虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

星座、星雲作り、1デシリットル用コップ、カブトムシ用迷路

2017-09-02 22:19:21 | 理科 科学クラブ

 

 

今日のレッスンの様子を簡単にお伝えします。

懐中電灯に黒い色画用紙とセロファンで作ったカバーを取り付けて、

星雲を作って遊びました。

蛍光スライムを作って、光る星座を作りました。

 

星座にまつわる遊びをする時は、天球儀が活躍します。

 

小2のAちゃんが「1デシリットルがどれくらい?」と興味を持っていたので、

計量カップに1デシリットル分の水を入れて、

工作用に用意していた小さな透明カップにその水をそそいだところ、

ちょうどぴったりのサイズでした。

子どもたちは大喜び。そこで、取っ手や飾りをつけて、1デシリットル用の

コップを作ることにしました。

「1デシリットルって、10ミリリットル?100ミリリットル?」と

いう話題が出たので、化粧水を移すための道具で、1ミリリットル分を量っては、

1デシリットル用のコップに移す作業をしました。

 算数の時間には、水道の蛇口から1分毎に同じ分量の湯を出して、お風呂の水をためる問題を解きました。難しい問題でしたが、みんなよくできていました。

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こちらは男の子たちのグループ。

教室のHくんがカブトムシを捕ってきてくれたので、

カブトムシ用の迷路を作りました。

これまでやどかりやカニのために迷路を作りましたが、一番、迷路を

通るのが上手なのがオカヤドカリで、

一番下手なのがカブトムシという結果になりました。

オカヤドカリはまるで機械学習していく小型ロボットのように

迷路を探索しながらクリアしていくのですが、

カブトムシはひたすら突進するのみで、曲がる気配がありませんでした。

 

 

小3のBくん(弟くんのグループレッスンについてきたお兄ちゃん)

が教室で作ってくれた昆虫の冬越しの姿を当てるあみだくじです。

「ちょうちょはどんな姿で冬越しするでしょう?」とクイズを出して、

「さなぎ」のように答えを言ってから

あみだをして答え合わせをします。

 

 

 

 

 

 

 


「地球は磁石なの?」という質問

2017-06-22 18:49:25 | 理科 科学クラブ

モアナと伝説の海」というディズニー映画に夢中になって、3回も映画を見に行ったという小2のAくんの作品です。

プラスチックのカニや亀の人形に金箔を貼って、海のジオラマを作りました。

家でも登場人物のマウイのタトゥーを描いたシャツを作ったり、マウイが持っていた大きな骨でできた杖のようなものも

そのサイズで作ったりして、近所の子たちとモアナの劇を演じて遊んでいるそうです。

 

 

下の写真は、小3のBくんが、エジプトのファラオのプラスチック人形に金箔をはっているところです。

 

できあがりました。すてきです。

「好き」という気持ちからする活動は、子どもの中から、すごいエネルギーを引き出すのを感じます。

「好き」という気持ちから出発して、それに関わる活動に没頭すると、

立ち居振る舞いから考え方まで、自信に満ちたやる気に満ちたものに変わっていきますから。

 

ようやくここからタイトルの話題へ。

年中のCくんが、突然、「地球は磁石なの?」とたずねたそうです。

どこかで小耳にはさんだ話が心に引っかかっていたのでしょうか。

Cくんのお母さんは、Cくんの質問にどう答えたらいいのか困っておられました。

図鑑で調べて、その通り説明するには幼い年齢ですし、

だからといって、質問をうやむやにしたり無視したりするのもどうかと思ったようです。

 

「地球は磁石なの?」というAくんの質問は面白いな、と感じました。

そんな風に、「その質問、面白いね」「地球って、磁石なのか、知りたいね」と

誰かが興味を持って質問に耳を傾けることが、最初に大事なことなのかもしれません。

 

本当に磁石なのかどうか調べるには、どうしたらいいでしょう?

