虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

難しいクイズ  (イベント報告)14

2010-10-03 19:53:34 | はじめに
小学生のお兄ちゃんの作品は、
ひもを引っ張ると、電車が動く仕組みです。

ひもが輪になっているので、いくら引っ張っても
ひもがあらわれるようになっています。

「どうして、引っ張っても引っ張っても、ひもが出てくるのでしょう?」
と子どもたちにたずねると、
よほど難しかったらしく、「う~ん」「う~ん」と
必死で頭を絞っていました。作者のお兄ちゃんに仕掛けを説明してもらった
あとで、
3歳の女の子が、「テープで!ひもを、引っ付けたの。テープで!!」と、
目を丸くしながら、繰り返していた姿が
面白かったです。

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「こんなすてきなお家見たことある?」(イベント報告) 8

2010-10-02 17:52:22 | はじめに
3歳の女の子の作品。
ビーズや鈴をひもに通して、とても美しいお家ができていました。
「こんなすてきなお家見たことある?
きれいに飾り付ける素材を探してくると、見たことがないくらい
ステキな作品ができるね」
と言うと、子どもたちは納得していました。
きらきらビーズをじっと見ていました。

一番嬉しそうにしていたのは、作者の女の子。
ずっとニコニコ笑顔で、全身で喜びを表現していました。

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簡単なコンパスの作り方 (イベント報告)3

2010-10-02 15:44:56 | はじめに
多くの子どもが参加するイベントは、「子どもがその日楽しむ、何か新しい刺激を受ける」という目的で開かれています。
それで、親御さんが、たとえ過保護、過干渉になって、
子どものすることに、ちくいち口を挟んでいたとしても、
それをとがめられることはないと思います。

でも、虹色教室でする工作イベントは、
「子どもが主体」で、
子ども自身に、聞き方、説明の仕方、素材の扱い方、アイデアの出し方、
お友だちの作品の見方、観察の仕方、仕掛けの研究の仕方などを
学習してもらう場です。

それで、親御さんが、子どもがしようとしていることを邪魔ばかりしたり、
子どもの作品に口出しばかりしたり、
子どもの作業を取り上げて、勝手に作ってしまった場合、
(親御さんは親御さんで、自由に作ったり、子どもに作ってと言われて作るのはOKです)
親御さんに、子どもへの接し方をアドバイスする場合があります。

今回のイベントは、工作か他のイベントに1度は参加したことがある方
ばかりだったので、
ひとりもそうした方はいらっしゃらなかったのですが、
11月のイベントは、初めて参加する方々が主ですから、
少し、注意書きを書かせていただきました。

写真は、年長さんの作品で、遊園地です。
「自分で全部作ったよ」という傘をみんなに見せて、
とても誇らしそうでした。

今回は、簡単なコンパスの作り方を学んでもらったのですが、
幼児さんたちにも大うけでした。
みんなこのコンパスを使って、さまざまな作品を作ってくれていました。








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小学校に出かけてショックを受けました~

2010-09-28 21:09:50 | はじめに
ここのところ暗い話題が続いていたので、書こうかどうしようか迷ったのですが、子どもたちの現状を知って欲しいという
思いから書くことにしました。

今日は、学校図書館活性化事業のお手伝いをする日で、
近所の学校の図書室で1時間子どもたちと過してきました。

低学年の子たちは、人懐っこく、
「いっしょに本を読もうよ」と甘えてきました。

選んでくる絵本を何冊か読んだあとで、

近くにいた高学年の子たちに声をかけて、
みんなに本を紹介する活動に誘いました。
すると、数名の5年生たちが、
たくさんの本を抱えて、「これ紹介する~」と、どさっと、
本を持ってきました。
「へぇ~、いろんな本を読んでいるのね」と感心して、
話しかけていると、
ひとりの高学年の子だけ、絵本を開きながら、「ここが面白いの~この絵がかわいいの~」と説明してくれるものの、

他の女の子たちは、野良犬のノンフィクション物語を差して、
ゲラゲラ笑いながら、
「死ぬで~これ死ぬで~!」と椅子からころげおちてまで笑い続けました。

その後、大学生のボランティアの男性が低学年に読み聞かせしているのを
指差して、ヒソヒソ声で何か言っては、大笑い。

「どうしたの?」とたずねると、
いきなり立ち上がって、顔面に障害がある人の本や、身体障害のある人の
本を取って来て、私の前にどさっと置くと、
障害で膨らんだ頬を指差して、さらにゲラゲラと笑い続けました。

