都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

つくられた縄文時代 (山田康弘):現代の時代背景が考古学の視点の変遷とは面白い

2016-02-17 04:38:17 | マクロ経済

 縄文時代が「貧しい」が「平等」であったというのは、日本の第二次世界大戦後の観点で、世相がそれを後押しし、さらに修正に至っている状況を述べている。つまりは、考古学が昔を分析するのだが、その時代のバイアスが影響しているという二重の「時代」を分析している

 知見は:

・縄文時代は貧しくなかった:食料の獲得法が多様化

・階層があった:奢侈品→タテ方向

・90年代からの格差社会の状況が縄文の階層化社会論を生んだのでは

・縄文時代には変容のPhaseがあり、次のStageの弥生時代に進んだ

 観点は面白いが、縄文時代への切り込みが薄い

コメント
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