虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

えんぴつけずり

2017-12-28 22:06:12 | 工作 ワークショップ

小2のAちゃんが、えんぴつけずりを作っていました。

ジュースの空き容器を見て、えんぴつけずりの形が浮かんだそうです。

箱にひっつけて、後ろに回転するようにストローを

ねじで取り付けました。

かわいくデコレーションして満足そうでした。

 


キャプテン・リノ  のゲームを手作り

2017-12-27 23:57:13 | 工作 ワークショップ

教室にある『キャプテン・リノ』というカードゲームが人気です。

楽しく遊んだあとで、ひとり3枚、(壁2枚と屋根)のカードに絵を描くという

きまりで教室オリジナルのキャプテン・リノを作りました。

 

100円ショップの200枚で100円の名刺サイズのカードを使います。

壁のカードは半分に降ります。屋根のカードには、

直角の「く」の字型を1~2個描きます。

簡単にできて、きれいに積み上げていけます。

オリジナルゲームは積み上げ競争などもできて楽しかったです。

屋根には、壁を乗せる時の形が下の左の写真のように描いてあります。


100円ショップの電卓(の)ロボット

2017-12-21 22:10:35 | 工作 ワークショップ

100円ショップの電卓で作る簡単なロボットの作り方を

紹介します。

写真のような電卓を、ドライバーで分解します。

 

内部がむきだしになった状態で箱に貼ります。

電卓の液晶画面のサイズの口を切り取ったロボットの顔を貼り、

曲がるストローの手をつけます。

モールをえんぴつなどに巻き付けて、飾りを作るのもいいです。

 

電卓のボタンの裏に黒い塊がついているはずです。

(↑の写真の左端のボタンの裏の黒いぽつぽつのことです)

それを(大きめサイズのもの)を、割り箸の先に貼って、

電流を流すための棒を作ります。

最初に、電源スイッチにあたる右端の迷路のようになっている部分に

黒い塊を押し付けると、0が表示されます。

他の部分も押してみて、顔の表情を変えてみます。

「イシシシシシシ……」と笑うロボット。

 


工作を楽しくするアイデア 

2017-12-03 22:50:29 | 工作 ワークショップ

幼い子たちとの工作は、「さぁ、今日は何を作ろう」と構えるより、

ミニカー遊びやお人形遊び、ままごとといった

普段の遊びに、ちょこっと手づくりを足すくらいの感覚で十分だと思っています。

ミニカーで遊んでいる時、パーキングやガソリンスタンドがあると楽しめますよね。

物作りは、「こんなものがあったらいいな」をすぐに叶えてくれます。

 

一方の通路から入った車が回転して

別の通路から出てくるシステムがあると、ミニカー遊びがとても

楽しいです。

丸いチーズの空き箱や写真のような容器などの

中央と地面にする紙に穴を開けて、切ったモールを通してとめます。

車の出入り口を作ったら、できあがり。

 

ミニカー遊びがたちまち楽しくなります。

 

仕組みのある工作は、初め、シンプルであればあるほど

後から応用がききやすいです。

 

↑のトイレットペーパーの芯にひもを貼り付けたものは、

「巻き上げ機」です。

これでエレベーターを上げることもできるし、車を移動させることもできるし、

ペットのリードにもなります。教室ではカツオの一本釣りや船の帆を上げる作業にも使います。

とにかく、くるくるひもを巻きあげる操作はやっていて爽快です。

 

1、2歳の子と工作する際に、空き箱の犬(ティッシュの空き箱に耳だけつけたものなど)に

この巻き上げ機をつかったリードをつけると大喜びします。

1、2歳の子にもわかりやすい工作です。

 

↑エレベーターがあがりました。

 

こうした簡単な「巻き上げ機」を作れるようになると、

曲がるストローのように

ハンドルがついた巻き上げ機を作ったり、

いったん巻き上げておいて、元に戻ろうとする力を使って

動く仕組みにもつながります。

 

 

 

たとえば、下の写真のように

ブロックの棒を2本立てて、

筒状の芯(トイレットペーパーの芯だとブロックの棒に差すと

穴が小さいのでペーパータオルの芯を使っています。なければ、紙を丸めると

自在に筒を作ることができます。

↑の写真のようにブロックの棒に筒状のものに

ひもを貼ったものふたつの一方をくるくる回すと、もう一方もくるくる回ります。

筒の一方に紙皿を貼って「回転すし」の仕組みなど作れます。


次々と気持ちが移りやすい子、自分からやりたがらない子 と 工作をするには? 2

2017-11-24 23:35:34 | 工作 ワークショップ

何度も何度も呼びかけたり、手を変え品を変え誘いかけても

子どもがこちらが提示するものに乗ってこない時、

大人は「いったいどうすればいいの?」と強いジレンマを感じるか、

「無理にやらせることはないのでは?」と働きかけること自体を諦めてしまいがち

なのではないでしょうか。

 

