40年前、近くの理工学部に入学し、西早稲田のインド大使館邸の裏にあった複数棟の下宿に6か月住んだ(3畳で1万4千円、日当たりなし、崖に建ち、風呂・台所もなし)このころ、まつざかに牛丼(300円)、納豆定食(200円)を食べに来ていた。当時は美人姉妹を目当ての下宿先輩も多かった。
牛丼は780円で小鉢(厚揚げとエリンギのマヨネーズ)と冷奴、味噌汁(大根千六本、白菜、若芽で煮詰まり型)を頼むと、時間がかかるとのこと。
姉妹のやり取りはボケと突っ込みみたいでほのぼのする。馴染みの魚好きの客が多く、学生とベテランのサラリーマンが多い。特に鯖が人気なのは東京らしい。
牛丼はすき焼き風で記憶にあるものと同じ。甘辛さが東京の味だった。大瓶の紅生姜が頼もしい。
会計の時に理工学部で40年ぶりだと話すと、姉妹と盛り上がる。特にお姉さんのしゃべること。まつざかは72年開店、6年前に近傍の現在地に移転したとのこと。道路拡幅の計画もあり、移転かもしれないとのこと。昔は牛丼専門で、肉も良かったとの思い出話。近くの理工社で話好きのおばさんの話などいよいよ盛り上がる。
なんとも懐かしく、「情」を食べた感じがする