虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

旅ノート

2018-08-24 21:04:16 | 工作 ワークショップ

 

4年生のAちゃんと弟の1年生のBくんが『旅ノート』を作ってきてくれました。

ふたりとも、新聞を作ったり、本を作ったりするのだ大好きな姉弟です。

旅行中移動したルートを示しながら、説明をしてくれました。

ふたりともお出かけ時にすぐ作れるよう

透明の袋に、はさみといっしょにノート、駅でもらってきたパンフレットなどを入れていました。

弟くんの旅ノート。

パンフレットをいっぱい切り貼りしてすてきなノートに仕上がっていたのだけど、

中身を撮影しそびれました。残念。

 


2分で作れる潜水艦の作り方 (費用200円くらい)

2018-08-15 10:38:58 | 工作 ワークショップ

工作本などで潜水艦の作り方を見ると、

作業工程は難しいし、材料の調達も大変、おまけに作ってもうまく作動しない……という

ものがほとんどなのです。

何とか簡単に、安価で、失敗せずに作れて、潜水艦のしくみの基本がしっかり学べる

という作り方はないものか……と考えていて、

思いつきました。

いつもの適当工作です。

でも、子どもたちがお風呂で大喜びすることは間違いありません。

 

材料は、100円ショップの水風船を膨らませる下の写真のピンクの道具です。

ペットボトルと水槽用のチューブ50センチほど。水槽用のチューブは、

ホームセンターのホース類を切り売りしているコーナーで1m60円~90円くらいで

売っています。

 

<作り方>

ペットボトルにカッターで10㎝ほどの切り込みを入れます。

水風船のポンプを水槽用チューブにセロテープで接続します。

できあがり。

 

<遊び方>

ペットボトルの切り込みからプラスチックのフィギュアを入れます。

ペットボトルの隙間に水風船を取り付けたチューブの端をはさみます。

ペットボトルに水をたっぷり入れて水の中に沈めます。

水風船のポンプを押すとペットボトルの潜水艦が浮き上がってきます。

作りは、「えっ?」といういい加減さですが、なかなか高性能の潜水艦です。

数回ポンプを押すだけで、スーッとかっこよく浮上します。

ビニールテープや油性マジックで潜水艦らしく色付けすると、

もっとかっこいい仕上がりになります。


犬を作ったよ♪

2018-07-08 19:43:51 | 工作 ワークショップ

 

1年生の自閉っ子のAくんが犬を作りました。

「食べたものが、お腹を通って出てくる」という風に作りたいAくん。

喉とお尻に穴を開けて、犬の身体に筒を渡しました。

モールをえさにして、磁石で体内を移動させるというのも

Aくんのアイデアです。

 

途中で、段ボールを切るのが面倒だったのか、

「こうやってストローでつけて、羽根にする。空飛ぶ犬にする」と言っていました。


段ボールハウスの増築で教室がえらいことになっています。

2018-06-28 19:31:12 | 工作 ワークショップ

街づくりイベントのアートフェスタを教室内に再現しようとしていた小学生のお姉さん方。

途中で面倒になって、「家を作ろう」と、街並みだったものをぐるりと囲んで、

モンゴルの遊牧民のゲルのような丸い家を作りました。

屋根にらくがきしながら、笑う、笑う。

何がそんなにおかしいのかとあきれるほど、笑っていました。

創造力があふれているときは、うれしいものですね。

そのご、2,3歳のちびっこちゃんたちが来た時に、家に穴をあけて、適当なまどをつけてあげると

大喜びでした。壁に光を当てると見える不思議なペンでらくがきして遊んでいます。

ヘンテコな窓から出てくる手。

 

小3の男の子が本当に音の出るインターホンや表札、ポストなどを作ってくれました。

小1の男の子が来た時、「おうちを改造する?」とたずねると、

「自分の家が新しく作りたい」と言われました。

段ボールハウスと段ボールハウスは、通路をもぐっていくと

行き来できます。

教室が段ボールハウスに占領されてえらいことになっています。

 


物作りと成長(小3のAちゃんの作った物語 ♪ )

2018-06-03 20:16:41 | 工作 ワークショップ

小3のAちゃんが虹色文庫のために本を作ってきてくれました!!

読んでくださった方は、コメント欄にぜひファンレターをお願いします!

 

(中学生になった虹色出版社の編集長がさっそくコメントをくれました。)

小学3年生なのにこんなに長い本が書けて凄い!
しかも絵が上手い!
私が3年生の時は本を作るなんて考えたことも無かったのにとびっくりしました
小切手を送らせてもらいます!
これからもたくさん本を読んで語彙力を高めていってください
応援してま〜す!

 

(虹色文庫に本を作ってきてくれた子は編集長が億単位の小切手を切ってくれています)

 

すごい力作です。

Aちゃん、大好きな物作りを続けるうちに、苦手だった算数も得意になってきました。

教室の子どもたちを見ていると、その子が輝く好きなことを応援し続ける

大切さを思います。それと、たっぷりと自分の時間を持っていること。

36ページ、ぎっしり書きこまれた文章とすばらしい絵に、

感無量です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


小学1年生の子たちの高い視点からの気づき

2018-05-28 21:14:17 | 工作 ワークショップ

子どもはどの子も基本的に自分のアイデア、自分の考え、自分の興味関心、自分の愛着などを

中心に工作をするのが好きです。

その時、ちょっとした工作技術を教えると、子どもの心に深く響く時があります。

何が強く響くかは個性にもよりけりですが、年代によっても特徴があります。

小学1年生の子らは、それより年下の子たちとちがって、

工作技術を教えた時に、「そういう原理だったのか!」「そういう仕掛けだったのか!」「そういう意味が

あったのか!」というより高い視点からの気づきのようなものがあります。

上の写真は、1年生の子が作った『電子レンジ』です。

この子はボタンをテープで貼って、自分のアイデアに大満足でした。

その時、「とびらのボタンを取り付ける時、穴をあけて、とびらの裏から短く切ったモールを通し、

次にボタンの穴に通し、再びとびらの穴に通して、とびらの裏でモールをテープを止める」という

方法を教えました。

すると、1年生の子たちは、

上からテープでボタンを貼り付けるよりずっときれいで、強度が増すことに

心から感動していました。

それより幼い子たちだと、きれいにできあがったことに喜ぶところで、

一本の短いモールが、こんなすごい働きをすること、

知恵を使うことの面白さに感動しているのです。

 

 

この1年生のグループで、こんなシーンもありました。

クレープやアイスクリームのコーンを作るための

簡易コンパスを作ったところ、

どの子もクレープやアイスクリームができあがるということ以上に

ふたつの穴が円を描くことに驚き、感激していたのです。

簡易コンパスは、食品の発砲トレイ、楊枝、半径サイズに穴を開けて

切った厚紙を用意したらできあがりです。

この同じコンパスも2年生の子たちに見せた時は、別の場所に穴を開けると

どうなるのか、ということに関心が向かっていました。


大人気 ATM カードガチャのしかけ

2018-05-24 21:15:16 | 工作 ワークショップ

教室で大人気のATMとカードガチャ作りのしかけです。

基本はラップの芯などに輪ゴムを巻くだけ。

カードが出てくる口を細長く切ります。

ゴムを巻いたラップの芯をくるくる回すと、カードやお札が

箱にあけた出口から出てきます。

 

 