Aくんのお祖母ちゃんは、誘いに乗らないAくんに対して、

優しく根気よく諭しつづけていましたが、誘えば誘うほど頑なになるAくんに、

どう対応したらいいのかわからないようでした。

 

そんな時に、どんな言葉をかけたら、Aくんが乗り気になって取り組みだすのか……

といえば、そんな魔法のようなひとことは、おそらくないはずです。その場面には。

 

でも、レッスン中の別の場面では、

Aくんの意欲に変化をもたらす魔法の種(?)をまくのにピッタリの機会がいくつも

見いだされました。

 

Aくんは、大人が誘う活動には見向きもしないものの、自分が面白いと思う活動は

非常に熱心に繰り返そうとするし、あれこれ試してみようとしていました。

上の写真のようなガムマシーンを作り方を見せていた時、

ビー玉や星やハートの形の透明小物を入れてみて、穴を通るかどうか試してみました。

「穴の中に入れてみる」ということは、Aくんの強い興味をそそるようで、

底に穴を開けた紙コップの穴に大量のビー玉を入れから、

紙コップを持ち上げて、ザーッとそれが周囲に広がって行く様を

眺めるのも面白がっていました。

 

ストローにサイズの異なるストローを通して、動かすことにも関心がありました。

 

気になったのは、そのようにAくんが自ら強い関心を抱いて、

心がひとつのことに集中している姿に対して、お祖母ちゃんが、

「家でもこんなふうにちょっと貼ったり、ちょっと何かして、その後は、

それでずっと遊んでいるんです」と、おっしゃっていたことです。

 

それは確かにそのように見えるし、実際、ほとんどの親御さんが、

「工作に取り組む時間の短さ」という点にだけ焦点を合わせて

解釈してしまうような場面ではありました。

 

でも、Aくんが大人の誘いかけに極端なほど無関心なことを思うと、

本当は、大人の方が、こうしたAくんが面白がっていることに対して、

強い関心を寄せる必要を感じました。そうして同じひとつのことに好奇心を向けあって、

あれこれ試したりおしゃべりしたりする楽しさを味わうのです。

また、Aくんの活動は、工作とはいいがたいものですが、

実験としては、「こうしたらどうかな?」「ああしたらどうかな?」

「こうだったから、こうなったのかな?」

「ビー玉がザーッとなだれのように広がるように、大きなコップに入るだけビー玉を

入れてみようよ」などと、アイデアを出したり、推測したり、

原因と結果について話しあったりする機会を含んでいるものでした。

 

太めのストローを貼って、傾きを変えて、物を滑らせてみることにも

関心がありました。

 

コップにビーズを詰める作業を面白がっていたので、

何種類かエレベーターを上げ下げする方法を見せました。

 

ストローを使った巻き上げ式エレベーター。

車で引っ張る形で挙げるエレベーター。

車を斜面に置いて、滑らせてあげるエレベーターなど。

 

紙コップを一方にひもでつないで、

ビー玉の数で上がったり下がったりするエレベーター。

まだ、そうした仕組みへの関心はあまりありませんでしたが、

お家で楽しむと喜ぶのではないかと思いました。

 

あと少しだけ続きます。


次々と気持ちが移りやすい子、自分からやりたがらない子 と 工作をするには? 1

2017-11-24 23:05:07 | 工作 ワークショップ

親子向けの工作講座に、

出産間際のお母さんの代わりに4歳のお孫さん(Aくんとします)と

一緒に遠方から来てくださった方がいました。

工作に誘っても自分からしようとしないので、どのように誘ってモチベーションを

上げたらいいのかアドバイスを求められました。

 

Aくんは好奇心旺盛で頭の回転が速いおしゃべりさん。直感が優れている子のようです。

「花火」という言葉を耳にすると、即座にストローを放射線状に置いてみて、

「ほら、花火だよ」と言ったり、ストローとストローの間が

バランスよく均等になるように調整したり、

「風船を3つちょうだい」「それって、こういうことか」と自分が関わっていることに

的確なコメントをする姿がありました。

そのように意識がしゃんとした利発な子である一方で、

次から次へと興味が新しいことに移りやすく、一つのことにしっかり関われなかったり、

自分の興味は追うけれど、他者の誘いはいっさい無視したりする一面もありました。

 

