都市と楽しみ

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STAP細胞報道でやっとまともな論評:飯島勲と宮崎哲弥は的確

2014-04-21 05:03:48 | 世情
週刊文春4月24日号に痛快な記事が2つあった。

 飯島勲内閣参与は辛口インテリジェンスにおいて、理研の姑息さは政界そっくりとあり
・小保方さんは肝っ玉が据わっている発見者、奇想天外な発見
・研究不正とは手のひら返し
・理研が組織としてコミットした以上、信頼する原則のもとで、STAP細胞の証明に邁進させるべき、懲戒処分は冗談じゃない
・責任をなすりつけスケープゴートにするのは許しがたい、理事長は不適格

同じく、宮崎哲弥の時々砲弾では
・知らないことを知っている、つまりは、「分からないものは分からない」があるべき文化人の姿
・踏み込んだ「心の専門家」はGoldwater Rule( http://en.wikipedia.org/wiki/Goldwater_rule )の臨床倫理に反する、文化人であり専門性の偽装
・専門性が実はないジャーナリスト、評論家、学者は「斉東野人(道理を知らない田舎者)が群れをなす有様」

 しかし、同号ではノーベル賞2010年受賞の根岸英一教授が論文のコピー・ペーストについて科学者失格と掲載している。この記事はインタビューなのか寄稿なのかよくわからないが、有機合成化学が専門でありSTAP細胞を理解している訳ではなさそうだ。あくまで研究不正についての見解であり、倫理の問題だ。科学倫理を専門家に言わせるのは良いが、小保方さんを「失格」とマスコミが言えるのだろうか。大体、本人が研究の手法の非を認めているのだから、尻馬論評な感が強い。

 何度も書くが、当方もSTAP細胞の証明は専門性がないため分からない。(専門研究者も否定していない)マスコミや文化人は倫理と専門性があり評論している訳ではないのが多い。理研は組織責任を回避している。STAP細胞研究は停滞しており技術や特許の社会的損失が懸念される。

 期待できる技術が社会現象として検証もされないまま、無責任な騒動になっているのはどう考えてもおかしい。この2つの記事は大人の見解だ。
コメント
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