江戸時代の初め7年ほど四国中央市には一柳直家が藩主としていた。
ひろい陣屋はあったもののお城はなかった。
参勤交代の途中直家は亡くなり政治的理由もあったようで川之江藩はとり潰しになりいろんな管轄になりながら今に至っている。
複雑な歴史がありどういう調べ方をしていいか手がかりがなかった。
それが8月8日より9月27日までかわのえ高原ふるさと館で”川之江藩と一柳家”として展示会が開かれている。
資料が乏しいなかわかりやすい展示だった。
一度行ったが妹のきんかんも行きたいというので再度行った。
今回は家来の長野家に伝わる陣羽織に心ひかれた。
陣羽織は鎧の上に着る羽織で華やかで豪華な伊達正宗の陣羽織を思い出すが展示されている陣羽織はシックでおしゃれだ。
以前より頭と腕が出れば上着、足が出れば下着の考えでパターンのいらない服を作り続けているがとても参考になる。
陣羽織もパターンはなくても作れる。
それに機能的にもよく考えられたデザインだ。
折り返されている打ち合わせは紐結びで通常は開いて止められているが紐結びを外し前を綴じることもできる。
1回目に見たときは何も感じなかったのが不思議だ。
2回来てよかった。
いつかこのデザインを取り入れた服を作りたい。
それから一柳家は村上水軍関係の本によく出てくる河野家の血筋の家らしい。
きんかんともども作品の素材にするため去年村上水軍の本を読んだのがつながってきた。
いろいろと収穫が多かった展覧会だったがついでに立ち寄った。
本番は川之江図書館主催の”ふるさとの記憶を残す聞き書き講座”に出席することだ。
ちょっとしたことより3か月ほど前川之江図書館主催の”ふる里の記録を残すプロジェクト”に参加して今回の講座出席につながった。
ギリギリに行くと駐車場は満杯で30人以上の参加者だったが聞書きに興味がある人が多いのに驚き県教育委員会の人が講師で90分の講義だったが面白かった。