都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

麺や紡(大阪 南茨城):比類なき美味さ、食べごたえ、さわやかさが三位一体

2014-04-12 05:27:44 | 食べ歩き
 モノレール乗換駅として利用する阪急京都線の南茨城駅から徒歩10分。工場地区を抜けた14号沿いで自動車の排気ガスと騒音を感じる。
10:30に着くが16人目。11時開店で、11時半頃、始め入店の二人が出てくる。このとき25人後に並んでいる。その頃、外に注文を取りにくる。中でカウンター10席、待ちが3席ある。カウンターに座るとすぐに出てくる。食べ終わったのが12:05であり当初の調理を見込むとて3分/人の流れか。数人連れの学生が多く、カップルは2割くらいで騒がしいこと。ネクタイは見かけない。親子連れもいた。大学生らしいのが多かったが千里あたりの大学とモノレールでつながっているのかもしれない。不思議とmont-bell、ARC'TERYXが多かったのはなぜだろうか。(烏賊京とはえらい違いだ)

 店の中は清潔でショパンのピアノがかかっているのは珍しい。ご主人は若いが職人風、奥様はきびきび気が回り丁寧に立ち回る。11時から15時の4時間だが80食以上は売れる勘定だ。二人の運営でありこれが限界だろう。 外待ちにも軒下に椅子が数脚あるのは親切だ。お値打ち値段で、行列を管理し、短時間で、廃棄なく売りつくす戦略は考えている。作り手が味に集中できるのと売上の見込めるメリットがある。これで評判が上がり、固定客がついて値段を高くすると永福町の大勝軒のモデルになる。

 春の陽気もあり、さっぱり冷たくで淡成つけめん300g(850円)とチャーシュー丼(400円)にする。麺は太目の多加水の全粒粉で美味い。噛みしめと滑らかさ、旨みがある。糸唐辛子、貝割れ、メンマ3本(柔らかい)、炙りチャーシュー1枚(旨みがある)が載る。
つけ汁はさっぱりかつ濃厚で酸味もある素晴らしいもの。なぜか鶏の塊が二つ入るがあまり美味しくないうえ、臭いに違和感がある。チャーシュー丼はタレがかかるが、さらにつけ汁をかけるとうまい。麺がどんどん進む、時々、麺に胡椒や七味を掛け変化をつける。ご飯もどんどん進む。つけ汁を飲み干してしまったのは初めてだ。

 うえまち が水彩としたら、紡はルノアールの油絵の薄い描き方(おつゆ描き)みたいで濃さ、食べごたえ、食後のさっぱり感などが高次でバランスしている職人芸だ。どこか婀娜っぽいのが小粋だ。

 値段は安いが、道のりと行列が長い。今後ますます美味しくなると期待する
コメント
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