デジタルは音源の種類だ。デジタル音源も、アナログでの録音(マイクロフォン)、デジタル化してCDに。聴くときはもう一度デジタルをアナログに変換している。そのため、アンプやスピーカーはあまり変化がない。スピーカーはアナログの最たるものでエネルギー変換器だ。歪がもっとも多く10%程度(立ち上がり、たち下がり、周波数、線形(音の大小)、ダンパーのヒステリシス、素材の特性、クロスオーバー など)はある。アンプなら1%もあれば大騒ぎなのだが。<o:p></o:p>
LPレコードは1950年後半からでステレオになった。マザーカッタというのでーテープ信号を物理信号(90度の溝の左右と深さ)にして、これを雄型に移し型押しの要領でLPを作る。再生はカートリッジで読み取り、MC,MM,IM方式など多様で、更にアーム、アームの調整(針圧、オーバーハング、高さ、ラテラルバランス 等)ターンテーブル、ヘッドシェル、リード線、配線素材、トランス、レコード処理剤 で音が変わる(本当です)とパラメーターが多い。そして機器の値段も高いがランニングコストが高い。カートリッジ(大体1から5万円、平均3万円くらい)の針先が200時間目安だ。レコード自体も減るのでカセットデッキを使いコピーをとるのが流儀であった。テープは90分で1,000円くらい、デッキは普及品で3万円から良くなると10万円だ。つまりはカートリッジとプレイヤーに年間数万円かかり、その上、カセットとカセットデッキ(もって数年)に出費が要った。CDならCDプレイヤーが年間数千円くらい(減るところもないので10年は使える)の上、CDも痛まないしカセットも要らない。<o:p></o:p>
その上、レコードは針先清掃のみならず、温度により針圧を変える、接点を磨く、脱磁処理する、針交換をする、減ったレコードクリーナーを交換する、プレイヤーのベルト交換する(ベルト式の場合)など、手間が掛かる。それでも聴くのはやはり音が良いからだろう。<o:p></o:p>