教室をしていると、育児書通りに成長しなくて大いに親をやきもきさせるタイプの子たちをよく見かけます。
特に「発達障害ではないけれど、集団行動が苦手な子」の親御さんは、心配が絶えないようです。
「発達障害ではないけれど、集団行動が苦手な子」は、感覚が優れている内向型の子に多いです。
その子特有の美意識が強くて、同年代の子と異なる自分の好みにこだわります。
五感が敏感で、自分のペースで動きたがり、集団行動を頑なに拒絶するときがあります。
そうした特徴を言葉でだけ表すと、発達障害の子のこだわりと間違われることがあるのですが、実際に子どもと接していると、発達障害のある子のこだわりとは、かなり異なることがわかります。
感覚が優れている内向型の子は、自分のやりたいことに固執して、他人から誘いかけられたことをどれも嫌がったりしますが、少人数の慣れた人々の間では、コミュニケーションを取るのも上手だし、メタ認知力が高く、心の理論も一般的な子と同じ時期に理解しています。
このタイプの子たちは、男の子も女の子も、年長さんの半ばくらいまで、親が何か教えようとすると、頑固に拒絶することがよくある割に、就学までには小学校受験用のワークなどもきちんとできるようになっています。
また、外向型の子も内向型の子も、直観が優れている子は、集団行動が苦手な場合がよくあります。
他人の指示で動くより、自分の興味の移るままに、次々、好きなことがやりたいのです。
こだわりは少ないけれど、飽きっぽくて、コツコツがんばるのが苦手で、不器用な子が多いです。
自分の考え事を追うのに忙しくて、他人の話を聞いていないことがよくあります。
文字の練習は嫌がるけれど、算数は得意という子が多いです。
感覚が優れている内向型の子も、直観が優れている外向型の子も、内向型の子も、自分でやりはじめることには集中して、高い能力を示すのに、するように指示されたことはやらないか、おざなりです。
幼児期は、他人から誘われたり、指示されたことを無視することがよくあるけれど、成長をていねいに観察していると、就学までには、集団のルールに従えるようになっています。
集団のルールに従うようになるのは、そんな風にゆっくり身につけますが、それだけに自分の個性的な才能を伸ばすことには熱心な子たちです。
心配しすぎたり、無理強いしたりせずに、その子らしさをあるがままに愛してあげることが大事だと思っています。
個性のように思えても、発達障害の疑いがある場合は、きちんと病院で診断してもらうことが大切です。
でも、子どもにはそれぞれ独自の性質があるので、みんなと同じ行動が取れなかったり、成長に凸凹があるからといって、必ずしも発達障害があるとは限りません。
幼児期の短所は、長所の裏返しである場合もよくあります。
子どもの性格タイプ(内向型・外向型・直観・感覚タイプ…など)について書いた記事のリンクをまとめました。
<関連記事>
★発達障害に似ているけれど、発達障害ではない子 ちがいの決め手
★発達障害なのかどうか気になるけれど、やっぱりちがうかなぁ~とも思う子を育てている方に
★相談<発達の凸凹が気になる子。専門家からは個性の範疇と言われました>
この記事によく当て嵌まるタイプで、外向的直感型だからかな?と思えました。
一昔前でしたらこのくらいのことで心配する時間なんてなかったのかもしれませんが、
こういった内容の記事が必要な程、私も含め自分の子供を見張り過ぎる人が増えているのだろうなと感じました。
あまり気にしないようにしているつもりですが、まだまだですf^_^;
あ~、たぶん、私がこれでした。
今でもその傾向はあります。
どうしてみんなは言われたことを素直にするんだろう?
と不思議だったのですが、逆に、自分が特殊だったのかも?と、この記事を拝読して感じました。
素直すぎる息子が不思議でもあったのですが、なんだか納得です。
こういうお子さんをお持ちの方、きっと大丈夫ですよ。
集団行動は苦手ですごく嫌、でも、必要なときには
あわせられるようになっていきます。
先生がおっしゃるように、両親がまるごと受け止めてくれたから、な気がします。
認めて受け入れてもらう場所があれば、多少納得いかなくても折れることができるのかなと。
「集団行動が苦手なマイペース型」とのことで。発達検査に問題はなく、むしろ図形認知においては高いぐらいでした。臨床心理士さんが重視しているコミュニケーションも、次男は他人との交わりには積極的で問題なさそうです。
先生の記事を読んで、次男に当てはまるところが多いなぁと思いました。
臨床心理士さんには、「できるだけ早く集団行動に入れたほうがよい」と言われていますが、今まで集団に入れたことはなく、私自身も先月でフルタイムの仕事を辞め、保育園入園はせずに家で次男の育児をしています。次男には「保育園に入れなかったことはよくなかったのかな」と思いつつ、自分で育児をしたいという私の想いから選んだことです。
この記事から、次男へのかかわり方のヒントをいただいたような気持ちになっています。発達障害かどうかを見極めるにはもう少し時間がかかりそうですが、次男の性質を大事にしながら育児をしていきたいと思いました。
久しぶりにブログ見にきたよ!
園でトラブルを起こすたび、
悩まされる毎日です(>_<)
やはりちょっと 変わり者家系だからだろうか
kは気難しい性格で
自分のコントロールが難しいみたいです。
そのたび躾が悪いんじゃないかと思われたり
辛い…
少しのサポートが必要とゆうのを感じるけど
理解しづらい現状と
中々集団生活、そうも行かないし、
中々難しいんだなっと実感。
今更園を変えた方がいいのか?とか
悩まされてます。
あれこれとネットで情報収集をしていて、こちらの記事にたどりつきました。
みなさん書いておられますが、
読んでいて娘のことをそのまま書かれていると涙がでました。
あれから10日ほど、過去記事を含め、最新記事も欠かさず読ませていただいています。
私の思い通りに育てることばかり考えて、
そこから外れると思い悩み、子供を怒る自分に気づき、娘の目線を気遣うようにしてみたら、
それだけで娘が変わりつつあることに驚いております。
こちらの記事を引用して、リンク先のブログに記事を書きたく、ご了解を頂けるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
どうぞリンクしてくださいね。とてもありがたく思います。
息子は三歳くらいから少しだけ発達が気になる子だと母親として心配していました。
それでも、なんとか普通の読み書きができるようにしなくてはと少しずつ教えてきたつもりでした。
ひらがなは読むことができるようになりましたが、書くほうは半分くらいというところで入学となってしまいました。
6月に入り、国語の時間に頭が痛くなりだしたようで、ほぼ保健室を行ったり来たりするようになってしまいました。ほかの授業も頭が痛くなるようです。
先生の指示が分からない(理解できない)ようです。
ずっと 発達が気になっていたのに、主人にも私の両親にも「発達障害ではない。少し幼いだけで、しばらくすれば普通になる」と諭されていましたが、検査を受けておけばよかったと後悔しています。
このブログの記事を参考にして、これから息子と二人三脚で頑張っていこうと思っています。
けれど、いまだにオモチャの貸し借りができなかったり、順番待ちが苦手だったり、公園では気になる女の子に文句?を言ったり、、、
保育園では先生が他の子よりも手をかけてくれている状態です。
今日は図書館で2時間ほど静かに絵本も読めて落ち着きも出てきたのですが、やはり集団でとなると違うようです。
こちらの記事を拝見して、そっくりそのまま息子のようだと思いました。
少し気持ちが救われました。
これから息子とどのように関わってあげればもっと集団になじめるようになるか自問自答しています。