自閉症等のハンディーがある子たちのユースホステルのレッスンでは
障害のない定型発達の子の存在が
ハンディーキャップを持っている子たちに与える良い影響を
実感するような場面に何度もぶつかりました。
それも多人数の定型発達の子らの中に
少人数にハンディーキャップを持った子らを交流させるという形ではなく、
ハンディーキャップのある子たちの活動の場に、その子たちより少ない人数の定型発達の子が
参加しているという形が、
ハンディーのある子らに、定型発達の子の行動から学ぼうとする気持ちを引き出すのを感じました。
自閉症等のハンディーがある子たちのユースホステルのレッスンに行ってきました 3
では☆くんが、Aくんから手品を学ぼうとしていました。そんな時、Aくんは定型発達の子ですから、
自分の手品を周囲の人がどのように見ているのか、相手の視線や考えも気にかけながら
手品を披露しています。また、☆くんに教える時も、照れながらも、どういう風に見せたら
☆くんにわかるかな、という配慮があります。
すると、学んでいる☆くんにしても、大人から「教わる」のとちがって、
そうした振る舞いの全てを直接吸収してもいるのです。
また、自閉症等のハンディーがある子たちのユースホステルのレッスンに行ってきました 8で
トムくんが、なぞなぞやクイズを楽しみながら、「答えたい」「会話に参加したい」という意欲を
見せていたのも、その場に定型発達の子たちが混じっていたことが
大きいように思いました。
そういえば、去年、アメリカのシアトルで自閉症の子のための幼稚園を見学させていただいた時に
施設長さんからこんな話をうかがいました。
その自閉症の子のための幼稚園には、自閉症の子6人に対して、
障害のない定型発達の子2人が通っています。
自閉症の子たちが定型発達の子の相互交流の仕方や行動から
さまざまなことを学ぶからです。
つまり先生は、自閉症について専門的に学んだ大人だけではないのです。
ごく普通の同年代の子どもが、
ハンディーを持っている子らのお手本であり、
先生(その自然な行動から学ぶための)として
場を共有しているのです。
そうした保育や教育のあり方は、とても手間がかかると思われるのに
自閉症の子と定型発達の子の比率を厳守しているのには、
自閉症の子たちにかなりの教育的な効果があるからかな、
と思われました。
幼稚園の見学に行った時の記事です。
自閉症の子のための幼稚園に行ってきました LAKESSIDE CENTER for ISM 1
自閉症の子のための幼稚園に行ってきました LAKESSIDE CENTER for ISM 2
自閉症の子のための幼稚園に行ってきました LAKESSIDE CENTER for ISM 3