98年位からAcrotec 6N‐S1040 1.5mをYラグ+銀半田で愛用、癖がなく音質が秋葉原で有名だった。
7Nは8千円/mで黒い外装、約2万5千円。導体が太くなりYラグも新調し5千円程。合計3万円。二層構造から三層(外部硬いシースでくるむ)に変更となった。間にシールドの銅箔や振動吸収の糸などが入り複雑化した。硬いシースの太く硬いキャプタイヤになりなかなか曲がらない。
無半田端子もWTBなどにあるが経年変化の酸化を嫌って銀半田の端子にする。しかし硬いケーブルの半田付けは面倒で久々でうまくいかない。圧着してから流し込みが良かったかもしれない。
どうにか取り付けて音出し。静かになりすっきりした。細かいニュアンスが聴きやすい。嫌味がなく寄り添える音は先代と同じ、更に音が開放的でふくらみや遅れの引っかかりがない。交換の変化として音が小音量でも明瞭であり直線性が良い。生の音が圧力をもって広帯域で飛んでくる印象で音源との距離が近くなったとか録音が改良されたのに似ている。自然なバランスで過不足がない。しかし、まだまだ硬い音だ。Heifetzはもっと変化がある音色が再現されると嬉しい。スピーカー・ケーブルには半田もありバーン・インに時間がかかりそうだ。(と書いたら1週間で馴れ込んだ)Heifetzのつややかさに加え弦と弓のタッチが堪能できる、こたえられない。
ピン・ケーブルの変化がスピーカー・ケーブルより明解で大きかった。ピン・ケーブルはコントロール系(自動車ならハンドルの切れやスロットの反応)、スピーカー・ケーブルは駆動系(吸気・排気の改良やタイヤの交換)のようなイメージがある