「やりたい!」といった口の下から、別の何かをはじめているので、

おしゃべりする力はしっかりしているのに、連続した会話が成り立たないほどです。

ひとこと発する間に、新しいものに手を出しているのです。

 

Aくんが、ひとつの活動に集中できないのには、いくつかの理由が考えられました。

 

自分が「これはできる」と認識している活動のレパートリーが少ない。


Aくんは「花火みたい」「○○みたい」「これ○○だよ」と、

上手に見立てて平面上に物を配置してみるのは進んでやっていましたが、

自分が思いついたことだし、最初は非常に強い興味を抱いているように見えたことでも、

セロテープを貼るとか、はさみで切るといった作業を目にすると、

たちまちやる気が消失するようでした。

「花火」と言いながらストローを置いていた時も、

ストローをセロテープで貼る段になると、興味は次に移っていて、

促されてめんどくさそうに1、2枚テープを貼るのがやっとでした。

最初の興味はどこへやら、

「やって~」と大人に頼んで、できあがっていく過程を見守ることもしませんでした。

 

たいていの子が「自分で!」「ぼくが!」「わたしにやらせて!」と

手を出したがるような活動への無関心さが目立ちました。

Aくんには、器用さを伸ばす意味でも、自立心や意志力を育む意味でも、

工作のように、実際に手を使ってする取り組みが大事になってきます。

 

といっても、誘ってもやりたがらないのですから、どうすればいいのか戸惑いますよね。

 

「どうすればいいのか」のヒントは、この日のAくんの姿とお祖母ちゃんの関わりの中に

いくつかありました。

先に……Aくんが、「やって~」と大人に頼んで、できあがっていく過程を見守ることも

しませんでした……と書きました。

本来、大人に「やって~」と頼んで、自分は見ているだけ……という態度は

感心できるものではないかもしれません。

でも、もし、それすらしないほど、気持ちが次から次へと新しいものに移っているなら、

話は別です。

何かひとつに決めて、集中するには、Aくんが大人に頼ったり期待したりする気持ちを

育むことも、重要になってきます。


自分が興味を持った時にゆったり対応してもらうことで育つ

「相手に期待する気持ち」を育む必要性


大人が道具を使う姿をよく見ていると、子どもは自分も使ってみたくなるし、

どのように扱えばいいかもわかってきます。

子どもの興味に応える形で、道具を使ってみせると、

自分の好きなおもちゃを作ってもらう過程や自分のアイデアの実現を手伝ってもらう過程を

ワクワクしながら見守るようになります。

 

でも、そうは言っても、「ちゃんと見なさい」と呼んでも、知らんふりして、

別のおもちゃに手を出す子に、強制的に叱って見せるわけにもいかないし……と

悩んでしまうかもしれません。

Aくんにしても、お祖母ちゃんが、

「Aくん、Aくん、先生が呼んでいるよ」「先生のお話を聞きなさい」と

優しく声をかけている間は、意地でも誘いに乗らないぞという態度でした。

 

Aくんのそうした頑なな態度にやきもきするお母さんの姿が目に浮かぶようでした。

 

話を引っぱりますが、具体的な対応は次回に続きます。


「どうしても作りたい気持ち」と「自己流展開図」

2017-10-01 14:51:08 | 工作 ワークショップ

ペットボトルに紙を巻いて、紙の先に切り込みを入れて作る

シンプルなスペースシャトル。重心を取って帽子用のゴムを

取り付けると、空中をくるくる旋回します。(カウボーイの投げ縄を

扱うようにゴムを手にくるくるとスペースシャトルを回します)

 

年中のAくんは基本の作り方を習って作ってから、

見本にしている紙製の模型ののスペースシャトルを真似て、

機体の見本のスペースシャトルの柄を書き込むうちに、

模型と自分の作品の違いが気になりだしました。

 

機体の後部にある直方体のふくらみがどうしても必要だ、と

言い続け、しまいに、直方体の各面にあたる紙を切り貼りして、

自己流の展開図を作って組み立てていました。

苦労の末、できあがったスペースシャトルです。Aくんの思いがぎっしり詰まった出来栄えです。

算数の時間に、いただきものの数字の重りで遊べるてんびんを使って。

足し算をしました。

1+5=1+2+3

釣り合うとうれしいです。

10個のお菓子を兄と妹で分ける時、

兄の方がふたつ多くなるように分けると

いくつずつになるのか、といった課題を中心に

いくつかの問題にチャレンジしました。


あっという間に崩れて、新しく生まれ変わる

2017-09-18 19:13:35 | 工作 ワークショップ

祝日の教室模様。

『地下鉄のできるまで』という絵本を見て感動した

1年生のAくんとBくんがせっせと地下鉄の世界を作っていました。

 