方位磁石を出してきて、いろいろな場所で針の動きを見てみました。

方位磁石を持ったまま、ぐるぐる動き回っても、やっぱり針が北を向いているのは

地球が磁石だからですね。

 

磁石や磁力線への関心が深まるように

砂鉄や磁石を出してきて遊びました。

地球の中心分部の核では、どろどろと溶けた金属が固い個体の周りをぐるぐるまわって動いているから

電気が起こり、磁石の力が生まれるそうです。

そうした仕組みを説明するのはまだ先でもいいのかもしれません。

 

アンダーアース アンダーウォーター

という図鑑絵本では、子どもも大人もワクワクしながら見入るような

魅力的な絵と解説で、地球の内部の様子が描かれています。

CくんとCくんのお友達といっしょに楽しみました。

 

子どもがこうした身近な自然や科学について質問した時、

教室では、そうした疑問を持つことの喜びが

心に深く届くように対応しています。

「質問してよかった」「もっともっと、いろいろな謎について考えてみたい」と思えるように。

また、ひとりの疑問が他の子らの関心へ広がるように配慮しています。

 

 

 

 

 

 


子どもの「なぜ?」につきあう、 知りたい気持ちと響きあう

2017-03-10 08:57:21 | 理科 科学クラブ

年少の☆ちゃん。

列車のおもちゃをセロテープで連結させてから、

不思議そうに、

「どっちが前?」とたずねました。

 

動物なら顔がある方が前で、しっぽがある方が後ろなんでしょうけど、

列車の場合、前にも後ろにも顔のような運転席の部分があるので

迷ってしまったようです。

前がふたつもあって、後ろがひとつもない……そんな風に見えたようでも

あります。

 

たいていの方が子どもの「なぜ?」にどう答えるか、どう教えるか、どう対応するかに

気にかけておられます。

でも、本当は、そんなことより、子ども中から生まれてきた「なぜ?」を

いっしょに味わうことや、どうしてだろうと考える楽しさにたっぷり浸ることが

大事かな、と感じています。

 

「なぜ?」と注目するポイントは子どもによって千差万別で、

子どもの「なぜ?」には、その子らしさが隠れているのです。

 

☆ちゃんの「なぜ?」は、

正しい正しくないと割り切れないような白黒つけがたいものを目にした時に、

一番よく生まれるようです。

 

だんだん暗くなりかける空を見て、「これは、夜?夜明け?」と悩んだり、

幼稚園の制服が夏服から冬服に変わる時に、季節の移り変わりと洋服の関係に

関心を抱いたり……。

 

「こうだよ」って答えを説明しにくい「なぜ?」は、

「どう答えればいいのか……」と大人を悩ませてしまいがちです。

☆ちゃんのお母さんは、答えを教えることを焦らず、

そうした「なぜ」の中に☆ちゃんらしさを感じて、☆ちゃんという子を

より深く知って、いっしょにさまざまなことを探究しあって楽しんでおられます。

 

そうするうちに、☆ちゃんは年少さんながら、

カレンダーや季節の移り変わりや昼と夜の違いや日常のさまざまな事柄に

ついて、「なぜ?」「どうして?」と疑問を抱いては、

自分なりに一生懸命考えたことを説明してくれるようになりました。

 


天井からぶらさげている100円ショップのバンジーコイルが大人気 2

2017-03-09 09:47:20 | 理科 科学クラブ

天井からぶらさげている100円ショップのバンジーコイルが大人気

の記事でどんぐりを入れたコップをぶらさげていた100円ショップのバンジーコイル。

子どもたちが大好きなので、いくつか購入して、場面に応じて使い分けています。

お人形遊びの時やミニカーで遊ぶ時は、いくつかつないで、エレベーターとして遊んでいます。

 


