虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

もうすぐ3歳になる子と過ごす幸せな時間

2018-03-08 18:08:17 | 工作 ワークショップ

2、3歳の子はとにかく傘が好きです。

ゼリーの空き容器とか、がちゃぽん容器の片割れとか、

傘の形を思わせるものに、ストローを貼り付けたり、穴を開けてストローをさしたりしたら、傘はできあがります。

下の写真はサンリオで購入した人形用の折り畳み傘。

これに夢中にならない2,3歳児さんはほとんどいません。

 

もうすぐ3歳になるAちゃん。

ままごと遊びにも人形遊びにも、ちょっとひとひねりした

物語や意味や技術の習得があると熱中します。

おもちゃを誕生日のプレゼントということにしてハンカチで包んだり、

「のぼれないよー」と泣く人形を手に乗せて、自分がエレベーターになってあげたり、

どうぶつたちの注文の色にあわせておやつを配ったり。

病院ごっこをしたり、電車に乗ってピクニックに行くことにしたり。

「雨がふってきたよ。どうしよう」「おなかがすいたよ。どうしよう?」といった

問題の答えを一生懸命考えてくれます。

 

2,3歳の子とのこうした遊び方は、虹色算数オンラインのサンプルページでたくさん紹介しているので、

よかったらぜひのぞいてみてくださいね。

http://nijiiroonline.moo.jp/senden/

の右にあるピンクのサンプル体験ボタンです。

人形をタイヤブランコに乗せて遊んでいます。

パズルを楽しむAちゃん。この柄は2ヵ所見比べながらおくため少し難しかったのですが、

根気よく最後までやりとげました。

 

 


三人三様のあこがれと興味

2018-02-17 22:01:36 | 工作 ワークショップ

年長のAちゃん、Bちゃん、Cちゃんのレッスンで。

Aちゃんはつい最近まで入院していたそうです。

好奇心旺盛なAちゃんのこと。入院中、看護師さんの使う道具に

興味しんしんだったそうです。今回のレッスンでは、「点滴つくりたい!」と

言っていました。

そこで、実験用の薬品を移すために買っていた化粧品を調合するための注射器の

先の部分を取り外したものを渡すと、それを使って、せっせと点滴の道具を作っていました。

針の代わりにセロテープとアイロンビーズが取り付けてありました。

 

婦警さんにあこがれるBちゃんは、警棒やトランシーバー、鉄砲などを作っていました。きちんと腰の周りに

装着できるようになっています。

 

Cちゃんはお菓子工場を作っていました。角の曲線部分の作り方にとても興味を持っていました。

コンパスを使って、4分の1の円を描いて角を作っています。

 

<おまけ>

算数のレッスンでは、図形の問題にいろいろ取り組みました。

最後にみんなで折り紙のらんどせる作り。

作り方は、教室に来ている子のお母さんに教えていただいたものです。

 


100円ショップのお砂場型で世界遺産作り

2018-02-16 22:58:08 | 工作 ワークショップ

 

小学2年生のAちゃんは、古代遺跡や古代の文字が大好きな女の子です。

これまでも古代の壁画やエジプトの宝飾品など、さまざまなもの作りを楽しんできました。

今回はメキシコの「太陽のピラミッドが作りたい」と言うので、

材料を準備してあげました。

100円ショップのお砂場型に石鹸を塗ってから、水で溶いた石膏を流し込んで固めます。

 

Aちゃんは、彫刻刀で石のレンガ風にすじをつけていきました。とっても根気があります。

絵具の色作りはAちゃんが大好きな作業です。

さまざまな色を混ぜ合わせて色を作りだしていきます。

 

<おまけ>

前回の記事で書いた1問ずつ貼っている算数プリントです。切り張りしているだけです。余白があると学びやすいです。


石こうを使っていろいろな物づくりにチャレンジ

2018-02-08 23:15:02 | 工作 ワークショップ

石こうを使っていろいろな物づくりにチャレンジしています。

石こうって、最近まで触れたことがなかったんです。

でも、教室の2年生のAくんが、教室にある動物人形のフィギュアが作りたいとあんまり

いうものですから、それなら一度石こうで型を取って人形を作ってみようと

思ったわけなんです。

 

コーナンで石こうを買ってきて、Aくんといっしょに

袋にある説明通りにせっこうをぬるま湯でといて

作ろうとしたところ、大失敗。

その後、科学の本を調べてやってみるものの、思うようにいきません。

 

