最近、銀行と証券が高金利の仕組み債の投資やCredit Suisse のAT1債や、詐欺の「限定高利回り会員」などが目立つ。
30年に及ぶ低金利であり、有利な退職金定期預金も1%に至らず、6ヵ月以内という、「人寄せ」であり、しかも投信と一体なら金利が上がるとある「投信」誘い込みを感じる。(銀行は投信などを売ると販売手数料で儲かる仕組み)
金融の基本だが、
①利率の高い投資はリスクがある(価格変動シグマが大きい)
②リスクを保証する手法があるがコストがかかる(オプションなど)
そのため、定期預金が0.25%の時に、ある投資で「5%保証」というのはありえない。4.75%のプレミアムは不動産投資では実現不可能ではないが、変動し、大損もする。
「保証」は保証コスト(オプション料など)がかかるためさらなる運用先のコストとなる。運用先も、このような高利率の借入金を借りるくらいなら低利の銀行融資か社債発行をする。それができないような会社か個人がこのような高利+保証により金を集めるが、高利の運用はできないうえ、保証コストまで負担すると返せる訳がない。
避けるべき投資の見極めは、定期預金(今は大体0%と思うと良い)から、①「4%以上」の金利、②元本「保証」のセット。これは運用できず持ち逃げの詐欺(ポンジースキーム)だ
銀行や証券会社でも元本保証はないが「もっと高利」があると言われても、相応のリスクを考えるべきだ。元本(もとで)も無くなる場合を問いただすのが良い。高利な投信は投資でなく、投機でもなく、博打と同じと考えてよい。
いま、貸出で儲かるのは利息制限法(15%上限)を利用したクレジット金利くらいだ。
クレジットでポイントも付き、利用を多くしてリボ払いに導く仕組みの裏はこれだ。借金のコストは住宅ローン(信用調査と団体信用生命保険のため低利)以外は高利。
賢いのは、高利は疑う(世の中うまい話がある訳がない)、リスクを聞きつくす(録音・録画をする手もある)、クレジットは現金払い(高利の借金をするなら買うな)、これに尽きる