寺田寅彦のエッセイ と理科遊び

2017-02-14 14:58:18 | 理科 科学クラブ

うれしいコメントをいただいたので紹介します。

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昨年、算数教室で1日お世話になったものです。
寺田寅彦の岩波文庫の同じ本を、たまたまTwitterでフォローしている研究者の方が寺田寅彦の事を書かれており興味を持って購入していました。
まだ全部目を通していないのですが、紹介されていた茶碗の湯と夏目漱石先生の追憶だけ読んでいました。
茶碗の湯を読んでいて、虹色教室を思い浮かべていました。日常生活の中に科学があるという事、日常生活の中で細やかに子供を見つめる事、気づく事。
うまく言葉にできないのですが、思わずコメントしたくなってしまいました。
子供はあれから噴火の実験が気に入って、家では白の絵の具で火山を作って楽しんでいました。クエン酸の代わりにCCレモンも入れてみたいといって試してみたり、従兄弟やおばあちゃんに感動を伝えたり、実験を身近に感じるようになりました。
数字については、お風呂で10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0でロケット発射!という遊びと、子供の最近好きな迷路と組み合わさった絵本をきっかけに、お店屋さんごっこで、透明なきれいなプラスチックのすくいだねを数えてやり取りしたり、苦手意識が変わってきています。

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小学生の頃、学校の図書室で、

岩波少年文庫の『科学と科学者のはなし』寺田寅彦エッセイ(池内了編)を読んで
えらく感激した記憶があります。
古本屋でその本を見つけたので、買ってきてさっそく目を通しました。
今、読んでも、とても面白かったです。

読みながら、紙芝居か、実演で、
子どもたちにこの本の面白さを伝えたいな~という思いが
湧き上がってきました。

まぁ、そんな大がかりなことをする前に、

教室の科学クラブで子どもたちに
この本をもとに小さな実験をいくつか見せてあげて……

それからブログでこの本を紹介して、
夏休みにこの本に目を通した親御さん伝いに、

寺田寅彦の思いが少しでも子どもたちに浸透していくといいな~と感じて……

さっそくブログの記事にすることにしました。

まず、大好きな『茶碗の湯』というエッセイ。

物理学者の寺田氏が、湯の入った茶碗ひとつを前にして、
繰り広げる話です。
茶碗の湯って、何のおもしろみもないようですが、よく気をつけてみていると、
だんだんにいろいろの微細なことが目につき、
さまざまな疑問が起こってきます。

湯の面から立っている白い湯気は、熱い水蒸気が冷えて、小さなしずくになったもの。
雲や霧の仲間です。
黒い布をむこうにおいてすかすと、
粒の大きなしずくはチラチラ見え、

日光にすかせば、場合によっては、虹のような赤や青い色がついているそうです。
これは白い薄雲が月にかかったとき見えるのと似ているそう。

茶碗から上る湯気をよく見ると、暑いかぬるいかおおよそわかるのだとか。
暑い湯は温度が高くて、周囲の空気より軽いため、どんどんさかんにたちのぼり、湯がぬるいと弱いのです。

湯気が上るときはいろいろの渦ができます。茶碗の上で起こる渦の大じかけのものは、
雷雨のときに空中に起こっている大きな渦です。

白い茶碗に入っている湯は、ひなたで直接日光に当てて底を見ると、
ゆらゆらした光った線や薄暗い線が不規則な模様になって動いているのが見えます。
夜、電灯の光を当ててみると、もっと鮮やかに見えます。

茶碗の湯が冷えるのは、湯の表面の茶碗の周囲から熱が逃げる為。表面にふたをしておくと、茶碗に接したところでは湯は冷えて重くなって下方へ流れ、
真ん中は上へ。
ビーカーの底をアルコールランプで熱したときの水の流れが、
湯の中の糸くずの動きで見ることができるのだとか。

いっぱいの茶碗の湯は、他にも「かげろう」のでき方、湖水や海の水の流れ方、

山谷風、モンスーンなどがどうやってできるのかなどを、
わかりやすく教えてくれるそうです。

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寺田氏の言葉に次のようなものがあります。
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俗に明きめくらというものがあります。
両の眼は一人前にあいていながら、肝心の視神経が役に立たないために
何も見ることができません。

