就職して、2年目からは企画担当となり出向いての打合が多かった。資料を抱え、駅から汗だくで打合に向かった。
その頃(ディスニー・ランド開園の時期)はネクタイと上着があたりまえであった。特に、駅から遠い港湾局など、ネクタイ、シャツのカラー、スーツの脇の下が汗だらけになった。
そのため、シャツは髙島屋オーダーを多めにつくり、菱屋のネクタイはすぐによれよれになり、スーツは毎年2回のボーナスで夏と冬を第4ビルのBrooks Brothersで買ったものだ。夏冬3セットにしていた。1つは汗でクリーニングに、残る2つも雨にたたられると1つになってしまうため。靴は5足(曜日別:後にゴアテックス)に出張用スリッポン1足、雨の靴1足。毎月25日に全部磨いていた。足元を見てなめられるのは嫌だ。
今は夏の服装は合理的になった。上着はなし、ネクタイもなし、があたりまえ。暑い中にスーツとネクタイだと怪しい不動産か銀行と思われる。
靴も黒ければスニーカーでも良いらしい。それより成果だ。どこに行くにもPCを背負う、ラップトッパーが多いこと。Starbucksに並んで座っている。
昔の夏が良かったと思うのは、涼みに行こうぜと残業後に夏の飲み、帰ってからのシャワー、そして女性を誘ってのイヴェント:お祭り探検やテニス。女性の浴衣姿やテニス・ウエアが楽しみ。祇園祭ではぐれるからと仲良く手をつなぐなど。驟雨も楽しみ、あわてての避難や濡れた姿。出会いが芽生えた。
高温多湿無風の上、狭い道に車が多い京都では毎年気温が上がる異常気象。エア・コンがないと生活できない。孫と外に行く時もモンベルなどの高機能衣類だ。汗が乾き、日射を制御する。靴も滑らないソールにゴアテックスでの防水もある。山岳の知恵により若返る。
暑さと陽射し・照り返しを受けるテニスには、アクエリアスなど充分な飲料と日焼け止めと帽子、タオルが不可欠だ
夏はすべてを焼き尽くす、鴨川の等間隔カップルはいまだある。若い世代は思い出を、夏は夕闇と驟雨が必要だ。
祇園祭の提灯が出る、お囃子の稽古が聞こえる、夏の本格化だ