その間、子どもの親や先生など数名の大人が図書室に顔を出したのですが、
低学年の子を見るなり、
頭ごなしに、ガミガミ叱りだす、一方的に注意する、
子どもたちが、「私は、そんなことしていない」と言うのを
まったく聞かず、そのまま立ち去るという姿がありました。

友だちといっしょに過している子たちというのは、
ほとんど会話をかわすことなく、
しゃべるときにはひとこと耳打ちする素振りをするくらいで、
後は、人や残酷な画像などを指してゲラゲラと笑い転げるだけ。
他にも高学年の子たちのグループが何組か
図書室を訪れましたが、
無言で漢字ドリルをすませて、互いに無表情なまま出て行きました。

図書室の閉館時間が近づいたので、本を持ってきた子たちに、
元に戻すのを手伝うように言うと、
無言で、さーっと立ち去りました。
人懐っこい子どもたちも、
他の子と同じことをしていないと不安なのか、
めんどくさいのか、無言のまま、
自分たちで持ち出した本をこちらに押し付けるなり、立ち去りました。

大学生のボランティアの男性はショックのあまり、立ちつくしていました。
私も寒々~とした思いで図書室を後にしました。

たまに1時間過すだけで、こんな寒々とした気持ちになるのに、
この学校で毎日過している子どもたちは
どんな思いでいるのでしょう?
いじめられている子、笑われている子、無視されている子は
いないのでしょうか?

帰りに大学生といっしょに、教頭先生にその様子をお伝えしました。
すると、こちらに赴任されて間もない教頭先生も、
高学年の子らの心の荒れを気にかけているようでした。

帰宅後、今、成人しているかつての生徒の女の子と親御さんが
いらっしゃったので、図書館で感じた寒々とした思いをお話したのですが、
女の子も親御さんも、驚く様子もなく
「小学校の荒れやいじめはあたり前ですよ~」とおっしゃいました。
なんでも、女の子のご兄弟が以前、学校でいじめに合われて、
タオルで何度も首を絞められ、水をかけられ、校庭ではだかにされたりしたのに、
校長や教育委員会に訴えても、まったく取り合ってくれなかった
そうです。
最終的に病院の先生に動いていただいて、少しだけ問題が解決したのだとか。

公立小で、子どもがはだかにされて、
涙ながらに校長先生に訴えても、
全く聞く耳もたなかったり、教育委員会も一笑に付していたという
事実に、
あまりのショックに信じられませんでした。

でも、ひどいいじめを受けている子はめずらしくなく、
先生につげても取り合ってもらえないので、
何年にも渡っていじめられ続けるそうです。
私立小でのいじめも陰湿で、それはそれで深刻なのだそうです。
聞いているうちにショックで唖然としてしまいました。
そんな環境で暮らしている子たち、どうなってしまうのでしょう?

大人たちは、本気で子どもの環境を守らなくては
ならないんじゃないか?
子どもたちが暮らし、成長する空間を、
大切にしていかなくてはならないんじゃないか?

「公立小はいじめがありそうだから、うちの子は私立にやろう」
というレベルの解決法を続けてきたから、
こんなことになったんじゃないか……
ちょっとひどすぎる現状に、子どもたちが気がかりでなりません。
コミュニケーションが失われて、
すさんだ世界で育っていく子たちを思って心が痛みました。


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工作や絵本のイベントの参加者を選ぶ際の基準です。

2010-09-26 20:21:29 | はじめに
いっつも同じ方が選ばれていて哀しいです。
抽選と言われると期待してしまうので選ぶ前から決まっているなら募集をかけないで下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
というコメントをいただきました。

こうしたイベントの応募は、最初から来ていただく方が決まっているわけではありません。
応募してくださった方の子どもさんの姿から、これまで来てくれた子で、今、工作に来てもらうと喜びそうだなと思う子がいれば、選ばせていただいています。
虹色教室では、子どもひとりひとりの成長をゆっくり長期間にわたって見守っています。
そのため、初めて参加していただく方は、
もとは、いっさい募集していなかったのですが、
それでは数年待つことになって辛いというお声をいただいたので、少しずつ新しい子どもにも参加してもらっています。