またたとい眼あきでも、観察力の乏しい人は
何を見ても、ただほんのうわつらを見るというまでで、
何一つ確かな知識を得るでもなく、ものごとを味わって見るでもない。
これはまず心の明きめくらとでも言わなければならない。
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子どもたちを『心の明きめくら』にしてしまってはいけませんね。

子どもたちとともに、いろんなものをゆっくりじっくり味わいたいな~
と思いました。


天井からぶらさげている100円ショップのバンジーコイルが大人気

2017-01-28 21:25:32 | 理科 科学クラブ

天井からぶらさげているバネ(バンジーコイルというらしい)が、子どもたちに大人気です。

紙コップを吊らして、どんぐりを入れて遊んでいます。

↑の写真は紙コップを取ろうと椅子に乗って、手を伸ばしている3歳のAちゃん。

コップにどんぐりをたくさん入れると、重さでAちゃんの顔のあたりまでコップが下りてきます。

 

とにかく楽しくてしょうがない様子。

 

お家に持って帰って遊べるようにこれとよく似たおもちゃを作ることにしました。

(教室内で気に入ったおもちゃがあるときは、適当な材料でよく似たおもちゃを作っています。

 

紙コップにゴムをつけると、こんな感じ。

ビー玉などははねると危ないので、デュプロの人形を2体入れています。

ゴムをねじると、くるくる回ります。

紙コップの周りに色紙を貼ると、さらにすてきになりました。

 


その子独自の「こんなことしたい」から膨らむ活動

2016-12-08 21:55:18 | 理科 科学クラブ

4歳4ヵ月のAくんのレッスンで。(前日の記事もたまたま同じ月齢の子でしたが、別の男の子です)

教室に着いたAくんは、あれこれおもちゃを出してきて触りながらのんびりしていました。

「今日、どんなことがしたい?工作や実験やゲームができるよ」と誘うと、「先にまず遊んでから……」といって、次のおもちゃを探しにいきました。

 

Aくんは好奇心旺盛でがんばり屋の男の子です。

一度何かを始めると、最後までじっくり取り組みます。

そんなAくんですから、Aくんの気持ちのスイッチが入るまでもう少し待つことにしました。

そうした後で、「時計の長い針が4のところに来たら、今日することを工作か実験かゲームのどれをしたいか選んでね。でも、今日はもうちょっとゆっくりしてから決まった活動がしたいなら、長い針が6のところまで遊んでいてもいいよ。」

そう告げると、Aくんは、にこっと笑って、

「もう工作したい」と言いました。

最近、教室では、ビー玉を使ったコリントゲーム風のおもちゃ作りが流行っています。

わたしが簡単な見本を作ってみせると、

「それもいいけど、ぼくがしたいのはそれじゃないな」という顔で、「ふうーん」とのぞきこんでいたAくんが、急に思いついたように、

「海の中の恐竜を作りたいよ。住んでいるところが本物みたいに海の中とか外とかが本当のやつみたいなのを作りたい」と言いました。

水色の色画用紙を切り抜いて海を作り、落とし穴がある山を作ったところで、大好きな海の恐竜の絵を描いて切り取りました。

 

この海の中の恐竜は、前回のレッスンでも描いて、磁石を使った魚釣りゲーム作りに発展したのでした。

「Aくん、前は魚釣りしたけど、他のグループの子は海の中の生き物でよく影絵をして遊んでいるよ。影絵のスタジオの作り方を教えてあげようか?」とたずねると、喜んでうなずきました。

海を表現するために、透き通った青い色水を作って懐中電灯を当ててみたらどうかとたずねると、

Aくんの目がたちまち輝いて、「色水作りたいよ。いろんな色のが作りたい!!」と言いました。

 