渾身の力作を壊すのが惜しくて、

午後のレッスンの子が来るまで残しておきました。

 

午後に来たのは工作好きの3人の男の子たち。

妹や兄弟もいっしょに来たので、6人の子たちが

興味津々に地下鉄の世界を眺めていました。

午後に集まった子たちがやりたがったのは、工作です。

 6人で工作するとなると、地下鉄を残したままではあまりに手狭です。

「午前の子たちが作った作品は先生が片付けるから、それぞれ、

自分の作りたいものに必要な材料は何か考えて」

そう言ったとたん、6人総出で一気に地下世界を壊し始めて、

あっという間に見る影もなくなりました。

 下の写真は、上の写真からわずか1分後の教室の様子です。

まだ地下鉄の残骸で散らかったままの部屋で、

子どもたちは自分の作業用のテーブルや見本、

道具などを出して、もりもり作りだしています。

 

壊す行為は、創造的な気分を盛り上げてくれるものでもあります。

戦国時代の陣を作りながら、自分の作品を舞台に遊び出す子たち。

年長の妹ちゃんはパソコンを作っています。5年生のお兄ちゃんは大きな船を作っていました。

 

工作上手の2年生のCくんは、電車の鉄道運転シュミレーターを作りました。

 シュミレーターに画像を映すのに苦労しましたが、無事成功しました。

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今日の算数の時間の一コマ。

1年生のAくんが計算を速くするため、すごいアイデアを思いつきました。

 

問題は下の写真のおもちゃです。

1~12までのタテの列に

12個ずつ玉が入っています。

「並んでいる玉は、全部でいくつでしょう?」とたずねると、

最初は、12たす12は、24で、それから12たすと……と計算していましたが、

途中でこんがらがってしまって、「もう、無理。」と言いました。

そこで、12×12の玉でできている正方形に線を入れる真似をして、

「ここは、10が10個だね」と言うと、

「だったら、そこは、100で、その隣のところは、10がふたつだから20で、

上のところは、2が10と2が2個だから……と、4つのパーツに分けて考えて、

144という答えを出しました。

Aくんは紙を切り分けて、立体の空き箱の表面に貼って工作するのが

好きな子ですが、その体験で蓄えた知恵を

計算をする時も発揮できるようになったようです。

 

 


子どもたちが大好きな回転する仕組み 2

2017-09-10 23:55:48 | 工作 ワークショップ

回転は、子どもたちにとってとても魅力的な動きのようです。

教室では、さまざまな年齢の子がさまざまな方法で回転の

仕組みを取り入れて物作りをしています。

物作りは、子ども自身を表現するものであり、興味関心のあらわれでもあります。

それぞれの子が作りたがるもの、作り方、こだわるポイント、問題解決の仕方に

見られる個性が面白いです。

 

教室に着くなり、小3のAくんが、「重力ってどうやったら作れるのかな?」と

たずねました。「ブラックホールが作りたいんだ」とのこと。

ちょうど、息子が家にいたのでわかりやすい説明の仕方をたずねると、

「質量があるものは、どんなに小さくても周りのもの引き寄せる引力

が働くから、物があるっていうことは、そこに重力を作り出したってことだよ」

と言いました。

それを聞いたAくんは、顔を輝かせて、「それなら無重力って作れる?]

とたずねていました。

(ちなみに、無重力状態はこんな簡単な実験で試すことができるそうです。

側面に穴をあけたペットボトルに水を入れ、ペットボトルを落下させます。

落下しているペットボトル内は、無重力状態になっているので、水が穴から

こぼれません)

 

上の写真は、Aくんが作ったブラックホールゲームです。

 

下の写真は、Bくんが作った忍者ゲーム。

忍者を穴のあいたコーナーにタッチさせると、木の棒が回転して敵を弾き飛ばします。

 

 下の写真は、年長のCちゃんとわたしが協力して作った

金庫です。

 

 

下の写真は年長のDちゃんの作ったレバーを回転させるとジュースが出てくる

自動販売機です。

 

 


シルバニアファミリー好きの子たちへ

2017-08-15 21:37:06 | 工作 ワークショップ

お墓参りの帰りに梅田のオーパに寄ったら、

地下2階でシルバニアファミリーのタウンシリーズの発売を記念した期間限定のお店がオープンしていました。

ドールハウス作りの参考になります。

梅田を通るついでがあったら、寄ってみてくださいね。