レッスンが終わった後で、3歳のAちゃんに呼ばれて外に出ると、ミミズがいました。
「触ると、ピョンって動くよ。丸くなるよ」とAちゃん。
ずっと怖かったのに、最近、虫に触るのが平気になったのだとか。
教室に戻って、ミミズがどのように世界を眺めているのか
『動物の見ている世界』という仕掛絵本図鑑で確かめることにしました。
↑ は、カメレオンの見え方。左右の目が全く別のものを眺められるのだとか。
かたつむりとミミズの見え方にびっくり。
かたつむりは一応目が見えるには見えるけれど、輪郭がはっきりしないあいまいな
影しか見えていないそうです。
ミミズは……というと、目はないのだけど、光を受け取る細胞が体中にちらばっていて、
光を感じることができるそうです。
でも光は、大嫌いで光を避けています。悪魔か吸血鬼のよう……。
ミミズを見つけるという現実の体験は、子どもの図鑑や知識の絵本の眺め方を
それまでとは全く違うものに変えてしまいます。
Aちゃんも繰り返し熱心にこの絵本図鑑を見ていました。
昨日、レッスン後に子どもたちと新大阪駅に行ってきました。
『新幹線のたび』という教室で人気の絵本を持って。
絵本に描いてある新大阪駅のホーム。
本物のホームにも防犯カメラや緊急時のブザーや売店などを見つけました。
絵本には、新大阪駅で見ることができるのは、300系、500系、700系、
700系レールスター、N700系と書いてありました。
駅のホームに700系の新幹線が到着しました。
子どもたちといっしょに「のぞみかな?さくらかな?新幹線の顔を見に行こう」
と言いながら、ホームを移動するものの、新幹線は思ったよりずっと長くて
とにかく歩きに歩きました。
ようやくホームの端に着いて、左右に並んでとまっている新幹線の顔を見ると、
どちらもよく似ています。
子どもたちは、「どっちもさくらだ」と言います。
理由は、絵本と同じように新幹線の窓の上の部分に、大仏さんのほくろのような
ポチっとしたでっぱりがあるから。
そんな話をしていると、駅にいた車掌さんが、「さくらものぞみも同じ車体で、
色だけが少しちがうんだよ」と説明してくださいました。
絵本ののぞみでは省略されていたのですが、のぞみにも大仏さんのほくろのような
ポチッとしたでっぱりあることがわかりました。
車掌さんは、福岡の方面に行く奥側の線路の新幹線は、さくらが多いよ」ということも
教えてくれました。
それまで気づかなかったのですが、のぞみには青い筋が、さくらには細い灰色の筋が
入っていることに気づきました。
新幹線ってよく似ているだけに、どこが違うのか見分けるのが楽しいです。
さんざん歩いて見に行った新幹線のさくらとのぞみの顔。
さくらは鹿児島中央行きでした。
目の前にあるさくらがこれから鹿児島中央駅に行くのだと知ると、
それまで何気なく眺めていた絵本の鹿児島中央駅に急に親しみが湧きました。
そして、日本地図上の新幹線の路線図にも。