そこで、説明書や本に頼らず、上手い作り方を探るうち、いい方法にたどりつきました。

100円ショップのあぶら粘土を型に使うのです。

これなら、石こうをとかした液を注ぎ込んでも、

簡単にきれいにはずすことができます。

教室にあった恐竜の骨のフィギュアをバラバラにして、パーツを押し付けながら

自分の好きな化石を作ると、とても面白い作品ができあがりました。

 

他の子らもとてもすてきな作品をいろいろ作ったので、また今度アップします。

 

丸いものを石こうの液体にさっとつけると、簡単に着色可能な

球体ができます。

宇宙が好きでたまらない年中のBくんが、さっそく木星を作っていました。

 

一番上のマヤ文明のピラミッドに似たものは、100円ショップのお砂場用の

型に石こうをとかした液体を入れて固めました。

30分もあれば固まります。

型には石鹸水を塗っておくと簡単にはずれます。

 

<おまけ>

100円ショップでこんな球体を購入しました。光を反射する素材が前面に貼ってあります。

Bくんが、こちらも100円ショップのライトの上で球体を回して、

遊んでいました。

 


段ボールで簡単に子どもが乗れる舟を作る方法

2018-02-08 00:05:17 | 工作 ワークショップ

スーパーでもらってきた段ボール。

切り込みを少しだけ入れて、子どもが乗れる舟を作ってみたら

好評でした。

側面の下部分をたてに切り、上部分は折り目用の傷をつけます。

ひっぱると下のような舟ができます。

周囲に紙やカラーの布テープを貼るとさらに舟らしくなります。

ごきげんで乗り込む子どもたち。虎も乗っています。

 


小さい労力で多くの満足感が得られるようにして 、がんばる心を支えること

2018-01-25 11:19:07 | 工作 ワークショップ

手伝う、教えるという場面で、わたしはユーモアや言葉の力を利用して

子どもの意欲が高まったり、我慢が持続するようにサポートしています。

 

発達の凹凸のある子たちのレッスンで、こんなことがありました。

水遊びの道具を工作していたため、セロテープではなくビニールテープを

使用していました。

すると、セロテープのようにハサミで簡単に切れないものですから、

ひとりの男の子が「切れない!切れないよ、もう!いやだ、こんなの!」と

かんしゃくを起こしかけていました。

 

そこでわたしが、

「だって、そのテープは、セロテープよりパワーがあって強いんだもの。

●くんにね、どうせ切れないだろう、切れるもんなら切ってみろ、おれさまは

強いからなって挑戦しているのよ」と言うと、この子は笑いだし、それからは

弱音を吐かずにがんばってやり遂げていました。

うまく切れなくて、まるではさみがテープと決闘でもしているように

見える度に、含み笑いをしながら、いきいきと取り組んでいました。

 

工作を「提案する」という場面では、次のような点に注意していると、

子どもは意欲的に能動的に振舞うようになってくると感じています。

 

子どもがやる活動がどんなにささいな小さなものでも、

子どもがその結果から得る楽しさや満足感が大きなものになるようにするのです。

写真は、子どもが型で抜いたハートを紙に貼ったシーンです。

お母さんがそれを利用して、太陽が登って沈んでいくプラネタリウムを演じたり、

なぞなぞクイズをしたりして遊んであげています。

 

写真は、アイスのカップにポリテープを貼って、本人いわく

「宇宙船」(わたしはくらげかと思ってましたが……)を作ってきた一シーンです。

 

宇宙船にストローを貼って、ひもを使って空中を動かしています。

 

幼い子や工作体験の少ない子ほど、

小さい労力で多くの満足感が得られるようにしてあげないと、

「もっともっと、こんなこともしてみたい」という気持ちを膨らませたり、

がんばりを持続させたりするのは難しいからです。


創造性があると、いつも2倍楽しい 3

2018-01-13 21:34:04 | 工作 ワークショップ

創造力を使うと、なんでもないようなものが、すごく楽しいおもちゃになります。

小2のAくんと小1のBくんのレッスンでこんなことがありました。

「がちゃぽん」作りに使ったペットボトルのキャップがたくさんあまっていたので、

Aくんがブロックに乗せて面白い遊びをはじめました。

キャップに切った紙を入れて、中央のブロックを動かすと、工場でベルトコンベアーを

動かしているようです。

ペットボトルの上部を切って、紙を投入する部分を作りました。

白いレバーの紙を押し上げると、(紙をテープで貼っただけです)中に入れたものが下に落ちます。

 