こうしたイベントはプレゼントの抽選会ではないので,
どんどん新しい方に入れ替えていては、
何の進歩もないものになってしまうのです。
新しく参加する子たちにも、いろんなことを学んでもらうには、
これまで集中することや、創造することに
親しんできた子たちが7、8割いる中に、参加してもらわないと、
科学館などのイベントと同じになって、
子どもが見て楽しむだけで終わってしまいます。
子どもは友だちの姿から学ぶからです。
その代わり、何度も応募していただいて、抽選から漏れている方は、
それを記載していただいた場合、時折、そうした趣旨で設けている募集では、優先的に入っていただいています。

ただ、新しい参加者ばかりで子どもが集中の仕方を学んでいない場合、結局、参加しても意味のないものになってしまう場合もあるのです。

何度も選ばせていただいている方々は、もう数年間、虹色教室通信を読み、
お待ちいただいていた期間が長かった方がほとんどです。
子どもたちはとても教室に来たがってくれているのですが、教室が狭いため、1年に1~2度しか呼べない子たちも大勢いました。それで、こうしたイベントを開くようになりました。

また、多くの方々が、情報で利益を得るように、ブログで情報を発信してくださっている方もいます。
虹色教室通信は、多くの方に役立てていただくために無料で発信しています。それに共感し、ひとりでも多くの方の子育てが楽になるようにという同じ心でいらっしゃる方々へのお礼も含めてこうしたイベントをしています。


工作や絵本のイベントでは、2歳前後の子はせいぜい2~3人にとどめています。もし、2歳児ばかり集めるのなら、もっと少人数のイベントにしないと、成り立たないからです。
ただ、そうしたニーズも感じていますから、時間ができたら、
兵庫県の甲子園口で、低年齢の子たちを対象とした小さな集まりも計画中です。
東京でのイベントは、東京からわざわざ旅費を使って何度も虹色教室に足を運んでくださっている方のことを思って、
イベントを開く決心をしましたから、
そうした方々やお手伝いをしてくださった方を優先しています。
それでも半数以上は初めて参加していただく方々を選んでいます。
その代わり、子どもの年齢ができるだけ工作を楽しめる子中心にしています。
幼い子を選ぶ場合、教室に来ていただいた際、工作を楽しめそうかわかっている子だけ選んでいます。
そうした募集の際も、もう何度も応募したものの
参加できていないことを書き込んでくだされば、優先的に選ばせていただきますよ。
(ただ、あまりに応募者が増えてきた場合は、いつまでもそうできるかわからないのですが……。)

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とてもスバラシイ作品の数々~♪ ちょっと反省も…… 6

2010-09-21 07:09:25 | はじめに
ふうせんファミリー♪
かわいい作品ですね。家族の仲が良さそうですね。


大阪で工作イベントをした後、伝える難しさについて
いろいろと考えました。
そして何が問題なんだろう……?と考えていて、

「人を評価する」という形があまりに日本の社会に浸透していて、

どんなささいなトラブルも、アドバイスも、
自分の悪い点を指摘された、攻撃されたとなってしまって、

反発して他罰的になるか、
反省しすぎて自罰的になるか

どちらかに激しく反応してしまうことによるように
感じました。

たとえば、私が、

「子どもが自由に知らない子とも交流できるような雰囲気を
大人たちが作リ出していく大切さを感じたのです。
また、あまり口出しせずに、
評価や作品の出来にこだわらず、子どもの長所を見つけることや、
子どもが何を楽しんでいるのか、どんな興味を抱いているのかに
フォーカスできにくい空気があったのが少し残念でした。」

と書くと、

人のいる場所で緊張してしまう方や人見知りのある方まで、

「そうした場で、交流しなきゃいけない、人とコミュニケーションを取らなくちゃ」というプレッシャーを自分にかけちゃうように
思えるのです。

私自身は、それぞれ個人個人が「正しい何か」である必要はないし、
「正しい」態度というのも
存在しないと思っています。

言葉にするのが難しいのですが……

「子どもが自由に知らない子とも交流できるような雰囲気を
大人たちが作リ出していく大切さを感じたのです。」と書くと、

私が、「社交的にすぐうちとけることができない人を、
評価したり判断をくだしたりしている目でながめている」という
伝わり方をして、
私がよしとする態度や性質を演じなきゃ、そうならなきゃ
会ったときに、批判的な目で見られるのではないか……
という伝わってしまいがちなのです。

どうして、そうなるのか?

