西大寺の近鉄百貨店に用事があり、ついでに ならまち を歩く。餅飯殿(もちいど)センター街など猛暑の陽射しのない場所を選ぶ。
このあたりは昔、近くに木辻遊郭( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E8%BE%BB%E9%81%8A%E9%83%AD )があったがその名残はない。
キッチンPEPITAのある路地、上がると長屋で廃屋、接道がない。出口には立派なお屋敷で、脇に門があり京都の路地のよう。お店として地図には「猫印の大駄羅軒」とあった。もともと平城京( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%9F%8E%E4%BA%AC )の外宮であった。 ( https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1e7nhAnYBDeMtk-Z9lYDKWjP8eiw&hl=ja&ll=34.67482935335855%2C135.80585050000002&z=13 )街区は、平安京( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%AE%89%E4%BA%AC )と同じく条坊制だが条の間隔が532mとあるため、平安京より大きな街区単位だ。そのため、町は130m四方で大きいため裏地ができてしまったのだろう。名古屋の会所みたいなところが、長屋になった事例がここだ。なお、京都は四面町となり、裏地の開発も進んだ。
色々、歩いていると ならまち は歴史が面白い。ついでに、避暑を兼ねて涼しいバスで唐招提寺まで。バス停の前にある法蓮造の旧田中家住宅を見学する。おくどさんの上に排気口がなく、大梁に縄が巻かれているのが面白い。入口には牛小屋も。前は奈良女子大の北側にあったとある。
ここから、呆れる愚妻をおいて、一人灼熱の中を歩いて唐招提寺、薬師寺を横目に西の京、近鉄の奈良駅で落ち合う。