ペットボトルの中の水に絵の具を溶かしてみると、半透明で光を通しませんでした。

そこで、これまで他のグループでよくやっていた水性マジックでティッシュペーパーに点を打ってから水につける手の込んだ色水作りをすることにしました。

すると、それまでは、たんたんと工作していたAくんが声が裏返るほど喜んで活動に参加しはじめました。

自分がやりたいと思ったことに対する子どもの熱心さは格別ですね。

 

影絵遊びが楽しくてたまらないAくん。

影絵の恐竜に取っ組み合いをさせたり、Aくんの影が天井まで届くよう調節したりして遊びました。

Aくんは、お母さんの影が大きくなってエアコンに頭をぶつけたのにおなかを抱えて笑っていました。

 

いらないDVDを使って虹を作りました。

 

Aくんの心のスイッチが入ったのは「色水作りたい」という思いでしたが、それ以降は、ゲームも算数も、大乗り気で目を輝かせて取り組んでいました。

 

始めて遊んだストラテゴ。

 

算数タイムでは、数のボードを使ってたし算やひき算をしました。


年少さんと理科実験遊び

2016-11-22 20:50:39 | 理科 科学クラブ

年少のAちゃんは理科実験もどきの遊びが大好きな女の子です。

↑はAちゃんが自慢気に持ってきてくれた古代の海の生き物です。

 

期限切れの紅茶のティーパックやコーヒーなどをご近所さんに実験用にいただいています。

今回はティーパックを使ってろ過する実験。

 

ろ過装置は、ペットボトルを切って、上の部分を逆さにしてから、コーヒーフィルターを取り付けて使っています。

これだとろ過された液体が観察しやすいし、子どもの気分で土や野の草花などをろ過したい時、使い捨てにできます。

 

お湯の温度は、ぬるめのお風呂の温度くらいに。

 

ろ過した紅茶を三角フラスコもどき(300均で購入。教室でとっても人気があります)に重曹とクエン酸を入れて、化学反応を楽しみました。

三角フラスコ風の容器を使うと、泡の吹き出し方に迫力があります。

 

かたくり粉で、個体でもあり液体でもあるトロトロ~としたものを作り、ハートの入れ物に移していきます。

この作業が幼児にすごい人気です。30分以上やりたがる子もいます。

 

食紅を落とすと、ラテアートのような模様が描けるので面白いです。

 

砂鉄で遊んでいます。

 

Aちゃんはボードゲームやカードゲームに慣れている子なので、算数のレッスンで、グローカルヘキサイトを本来のゲームのルール通りにやりました。

ルールを理解して最後までやりきるAちゃんに感心しました。


磁石で遊びました♪

2016-11-17 18:31:18 | 理科 科学クラブ

年少のAくんとBくんのレッスンでの出来事。

恐竜の時代の海の中にいた爬虫類を作って、釣り遊びをすることにしました。

磁石をつけた釣り竿を作って、クリップをつけた爬虫類をつかまえます。

 

ふたりが磁石に夢中になっていたので、ずいぶん前に大阪市立科学館で購入した『磁石 と 自発的対称性のやぶれ』 という小冊子を出してきました。

 

これは200円くらいだったと思うのですが、とてもいい内容です。

上の表紙の写真は、「動物の群れに生じた自発的対称性のやぶれ」なのだそうです。

多くの動物は群れると向きをそろえるそうです。

「どこでもいいからそろう」という習性は物理用語では「対称性」と表現されるのだとか。

 

この小冊子の目玉は、1000個の方位磁石で作った磁石テーブルについての説明です。

これが現在の宇宙のヒッグス場とそっくりなのだそうです。

 

教室では、1000個の方位磁石はとても用意できないので、方位磁石を1個だけこの冊子とセットにして飾っています。

 

1こだけでもとても面白い方位磁石。

Bくんは磁石で方位磁石を回して大喜び。

 

磁石ついでで、こちらも科学館の磁石の花をまねた実験をしました。

 