それは、日本や社会があまりに検品作業をするように人も子どもも眺める
癖が定着しているからではないでしょうか?

私自身は、微妙なところで、複雑な立場にあって、
人としては親御さんに何の評価する気持ちもないけれど、

親の子どもへのかかわり方が子どもの問題行動を誘発していたり、

発達上に問題がなさそうな子なのに、
親が子に、このままの接し方を続けていると、
目でものを集中して見れない、人の話が聞けない、コミュニケーションを避けるなどの問題がおきそうな場合は、

そうした障害を避けるために、
少しポイントをアドバイスすることがあります。

でも、だからといって、心の中で、
そのお母さんの子育てが「まちがっている」とか、
その方が「ダメだ」と思っているわけではありません。
最初から何もかも知っていてうまくできる人がいるわけないですよね。

子どもが2歳なら、ママも2歳。
子どもが3歳なら、ママも3歳。

子どもが、あいさつの仕方や食事のマナーを
大人から少しずつ習っていくのと同じように、
大人だって子育ての偏った部分を、少し修正して、リラックスして
楽しみながら子育てしていけるように先輩ママから学んでいく
場面もあって普通なのです。

でも、今、子どもをしつけるときも、子どもの嫌な部分を見たくないというように全てに目をつむるか、しつけるとなると、
なぜか、子どもの存在を全否定することになってしまうという方がいます。

また親も、今の自分に「ひとつでも直す部分がある」ということは、自分が
ダメな母親だと評価をつきつけられたことだ~
ととらえてしまいがちなのです。

幼稚園や小学校に行かせるまでに
あれこれ就園、就学準備をするのも、
まるで完成品の出荷のような雰囲気があって、

人の前に子どもを出す=検品作業を受ける

と感じているふしがあるのです。
ですから、そこには、他の影響を受けながら学んでいく、成長していく
というゆるやかな空気はありません。

いつも、親にとって子どもは先生に提出する「小テスト」か「テスト」か学期末「テスト」なのです。
先生たちも、「点数」を返すことに忙しくて、
子どもを育む、育てる、成長を見守るという発想が
ないかのように見えることがあります。

もちろん、上の話はたとえ話です。

子どもが「テスト」だ

ということは、他人の目にわが子がどう映るか……
そうした評価の積み重ねが子育てのようになっているということです。

本当は子どもはいつも成長の経過点にいるのですから、
まだ「パンだねこねている最中に
焼き上がりのテスト」してもしょうがない~

といったものですよね。
必要なのは、こねが甘かったら、「いっしょに手伝いましょうか?」と
声を掛け合える間柄です。

たけのこのサイズ見て、どれほど高い竹に成長するかだれも
わかりませんよね。
ただ、土壌や日光などの問題に
慣れている人が気づいたら、より良い環境になるよう手助けする~
それだけです。

そうした助け合いの輪にいて、環境を整えてもらったから、
たけのこが悪いわけでも、そのたけのこの世話役が悪いわけでもありません。

お互いにじゅんぐりに成長しているだけです。

大阪での工作イベントで主催の方に、「3ヶ月に1度くらい工作に来ていただけませんか?」という相談を受けたのですが、
「工作は、まだキツイんじゃないかな……」とお答えしました。

子どもたちの月齢や親子の学習の様子から、
工作遊びより先に、
「見立て遊び、空想遊び、じゃれる遊び、絵本大好きクラブのような遊び」
が適しているように感じたからです。
でも、それって、このお母さんたち子どもたちはダメだ~と思ったから……
そう判断したから……ではないのです。

そんなに急がず、ひとつひとつ今、楽しい遊びをして、
今、必要な学習をする……
それがちょうど良いことだと感じているからなんですよ。

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東京での工作イベントの募集です。

2010-09-17 23:28:15 | はじめに
東京での工作イベントの募集です♪
たくさんの方にお手伝いを申し出ていただきありがとうございます。
とても感激しています。
工作道具の買出しのお願いは個人的にメールでさせていただきます。
せっかくお手伝いを申し出ていただいたのに、きちんとお礼のメールも返せていませんから、(多忙を理由に失礼しています)
もし募集人数以上の応募があった場合は、前にお手伝いのコメントをくださっていた方々を優先させていただきます。
また、これまで科学クラブ等を申し込んだものの抽選に漏れてばかりだったという方は、そのことをコメント欄に書いてくださいね。(できるだけ優先させていただきます)


