考えだ。<o:p></o:p>

大阪市では駐輪が問題となっている。建設局では、禁止区域を設け、それ以外の区域でも、会符(絵符:えふ)を付けて未利用駐輪の排除や撤去、整理を定期的に行っているが、止めさせないように止めにくい雰囲気を作るという日常の地元の活動が必要とのことだ。環状線の駅では地元の町内会の協力があり上手く行っているが、大阪都心では町内会がないので、それに代わる「企業町内会」の協力が必要とのことだ。都心では面白いことに、自転車通勤が増えているが「自分の会社の前以外」にとめて、しかも「駐輪してあるところにかたまる」という。地元企業・ビル所有者・管理者が駐輪を片付けたり、整理したり、声掛けする活動が駐輪を無くすのに有効だという。その活動として、「サイクル・サポーター制度」( http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000049865.html ) があり申請すれば「自転車を整理」できる。<o:p></o:p>

 さらに、大阪都心には駐輪場が少ない。駐輪場確保のため、公開空地(総合設計の要件)の活用などや、有料駐輪ラック整備なども必要だと意見を同じにした。駐輪とは、いわば都市のスペースの「ただ乗り」占用であり、公平・公正な負担と安全確保(駐輪で道路が狭くなり危険)がテーマとなる。エコがエゴになっては本末転倒だ。<o:p></o:p>

 京都では、四条河原町にエレベーターで屋上まで行く駐輪場や御射山(みさやま)公園の地下駐輪場もあり参考となろう。できれば、最近利用の減っている駐車場の活用も考えてみたいものだ。<o:p></o:p>

 工営所の方々は早速、会符を取り付け、整理頂きました。当方の都市計画の考えと実践もかくありたいと感じ入りました。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする