都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

真打 英多朗(京都 烏丸):12月のフェア カレー煮込ととりカラポン2個は温まる

2023-01-16 02:21:51 | 食べ歩き

 寒くなると英多朗が多い。フェアのカレー煮込み(970円)はおじやうどんだが、鶏、お揚げに玉子が入っている。これに唐揚げとおろしが付く。

 うどんには七味をたっぷり。あとでご飯を食べながら、玉子(黄身だけにしてもらう)をたべる。唐揚げのおろしには卓上の輪切り辛子を入れるとさらにうまい。

 やはり冬には鍋物が良い

 牡蠣と茸の天ぷらうどんと鶏唐揚げご飯(970円)もうまい。出汁にレモンと牡蠣の味が染み出しうま味が増す。これには、輪切り唐辛子もよく合う。

 荊妻は、ちくわ玉天うどんとかやくご飯のセットを楽しんでいた。これも、あっさりだがしみじみうまい

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おいしい京都学(加藤政洋、河角直美):切れ味が鈍った、資料として貴重

2023-01-15 02:51:26 | 京都

 色街ではないためか、いまひとつの面白み。

帝大と色街の移転、その跡地利用の店舗開発が面白い:

①東大:東大の開設により、根津遊郭は洲崎へ移転。鶯谷の神泉亭が根津遊郭跡地の神泉亭に移転し、鰻の神田川(支店)に、京都にも西石垣に出店、鰻では南座松葉関連の松乃など東京風の店が多い、梅の井は東京と関西を混ぜた白焼きからたれをつける

②九大:石堂川を隔て九州大学前身の医科大学の開設もあり、柳町遊郭が南へ移転。跡地の建物を利用し、白湯の水だき新三浦、水月はあっさり清湯の水たき

③京大:京大の開設により、二条新地が下川原(下河原か?)の清井町に移転し消滅。博多の新三浦の支店として二条新地東の石原町に出店(その後、移転P165)

 

・神田川など(鰻)や大市のすっぽん、鳥居本平野屋など鮎、木屋町の生洲を俯瞰し「盆地のコスモロジー」(P89)は面白い

・真葛原(まくすがはら:円山公園から菊渓川( https://wazze2020.hatenablog.com/entry/2022/03/06/182437 )までの範囲)の枝垂桜の東に平野屋初代と変遷地図(P46)

・生洲(いけす)料理屋(木屋町など)→先斗町の組合の方もセミナーで指摘、先斗町(1859年公許:当時の検番の建物が鰻の京極かねよらしいとの情報も)は鴨川の明治の改修とともに発展( https://jsce.or.jp/library/open/proc/maglist2/00897/2010/pdf/A51D.pdf )

・(あ)ひるかしわ料理、鳥すき焼きから水炊きへ変化は第二次世界大戦後

・西石垣のかき春(船型の店)

・西石垣の牡蠣から洋食の矢尾政→第二次世界大戦をうけ中華の東華会館になった歴史もある( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E8%8F%AF%E8%8F%9C%E9%A4%A8 )

・菊水は入金式の鶏料理に長崎料理を組み合わせる、後に鳥居本になり祇園料理に

・色街洋食は関西言葉(東京は花街)大久保恒次が名付ける

・東洋亭( http://www.touyoutei.co.jp/company/history/ 1897年)の祇園支店が洋食の嚆矢(祇園カフェー)→1917年創業の丸太町東洋亭の関係も知りたい、最近の銀座つばめグリルと同じようなメニューへの変化(トマト・サラダと、アルミフォイル包みハンバーグ)とご当主の修行の関係なども展開すると面白いのでは

・つぼさか と後継の みしな は本当にうまい。たから船を取り上げるなら、岡崎の小宝(弟子筋)の言及も欲しい、また下谷の香味屋などとの東西比較も欲しい。

・「京都は京風に消化」國分綾子→面白い指摘だ、京都独自のたぬきうどん(きつねうどんのあんかけ)やきつね、衣笠、木の葉「丼」の展開なども独自だ。

 

 更なる研究、例えば色街洋食の特色と発祥、京都中華( https://www.gentosha.co.jp/book/b10508.html )と色街などの調査なども欲しい

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広東料理 民生 ヒルトンプラザウエスト店(大阪 梅田):名物の烏賊ロールとミンチのレタス包みを賞味

2023-01-14 02:46:14 | 食べ歩き

 年末だが、さっそく裏を返しに10:30に並ぶと二番目。行列が長いのはクーポンの期限が間近だからか。

 ゆったり座って「至高の民生名物ランチ」と「スーパーランチ(2品 海老マヨと海老と野菜の炒め)」にする。

 まずは蒸チャーハンを分け合い刺身入りサラダ、ナメコ入りスープで始める。お茶がうまい。

 烏賊のロールはさすがにうまい。歯ごたえと味付けが良い。ミンチのレタス包みもシャリシャリレタスと味の濃いミンチ(干し小海老を戻したものも入っている)がたまらない。

 特製の五目炒飯も多彩な具と、ぱらりと炒めた仕上がりが良い。

 海老マヨは初めて食べたが、うまい。思いついた方は素晴らしい。海老と野菜の炒め物はいかにも広東というお味。胡椒をもらって、酢もかけて楽しむ。

 今日は、あっさりとしたものを主体に。スープもお代わり2回。おかゆも3杯食べてゆったり。胡麻団子も分け合い、固めの杏仁豆腐で仕上げると1時間と少し。

 行列はまだまだ長かった、腹ごなしにゆっくり本町に歩く

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冬は陽当たりの良いリヴィングこもる、昔を思い出す

2023-01-13 02:50:11 | 世情

 南向きの良い所は季節で日射を管理できる。庇が深いと京都なら夏至の南中高度は78度であり日射は遮られる。しかし、冬至は32度になり奥深い陽当たりとなる。東西は日射負荷が朝・夕とも夏は多く、冬は少ないという真逆になる。(夏の西日の入り込みは長い時間、奥まで熱くするなど)

 そのため、冬は晴れるとリヴィングに移っての仕事が快適だ。しかも床暖房があり、足元から暖かい。全室欲しい位だがボイラーの容量か、ベッドなどの家具を置くためかあまり聞かない。

 とまれ、欠点は自室にあるオーディオをあまり聴かなくなってしまう。その分、窓からの景色が楽しめる。

 夜は加湿器をつけても24時間換気のため、寒さと乾燥を感じる。寒くて湿度の高い日本海側気候では布団乾燥機が発明されたというが。

 ボストンではさらに乾燥し、加湿器が必須だったが窓の結露も多かった。あのKendall SQのEast Gateも再開発で取り壊されたそうだ。友人が写真を送ってくれた。

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ばっこ志(大阪 十三):つけ麺は革新的で、しかもお腹一杯になる

2023-01-12 02:45:23 | 食べ歩き

 先日の裏を返しに、口開けに並び、こんどは昼限定のつけめん(950円)。ぐらぐら石鍋に煮立つつけ汁は豚骨と野菜(かぼちゃもか)でどろどろとマグマの様。

これに、別に、南瓜2切れ、チャーシュー棒状が4本位、葱の筒切りの焼いたもの(うまい)、葱の繊切、海苔1枚があり汁に入れる。

 麺は中太で四角い断面がたっぷり。スープに、特製の柚子一味を入れると味が更に良くなる。摺り胡麻、胡椒、醤油ニンニク(言えば出てくる、麻油を作るときに応用してできたのか、薄切りで脂っぽい)を足すとさらにうまい。これは楽しめるお味だ。量もたっぷりしている。

 さらに、〆ご飯(スープ入り)が、柚子胡椒かカレー味で貰える。柚子胡椒にして、つけ汁をどんどん入れ、海苔も足すとおいしいおじや(ニンニク風味)の出来上がり。なんともうまい。

 お腹一杯になり、お味も満足。小体な店だがもてなしも良い

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本町の萬栄に買出し

2023-01-11 02:48:54 | 世情

 最近、西梅田のヒルトン地下の民生でお昼を食べ、四ツ橋を中ノ島に渡り、大同生命と住友ビルの間をくねくね南本町の心斎橋筋の萬栄に歩くのが多い。

 懐かしいビルや古巣のN生命などもあるが、老舗の美々卯は高くなった、吉野鮓を見て先輩のJさんとの想い出など荊妻と語る。

 萬栄はシルバーの女性が多い。かりんとう売場など人気でお菓子がカート一杯になっている。ここは、味噌や鰹節・海苔など乾物などに面白いものがある。本日は、子供の帰省や孫の防寒に毛布などを購う。

 気が付くと1万3千歩、健康に良い

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麺屋 一慶(大阪 茨木):上品な東京風中華そば、チャーシュー丼が秀逸

2023-01-10 02:44:39 | 食べ歩き

 久々に茨木、らぁめん真に行くと臨時休業、これで3回目の無駄足を踏んだ。(早めに告知して欲しい)

 気を取り直して、駅まで向かいこちらに、11:20に並ぶと口開け。清潔な店内で、マスク着用、携帯通話や読書禁止と細かい、が愛想のよい夫婦。

 醤油ラーメン(880円)にチャーシュー丼(250円:昼の100円引き)で1,130円。すぐに出てくる。ラーメンは東京の中華そばの脂多めのような鶏スープのお味。白髪ねぎと貝割れの芽が飾られている。レア・チャーシューが3枚でうま味がある。筍の薄切りはメンマより良いと思う。ただし、あっさりしすぎている感じだ。優等生だが、面白みがない。

 麺は細目、固めだが粉のうまみがない、開化楼の麺などにすればうまみもあろう

 秀逸だったのはチャーシュー丼。薄味の汁が底にたまるくらい。柔らかなサイコロ切りのチャーシューはうまい。胡椒ちょっぴりも一層良い。

 スープに煮干しなど効いて、麺が良くなると良いと思うが上品すぎた

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コロナ禍で店の閉店や移転が多い:継続は力なり

2023-01-09 02:47:51 | 世情

 去年、焼きそばの兪 が閉店。愛用していた東洞院SOUも近傍に本社がある雑魚や( 合同会社叶夢 https://www.zacoya.com/ )が引きつぎ、堺町四条下るに移転するとのこと。さんざん、宴会を繰り返していたのに残念だ。荊妻は知合いと年末に会合に使うという。

 飾ってもらっていた絵4枚(8面の絵)を回収、3つは伊東屋の額で今は作っていない。ウエット・ティッシュで油とテープの跡(2年間は立飲み運営だったため絵を仕舞っていた時のものか)の汚れを取るが、なかなか取れずアルコールも使う。この絵は孫の家にでも飾っておこう。

 この2年間は、周辺にデリ、中華の持ち帰り、唐揚げ、ラーメン屋など新規開店が多いが、早々に閉業も多い。

 また、いままで閑散としたお店に急に行列が出現する。かと思うと、新規性で人気だった手巻き鮨やカレーうどんの店の若い女性が多かった行列が無くなっていたりする。

 その中でも、永く続く店は味がしっかりして、愛想がよく、値段も手ごろなお店だ。固定客や常連が多いとも言える。継続は力なり。

 料理は好きだが、お店の経営は売上・原価・人事・衛生・顧客管理と感情労働など多岐に渡りできそうもないと感じる。

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いこい(大阪 中津):相変わらず安い、うまい、煙たい

2023-01-08 02:46:22 | 食べ歩き

 おでんの会で3人年末に集まる。阪急中津駅下のこちらは昭和の雰囲気。

 串の土手やき、赤ウインナー、牛肉が人気。大きな玉子焼き、するめの天ぷら、焼きそばなど、男の好きなものがいっぱい。夜店の料理みたいだ。

 奥の席に3組ほど、煙草が煙たいのは昭和の難点。

 それにしても、安い、3時間居て久々に酔う

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孫と遊ぶ3か所巡り

2023-01-07 02:44:26 | 京都

 日曜日は孫と遊び、テニスは休む。というのも、テニスに行こうとすると、見送られる孫の表情がなんとも切ないからだ。

 良く行くルートはエース・ホテルの中庭。金魚がひっそり二匹いる池、その横の坂をとっとこ小走りで登り、下る。丁度良い勾配と仕上げだ。横のゆったりした階段も大好きで降りる時は手を添える。さらに地下への階段を降りる。ここから抱っこして1階へのエスカレーターに乗ると興奮している。

 次は六角堂、鳩、白鳥、鯉が大好き。ここも石段があるが、蹴上が大きく危険なため手をつなぐ。高低差のある延段をうろうろ歩く、小走りと変化がある。

 さらに、御射山公園へ。ブランコに抱いて載せ、滑り台で滑ってご満悦。砂場をうろうろして遊び方の研究。そして走り回るが、坂道の先の車道に行きたがるのを止める。

 ベビー・カーに乗っては、駐車場の回転灯、信号、回る看板など指さす。作業所のクレーンやブルドーザーも大好きだ。

 大体、1時間半位、荊妻はその間ご飯の準備、帰ると一時ぐったりだがすぐに復活。お昼はまだかと台所の柵にしがみついてねだる。

 抱くと重い

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中国料理 龍門(大阪 北浜):夜はちゃんぽんが無く、かた焼きそばに、3年ぶり宴会満席とのこと

2023-01-06 02:43:14 | 食べ歩き

 打合の合間、17:30に行くと、すべて予約席となっており、3年ぶりの満席とのこと。夜は汁麺がないため、かた焼きそば(730円)を予約の来店前に特別に作ってもらった。

 具だくさんで、かりかりの太くて短い麺。酢と辛子をたっぷりでうまい。お腹が満たされる。

 24年この近くに勤務したが、一度も宴会に使ったことがなかった

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三が日の過ごし方

2023-01-05 02:56:09 | 京都

 元日は、ゆったりおせちで手取川大吟醸を楽しむ。昼まで日向で寝て、夕方すき焼きを作る。子供らはステーキ。孫と遊んで、初詣は近くの六角堂に行く。

 二日は、またもおせちで手取川。孫とエース・ホテルと公園で階段昇り降りなど遊ぶ。1時間ほど12:15から大学ラグビー準決勝 早稲田と京都産業大学を見る。接戦だが余裕で早稲田が1点差で勝つ。帝京と筑波は、帝京の一方的な試合71-5では試合になっていない。決勝が8日だがどうなるか。なお、早稲田、明治、慶応などは留学生を入れないが、このダイヴァーシティの時代にどうかと思うのは例年。夕方、慌ててラケットの張替えを取りに行く。

 三日は眼に入ったシャンプーを洗ったのだが右目が赤く目脂が出る。4時頃から眼を洗いどうにか回復。9時からのテニスの初打ちは、右目がいまひとつなためいまひとつ。ヒッティング・パートナーのA子とも打合う。

 帰ると孫がピーナツのアレルギーに。救急診療に、幸い触っただけで症状が軽い。親戚の訪問などもあり午後はゆったり。おせちの残りを食べる。

 

 5日から東京に3日間。研究室など都市計画系新年会に出席と挨拶周り、会食。年末からの咳と痰が治まらないが、89歳になられた恩師への米寿の遅れたお祝いと礼儀はつくす。

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昨年良かったものとこれから

2023-01-04 02:41:47 | 趣味

 好きなものを永く使う、便利で手入れしやすいもの、楽で安全なものをが良い

・Nmode CDプレーヤー X-CD5:さすがは鈴木サウンド、CDが立体的に聴こえる、そのためCDと重複のLP250枚売却、27年使ったCD16SEとの別れは感慨無量

・「葉で見分ける樹木」:手元にあると樹種が分かり便利

・ヘンケルのカトラリー・セット:スプーンなど赤ん坊にも使いやすい

・眼鏡の溶接修理と塗り直し:調光眼鏡が1つ増えて、見かけも良くなった

・iPhoneに入る会員証:バーコードのみのカードなどが減少、カード全部こうならないか

・ニトリのラグ、マットなど:洗えるのが孫に最適、暖かい

・ニトリの長い柄の風呂掃除ハケなど:腰を屈めないで良いので楽、掃除スリッパも履きやすく底が滑らず安全

 

 数年読まない資料は捨てるか、簡素化、PDF化を家族で実践。部屋のなかもすっきり、反対に選び抜いた想い出の品は大切に

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昨年おいしかったもの

2023-01-03 02:39:56 | 食べ歩き

・民生:ランチ行列店の烏賊のロール揚げなどゆったり

・牡丹園別館エスト:牛バラご飯大盛とワンタン・スープ(小)

・円屋錦:ランチの魚定食(炭火焼き立て)

・お食事処 まつもと:鶏唐揚げ定食:うまい、店屋の味

・洋食の藤:ビフカツ、ドゥミグラス・ソースのうまさと量

・浅井食堂:ドゥミグラス・ソース:ハヤシライスの自作に

・とんかつ一番 天神ノ森店:大阪南のホスピタリティとカレーもやし

・ばっこ志のつけめん:独自のどろどろ豚骨野菜つけ汁と仕上げご飯が秀逸

・とっかり本店:昔風札幌ラーメン

・東洞院SOU:お世話になったが閉業し移転

・Filip Up:5枚切り山型(もちもち)、進々堂の全粒生活(はるゆたかライブレッド)と交互に定例化(電話予約が必須)

 

そういえば美々卯には行かなくなったなぁ

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昨年読んだ本

2023-01-02 02:36:15 | 趣味

 昨年は 379冊読んだ。夏まで快調だったが、秋から外出が多く伸びが止まった。

 最近はミステリよりも学術書が多くなった。

・哲学・宗教・歴史など

空海「三教指帰」(さんごうしいき)藤井淳       

空海が桓武天皇への諫言としての聾瞽指帰(ろうこしいき)とその背景を分析する、学者兼浄土真宗大谷派の僧侶、佐伯氏、大伴氏とのつながり、桓武天皇(母高野新笠(たかののにいがき)和氏、百済出身帰化系との対立

 

ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義 スティーヴン・ケイヴ

「死のパラドックス」人は必ず死ぬ、しかし「自分の死」は受け入れられない、トランス・ヒューマニスト(超人間主義者)、「限られた人生」が持つ意味、不死のシナリオは生き残り、蘇り、霊魂、遺産、対応策は①自己への執着を減らす、共感を生む②現在に焦点を合わせる③感謝の念を持つ

 

Nさんの机で 佐伯一麦

影響を受けた作家やモノ関連の思い出や経験、高卒の電気技師から作家への道、開高健は鬱病だった、その道の一級の人は専門家でなく人生を語る(大庭みな子)、モミジバフウ(徳島)

法隆寺の謎を解く 武澤秀一     

元の法隆寺で自決した厩戸皇子(山背大兄)と持統・藤原不比等、焼失と建替え、縦配列と横配列、軸線としてのビテイコツ、インドのサーンチーの塔(半球体(亀腹に転用)、塔(五重塔の相輪など、延暦寺相輪橖(塔)、回廊)は右回りのプラダクシーナー・パタ、大神(おおみわ)神社の春分・秋分の三輪山、二上山の日の出、日の入は見たい、胎蔵界・金剛界の曼陀羅は空海で法隆寺の時代にはない

・ビジネスものでは

上流思考──「問題が起こる前」に解決する新しい問題解決の思考法       ダン・ヒース

起こった事象への対処より、起こらないようにする方策を考察し、具体事例により7つの分類と3つの障害に分け明解

世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由 荒木博行

失敗学として倒産を事例分析、単眼、単純化、ルール(Key Success Factor)の分析、シングル・ループ(変化対応や柔軟性のあるダブル・ループではない)、結局、論点の多さ×時間軸の長さを考えた戦略が勝つという指摘はまっとう

・都市計画関連では

ウォーカブルシティ入門 10のステップでつくる歩きたくなるまちなか ジェフ・スペック

交通論の基礎がわかり、歩く都市への対応も面白い、ただし、アメリカが主な事例のため相違点も感じる

早稲田古本劇場 向井透史          

早稲田向き、古書現世の主人の2010年から21年の日記、90年に父から引き継いだ頃は神保町修行の古本店が早稲田通にならび最盛期で本が足らないくらい、今は閑古鳥、コロナも、貧乏と変人、本関係の付き合い、早稲田大学との青空市など関わり

遊郭と日本人 田中優子

1607年かぶき女の追放が遊廓・遊女の発生(男性による産業化)、西鶴の好色から山東京伝の艶気(うわき)へ、茶屋が吉原のディレクター、プロデューサー、芸者はかぶきの再来、(1872年の芸娼妓解放令以降、公娼制度化し鑑札を交付)芸者は置屋・料理屋・待合、遊女は貸座敷・茶屋・遊女(遊女屋は解放令により認められず)の三業、伝統芸能は良いが、多数と交わるジェンダーの問題から遊廓は二度と出現すべきではないと主張

・海外ミステリは重い

過ちの雨が止む アレン・エスケンス      

暗い、自閉症の弟、記者として上院議員のDV記事訴訟、弁護士試験前の彼女、アル中ヤク中の母との軋轢と許し、自分の父らしい男の死と犯人、昏睡状態の娘は妹か、6百万ドルの相続を自ら諦める

ポリス・アット・ザ・ステーション エイドリアン・マッキンティ         

ボウガンによる麻薬密売人殺人は3人のBスペシャル刑事とIRAの連携、そして、警視正は逆スパイとして利用される、1988年のサーガ3部作のⅡの終わり、Ⅲもある

・国内ミステリは良品ぞろい

リバー  奥田英朗          

10年を経て援助交際の2人が川に全裸死体で発見、前の2人と同じ、3人の期間工、自己顕示欲暴力男、乖離障害の引きこもりが候補、追うのは前に娘を殺された写真館店主と引退した刑事、桐生と足利の警察と検察・警察庁のしのぎあい、結果複雑な容疑者の絡み、一気読み600P

塞王の楯 今村翔吾      

大津城を巡る、石垣の穴太衆の楯と鉄砲の国友衆の矛、楽しめる歴史の著作、人が生き生き

最後の鑑定人 岩井圭也

鑑定の手法と背負った人生、そして鑑定結果が巻き起こす効果を4つの短編に、楽しめる

文身 岩井圭也

自殺した弟が仮面作家になるシナリオで兄が無頼派文士、その謎と妻の自殺、そして長女に届く、バディへの手紙、静謐でしっとり

紙の梟  貫井徳郎          

一人殺したら死刑の日本で、さらなる犯罪誘発、粛清の自殺代わりの殺人、勘違い殺人の罪、やくざに脅される親とその娘の献身と犯罪と刺殺、本当の姿と親子の再会

コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎    笛吹太郎          

コージー・ミステリの連作、ほのぼのする、参加者の出題と推理、喫茶店の主人茶畑のまとめが良い

どちらかが彼女を殺した 東野圭吾     

加賀が出てくる、三角関係の妹殺人を疑う兄警官が男女二人のうち犯人を特定する、繰り返し殺人機会と薬袋のトリック、楽しめる

五つの季節に探偵は 逸木裕     

探偵となったみどりの冷徹な分析・実証・指摘、報告しなければうまくいく場合も詰め寄り真実を求める、連作のどれも推理が痛快

蒼海館の殺人 阿津川辰海        

家族の特質を利用、入替り殺人、心の操り、絡む伏線を第一段階、第二段階、第三段階に分け推理、洪水押し寄せる館での推理と犯人逮捕とやり返し、そして洪水の解決まで読み切る傑作(P555黒田→坂口 P380と相違 誤植)

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