11月13日午後 

会場  パルテノン多摩  駐車場がありますので、車で来ていただけます。
原則、ゴミや持って来たものは持ち帰っていただきます。


11月14日午前  
11月14日午後

会場  浅草公会堂

費用をお支払いすれば、廃棄物を処分していただけるそうなので、
電車でいらっしゃる方も参加OKです。
ダイナミックな街遊びが可能です。 


参加費は、ひとり3000円とさせていただきます。
(工作、算数のレッスン両方が、2時間半~3時間あります。教材費はいりません。くわしいことは、後ほどお知らせします)

第二希望くらいまで書いて、コメント欄に投稿してくださいね。よろしくお願いします。

名古屋と滋賀の募集は、数日以内にさせていただきますね。

ふるまりさん、タロウくん、ハナちゃんに会ってきました♪

2010-09-11 06:48:54 | はじめに
神奈川で、お母さん、火って何から出来ているの?のふるまりさん宅にお邪魔して、
ふるまりさん、タロウくん、ハナちゃんに会ってきました。
(↑のリンク先でそのときの様子を記事にしてくださっています。
↓の記事にも)
★それは「ケンソン」です

↓化石発見にはしゃぐタロウくん。
★ほんとうの宝物
ふるまりさんとのおしゃべりに花を咲かせながら、
学校から帰宅したタロウくんと紙工作をして遊びました。

ふるまりさんの私の第一印象は、
意外なほど(?)、物静かで、穏やかなイメージ……
だったそうで、
マイペースなおっとり人間なので、それも良く言えば物静か……穏やか……と表現していただけるのか……。

そういえば、以前もブログを介して知り合った方にお会いした際、
その方が後から「ブログの饒舌なイメージとかなりちがって、
子どもの前でものすごく静か~な雰囲気に驚いた」とおっしゃっていたことがあります。

おそらく、ブログを書きすぎた結果、よっぽど「しゃべりすぎ!」なイメージが先行しているんじゃないかと……

今も昔も私は……地味で内向的な性格ですが、

なぜか今も昔も、
やんちゃそうな男の子たちや騒がしい女子高生集団や、
暴れん坊のちびっこたちとも、おしゃべりなおばあちゃん集団や飲んで騒いでいるおっちゃん集団とも、
おっとり~な自分ペースを保ったまま……
あっという間に意気投合して、数年来の友だちみたいに
なじんでしまうところ……
「ほじゃけんのう~」と誰とでもゆる~く意気投合する
母方の愛媛県民の血を継いでいるからかなとも思っています。

そうそう、ふるまりさん宅でタロウくんと遊んだ話を書くのでした。
いっしょに工作したり、算数遊びしたり、帰りにおしゃべりしながら見送ってもらったりしたのですが、
タロウくん、とにかく次々ひらめくタイプですから、同じように次々ひらめくタイプの私といっしょにいると、
そのひらめき度合いはさらに加速されて、
2人の間だけで、遠い世界にいっちゃう勢いでした。

そのひらめきの響き具合はというと、
たとえば、私がふるまりさん宅のマンションのエントランスホールの壁が
化石がたくさん含まれている大理石なことに気づいて、タロウくんに
化石に見つけ方を説明すると、
えらく感動したタロウくん、「ぼくは、何億年も前の歴史の上に住んでいるんだね~」と、心は太古の世界に飛んでいる様子で深くうなずきながらコメント。
(そこまでは……私も考えてませんでした……自分の住んでるマンションに化石が埋まっているなんて、確かに、
何か壮大な夢を感じさせる事実ですよね。)

いっしょに工作をして遊んでいたときも、
ふたりでアイデアを出しながら1枚の紙で線路やトンネルを作っていたら、ものの数分で、地下世界や火山の噴火口まで加わってました……。

今回、タロウくんへのおみやげとして教室の教材箱から、
鉱物などの珍しいものをあさって持っていったところ、かなりヒットしていました。
ふるまりさん宅には大阪に帰る途中でうかがったので、
教室の子どもたちへのおみやげの「やたらでかい箱にシールがいっぱい入ったもの」を、タロウくんのお宅に持っていってました。
それも少しタロウくんにおすそ分け。
残りが教室の子へのおみやげだと知ったタロウくん、
見送りの際には、「ぼくが持ってあげるよ」とそのシールの箱を抱えてエレベーターまで運んでくれ、
真剣な目でこちらを見つめながら、
「大阪の子たちに、おみやげをあげてね!」とお願いされました。
タロウくんの目には、このシールのおみやげを開けて、選んではしゃいでいる
大阪っ子たちの姿が見えていたのでしょうね。

こんな風に私もタロウくんも、
太古の昔から、未来から、地下から、山頂まで、忙しく想像力が飛び回るので
ふたりして忙しい、忙しい……

せっかくお邪魔したついでに、
教室でしているくりあがりやツルカメ算を小物で学ぶ
算数の解き方を、
タロウくんに見てもらったところ、
はじめて見る問題に最初は要領を得なかったものの
たちまち自分の頭をフル回転させて、「~こうだよね」「こうだからじゃない?」と、すっかり問題に引き込まれて、
それは面白そうに、考えて解きはじめました。
先取り学習で教えられたことを再現する子でなくて、
工作や遊びで自分で考える基礎が
きちんと身についている子のしっかりした思考力に関心しました。

タロウくんの話題ばかりになっちゃいましたが、
ふるまりさん、すてきな方でした。
お話できてうれしかったです。

それから、ハナちゃんもとても可愛らしかったです。
恥ずかしがりながらも、目を見開いて
こちらの一挙一動を観察していました。

ふるまりさん、どうもありがとうございます。
とても楽しいひとときでした。

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知的働きかけと それをめぐる盲点 (神奈川に行って来ました♪ + 劇的に成長する時期 4)

2010-09-07 18:41:38 | はじめに
動物ショーに出演するような特別な大型インコなどは別にして
おしゃべりインコがする会話らしきものは、
人間の会話とは似ているようでちょっとちがいますよね。

どこがどうちがうのだろうと考えてみると、前回の記事に書いた
トムくんが、
私がはさみを「りんご?」とたずねたことで、クスッと笑った

「クスッ」のあるなし……

がちがうのかもしれません。

トムくんの「クスッ」は、今は内側から自然に湧いてきた「何か」なのだけど、
それに言葉が与えられると、

「ちがうよ。はさみだよ」

という言葉に置き換わるべき心の働きの何かなんですよね。

小鳥に、こうしたシーンを繰り返し学ばせて、
「りんご?」「ちがう。はさみだよ」と教え込ませてできるようになったのや、
対話ができるロボットに、対話のパターンをインプットしていって
そう言えるようになるのと明らかにちがう

言葉が出てくる前提条件としての
「自分の中にある気持ちを感じ取って、表現したいと思う」衝動が、
トムくんの中に今生まれつつあって……

それが、
時に周囲がハッと驚くような全身の喜びの表現や大きな声となって
出てきている

そう感じた3日間でした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それにしても前置きが長くなって「知的働きかけと それをめぐる盲点」というタイトルの話がそっちのけでした。

「自分の中にある気持ちを感じ取って、表現したいと思う」衝動は、
トムくんが、LaQとパソコンソフトのバランサーをしているとき、

「達成感、できた喜び」を誰かと共有したいという表情にも
現われていました。

まだ十分言葉をしゃべることができないトムくんにとって、こうした繰り返せて自分の中で活動のひとつひとつがイメージできるものは、
他の人と同じ対象を見て関わり、気持ちや対話を膨らませていくものとして
貴重な素材です。

でも、そうした「何かできるようになる素材」というのは、縦の数値として、できるできないの差があって……

つまりテストで60点より、70点。70点より90点が良いと思われてますよね。
周囲の人はその数値を、より短期間に上げていくことに気を取られて
そこにどのような対話の可能性があるのか
探るのを忘れがちなのです。


次回に続きます。

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遊びが育むやる気と 問題を乗り越える力 1

2010-09-06 10:00:00 | はじめに
遊びが育むやる気と 問題を乗り越える力 1
遊びが育むやる気と 問題を乗り越える力 2
遊びが育むやる気と 問題を乗り越える力 3

子どもの成長についての満足度が低い 日本の母親 1
子どもの成長についての満足度が低い 日本の母親 2

0歳~4歳までの子への働きかけについて整理しました。


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