切ったビニールタイが花のように咲きます。

しまいにビニールタイ釣りになっていましたが。

 

Bくんがブロックの袋の中に磁石のついた釣り糸をたらして釣れるかどうかためしていました。

そこで、「それは無理でしょって思うものも磁石につくことがあるよ」という話題になりました。

教室のお宝…?磁石にひっくつ石(山で取ってきてもらったもの)を出してきて、遊びました。(子どもたちは、鍾乳洞の鍾乳石を見て、「洞窟って何?」と不思議そうにしていました。

 

磁石でずいぶん盛り上がっていたので、最後に砂鉄を使った工作をしました。

変なおじさん。

 

砂鉄でひげやまゆげをつけます。

 

算数レッスンでは、5の合成と大きな数を学びました。

ふたりとも大笑いしながら数の世界を楽しんでいました。

 


蜘蛛の巣を作ったよ♪

2016-10-29 20:41:37 | 理科 科学クラブ

年長のAちゃんとBちゃんのレッスンで。

今日、何をしたいかなかなか決まらないふたり。

そこで、「教室のなかを自由に歩きまわってみたら?作りたいものや実験したいことが見つかるかもしれないよ。

ほら、そこに飾っている遊園地のコーヒーカップなんてどう?くるくる回る面白いしかけが作れるよ。

それかゲームを作るのはどう?教室においているどのゲームも、同じようなものが作ってみたかったら作れるし、お家で遊べるよ」

というと、「コーヒーカップはやめとく、うーん」と言いながら、教室のおもちゃや実験道具を見てまわっていたふたりは、ハローウィン用に棚にかけていた蜘蛛の巣の飾りに目をとめて、「これが作りたい!」と言いました。

 

Aちゃんによると、少し前に『猛毒展』に行って、毒グモを見てきたそうです。

Aちゃんは猛毒展にいたひとつひとつの生き物についてそれはていねいに説明してくれました。

 

梅田のHEPファイブで開かれていた『猛毒展』はちょっとこじんまりしすぎかな……というものでしたが、子どもにとっては、少し想像力を膨らませないと楽しめないくらいの地味なイベントごとの方が深く心に響くものです。

わたしも子ども時代の思い出深い体験のベスト3は、野外で昆虫の科学ドキュメンタリーを見たこと(虫好きでも何でもなかったのに……)や、

自転車置き場の上や物置の上に登って遊んだことや、はじめて図書館に連れて行ってもらった時のことです。

サーカスや遊園地や珍しいレストランにも連れて行ってもらったけれどそちらはほとんど覚えていません。

 

「蜘蛛の巣を作りたい」と聞いて、『飼育と観察』という古い学研の図鑑を出してきました。

 1971年初版のものなので、子ども向けの図鑑とは思えない内容に、思わず笑ってしまうようなページもかなりあるのですが、(水槽の作り方とか、

カメのための池の作り方とか、ハチの観察の仕方とか、熱帯魚の飼育のための生餌のイトミミズを飼っておいたり、刻んだりする方法など)、最近の洗練された図鑑にない魅力も満載の本です。

 

この図鑑にオニグモがあみをはる手順が、初心者向けの編み物の本さながら、ていねいに解説してあります。

Aちゃん、Bちゃんもすっかり蜘蛛のあみのはり方に魅了されていました。

最初に自分の体重を利用して三角形を作って、木の枝などに枠糸をはってから、放射状に糸をはっていき、最後にうちがわからぐるぐる巻きの形に糸をはっていく様を一生懸命、真似していきました。

最後に、ねばり糸の「ねばり」をつける意味で、ピンクのビーズも貼っていきました。

 

Bちゃんは図鑑の索引が気に入って、調べたい文字を探しては、指定のページを見にいっていました。

 

生駒山に登ってきたというAちゃん。

さっそく教室の距離カードに加えることにしました。

高さは、642mです。

算数のレッスンでは、10のカードを作って、繰り下がりのあるひき算を学びました。