「地球儀が作りたい」「ドライブコースが作りたい」

2018-04-20 09:32:41 | 工作 ワークショップ

このところ簡単な更新ばかりですいません。算数記事用の写真などもたまっているので、おいおいアップしますね。

最近、教室では、「太陽が作りたい」「宇宙が作りたい」といっ子がけっこういます。

年長のAくんは、「地球が作りたい」と言っていました。

「これくらいの大きさんきゃいやだ」と天球儀を指さして言うので、材料探しにひと苦労。

Aくんといっしょに工作用の材料箱をあさって、カップ麺のどんぶりをふたつ見つけました。

木の葉型に切った紙を貼って球を作りました。

Aくんが上手に大陸を描くのにびっくり。

お母さんの話では、家族旅行で海外に行ったので、飛行機の中で見た地球の映像に興味を抱いたそうです。

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こちらは年長のBくんのドライブコース作り。

長い紙にドライブコースを描いて、端にラップの芯を貼りました。

ティッシュ箱にセットすると、ドライブコースのできあがり。

車は実は最初に太陽を作っていたものを変形させました。

芯を回すと、風景が変わっていきます。


これまで子供たちを夢中にさせた活動

2018-04-18 14:21:04 | 工作 ワークショップ

 

教室では、子どもたちが興味を持ったものとさまざまな形で触れ合い、発展させるお手伝いをしています。

これまで子どもたちを夢中にしたものと、興味を膨らませるためにした活動の数々を紹介します。

(近いうちに、算数にかかわることで、子どもたちを夢中にしたものと興味を膨らませる活動を整理することにします)

 

<子どもたちを夢中にさせたもの>

 

ピタゴラ装置作り

 教室やユースホステルの部屋全体を使った大がかりなものから

ストローの中をビーズが滑っていくミニサイズのピタゴラ装置まで

さまざまなものを作りました。数えきれないほどしかけのアイデアが

試されています。


影絵劇、映画作り

 ブロックで作るミニシアターから、2mほどのスクリーンを使ったものまで

さまざまな影絵劇や映画を作りました。

 

工場作り ごみ処理場、ベルトコンベアーで移動させる算数の工場、

 

頭脳パズル

 

ハンバーガーショップ作り

ボードゲーム、カードゲーム

エレベーター作り クレーン作り

 

 

忍者

 

戦国武将 お城

 

ドールハウス作り

 

ガチャポン作り

 

 

レジ作り

 アルミホイルを貼ったお菓子の箱にレジのバーコードを読み取る機械をつけると

ピッと鳴ります。

 

 

パソコン作り 携帯電話作り

 

元素カード

海賊船 大型フェリー

 

ポップアップのしかけ

 

かばん作り

 

すごろく作り

 

歴史的建造物

 

深海魚

 

おばけ屋敷作り

宇宙

 

ポケモンゴーのゲーム作り(ブザーが鳴るマッチング式のゲーム作り)

 

わたがし機作り (モーターを使った工作)

 

 

 生きものの生態

電車の世界

 

スライム(動く砂鉄スライム、スーパーボール作り

 

電子工作

 

プログラミング

 

洋服屋さん

 レオナルド・ダウ¨ィンチ

 


忍者の知恵を工作で再現

2018-03-09 17:52:33 | 工作 ワークショップ

小3の男の子たちのレッスンで。

「工作がしたい」というものの、なかなか作りたいものが決まらなかったAくん、Bくん、Cくん。

この年齢の男の子たちは歴史に興味を持つ子が多いです。

「昔の人の知恵を工作で再現してみたらどうかな?」

と言いながら、『もののはじまり図鑑』や『忍術・手品のひみつ』『忍者の大常識』といった

本をいっしょに眺めるうち、何だかワクワクしてきた様子。

「こんなの作ってみたい」「これ試してみたい」と

声があがりました。

一番人気は『水ぐも』で、「本当に水の上を歩けるものが作りたい!」と意欲を燃やすものの、

材料と実演する場の問題から、もう少しこじんまりした作品にチャレンジすることにしました。

『かめ筏(いかだ)』

ちゃんと浮かんだ時は感動しました。

 

『折りたたみ式の船』

『がないでお城の堀に

なわばしごをかける方法』

なわまき機をふたつ用意し、なわの中央になわばしごをつけて

2手のなわまき機を巻いて、なわばしごを城に近づける。

忍者のひとりは、ピンと張ったなわをつたってなわばしごを

取り付けに行く。