上の写真は、遊園地の回転する乗り物です。ストローに輪ゴムを貼っただけですが、

人形を乗せてくるくる回るので面白いです。

回転させるためにコップの間にビー玉をはさんでいます。

滑り降りる乗り物です。

]

 

紙コップのエレベーターです。

 

 


創造性があると、いつも2倍楽しい 2

2018-01-09 22:27:37 | 工作 ワークショップ

今日もまた、「創造性があると、何をしても2倍楽しいな」と思った出来事があったので

紹介します。

 

小学2年生のAくん。教室に着くなり、「今日も作りたいものを考えてきたんだ。」と言いました。

「工作もいいけど、今日はゲームをしたらどうかな?最近、教室でポケモンのカードゲームが流行っているよ。」と

言うと、「じゃあ、カードゲームして、それから作りたいもの作る。

ドラゴンと町が作りたいんだ。ドラゴンが飛んでいる時に下にある町のことだよ。」と言いました。

「今日は、算数の学習がかなりあるし、ゲームをしたら、ドラゴンは作れても町は無理かもしれないよ。」

と言ったけれど、いつも臨機応変に切り替えるのが上手なAくんは、

「わかったよ。それなら、もし、ポケモンゲームして、その後、ドラゴン作って、その後、算数までに

時間があまったら、町を作るよ。」と応えました。

Aくんが作ったのは巨大なドラゴン。

ゴムを上下するとホバリングします。

キバの一本一本にまで凝った細工をしたので、完成したのは、

算数をするまでたった5分という時でした。

Aくんが、「じゃぁ、次は町が作りたい」と言ったので、

「後5分しかないから無理ね」と言うと、

「5分だけでいいから作りたい」という答えが返ってきました。

それで、たったの5分なのですが、Aくんは猛スピードで黙々と作業して、

町を作っていきました。

そして、5分と算数の時間中の休憩の5分をあわせて、

わずか10分でこんなすてきな町を作りました。

「ドラゴンの映画撮影ができるね」と言うと、喜んでうなずいていました。

 


創造性があると、いつも2倍楽しい

2018-01-08 20:22:53 | 工作 ワークショップ

小学2年生の子たちのレッスンで、「創造性があると、どんな時も2倍楽しくなるな」

と感じた出来事を紹介します。

 

2年生のA君、Bくん、Cくんの3人とポケモンのカードゲームで遊んだ時のことです。

ポケモンのカードゲームは、ポケモンごとに異なる110とか120といったHP(体力)に、

20とか30の攻撃を何回かしかけて相手を倒すゲームです。

楽しいだけでなく、同時に数学的な勘も養われる魅力的なゲームです。

何回か遊ぶうちに、園児でも、110<20×6 といった暗算をするように

なってきます。

 

このゲームで遊んだ後で、Aくんが、「先生、厚紙ある? ぼくも自分でカードゲームが作りたい

んだ。」と言いました。

すると、BくんもCくんもカードゲームが作りたいと言いました。

Cくんが作ったのは、織田信長の時代の鉄甲船のカードゲーム。

 

Aくんが作ったのは電車のカードゲームです。

ポケモンのモクローにあたる弱いカードに選ばれた乗り物は、「生駒山ケーブル」です。

 

Bくんが作ったのは「忍者のカードゲーム」です。必殺アイテムがたくさんあります。

 

算数の時間には、最高レベル問題集の水のかさの応用問題をしました。

3人とも2段階の思考や逆思考が得意になってきているのを感じました。

 


錫杖(しゃくじょう)

2017-12-29 22:32:34 | 工作 ワークショップ

忍者ブームの小3のAくん。錫杖を作って、

僧侶に変装する忍者になりきっています。

僧侶の衣装のようにまとっているのは、お母さんの

筒状のマフラー&ストール。

忍者好きが高じて、なんでも忍者の修行だと思う事で

ポジティブに物事を受け止めたり、

乗り越えて行く努力をすることが出来るようになってきたそうです。


忍者の時代だったらこんなことで弱音吐いてたら

敵に捕まって殺されてたかもと思うと、なんでも頑張れるのだとか。