都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

ヨドコウ迎賓館(旧山邑家別邸1924年)(兵庫 芦屋):フランク・ロイド・ライトの建築を堪能

2014-04-23 05:40:46 | 芸術
 昔は廃屋のようで、立ち寄り82年にスケッチしたことがある。その後、1974年に重要文化財となった。淀川製鋼所の所有となり保存・再生され見学ができる。ライトの水平線の伸びやかさ、大谷石の彫刻、暖炉と小さな天窓、水平・垂直・放射状の木の装飾にあふれる。デッキからの眺望が爽快で海と山が綺麗だ。

 別邸の扱いだが、宴会などもできる畳敷きもある。和風とライトが面白い。なお、和風建具と外壁の窓芯がずれているのがご愛嬌。

外形では台形のモチーフが展開され独自のどっしりしたマスを形成している。また、2箇所の暖炉の煙突も垂直線として対比がある。

 天井の意匠や水平の切り込みなどがアール・デコ(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B3
)を感じさせる。(この後、1929年に世界大恐慌となる)コルビュジェやサーリネンの持つなまめかしさがなく、さっぱりすっきり健康的な印象がある。奥の寝室のひっそり感とリビングの解放感が対照的で面白かった。

 32年ぶりの訪問で初めて中に入った、大変楽しめる
コメント
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