過去記事です。
2歳の頃から多動気味なのとコミュニケーションが苦手なことを理由に
病院に通っている★くん。
今は年長さんですが、まだ診断名はついていません。
病院に通いはじめた時期から虹色教室にも通ってくれています。
工作が大好きになり自分の世界を表現するようになるにつれて、
多動もおさまってきて、聞き分けもよくなってきました。
最近受けた検査では、以前は心配されていた空間図形を把握する力もよくなり
IQは平均的な数値より高めでした。
↑は全て★くんが作りました。
計画的に作業を進めることが得意になってきています。
わたしの指示にもきちんと従っているし、「ありがとうございます」「~教えてください」といった
やりとりもていねいにできるようになってきました。
就学の準備のために小学校に相談に行ったところ、
校長先生から、
「他の子に迷惑をかける場合がありますから、
最初に同じ教室の親御さんたちに、子どもにどういう特徴があるかといった
説明をしてください。他の方々に隠して通うのは、虫が良すぎますよ。お母さん」
と釘をさされたそうです。
その話をうかがって、なんだか納得がいかなくて、
腹が立っています。
★くんと同じくらいのハンディーの軽い子たちでしたら、
最初こそ、連絡帳がうまく書けない、ガサガサする、掃除の時間が苦手といった
問題が浮上したとしても、
だいたい1年生の終わりか、遅くても2年生の終わりごろまでには、
ほとんどトラブルもなくなって、クラスに打ち解けています。
これまで、学校に入学すると同時に、何ひとつトラブルが起こってもいないのに、
「この子は迷惑をかけるかもしれません。」「この子にはハンディーキャップがあります」
といった話を事前に他の親にするように強要されたという話を
聞いたことがありません。
そんな話をすれば、
オーバーに受け取られたり、誤解されたりすることもあるでしょうから、
お友だちに避けられたり、差別やいじめを受けるかもしれないし、
変な特別扱いを受けることも苦痛でしょう。
学校に人手が足りないのはわかるけれど、
どうしてもっとそっとサポートしてあげられないのかな、
たとえできないとしても、「虫が良すぎる」という言い方ってどうなの?
と絶句。
発達障がいという言葉がひとり歩きして、
学校が過剰反応しているようにしか思えません。
小学校では子どもはいつでも品行方正で、どの子も1年生からきちんと学校に適応し、
何ひとつトラブルを起こしてはならなくて、もし
起こすかもしれないリスクがあるなら、事前に他の人々に知らせておく……なんて
決まりがあったの?
モンスターペアレンツ対策ばかりして、子どもの心をないがしろにしているようで、
つらいです。
学校がモンスター化する保護者にばかり配慮するのなら、自分かわいさに
いじめっ子への加担、いじめる大人にばかり肩入れしているようなものです。
先日いただいたコメントでも、学校の先生の「世話」という言葉の使い方に
首をかしげてしまいました。
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いつもつらい気持ちだけをはいていたので先生に嬉しいニュース。ぼくてんが近所のうん艇(小さくて傾斜なし、6つぐらい)を渡れました。3年前ぐらいから、散歩のついでに必ずやっていたものですが、ぶら下がるだけで精いっぱいで、できるようになるなんてありえないと思っていました。それが発作が減り徐々に体力をつけ、先週まで3ついっても力なく落ちていたのがいきなり出来たんです。いつも付き合っていた父は4年生ぐらいにはできるかと思っていたが思いのほか早くできたと言ってました。諦めないぼくてんと父が凄いと思いました。
喜んでいたのもつかの間、昨日学校のトラブルを担任に聞いてみたら、解決策は提示されず、クラスでういていると現状報告。係の仕事をさぼるとか同級生に世話になる(ノートをみせてもらうとか声をかけてもらうとか)ことが多いのに感謝の言葉すらないとか。係の仕事への取り組み方については母指導してきていなかったので、何事も教わって学ぶぼくてんはそこまで必要だったのだと母深く反省。
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何事もその場で教えてもらわないと難しい子はいます。
そのために教師がいるわけで。
ぼくてんくんは、虹色教室にも夏休み等に来てくれていますが、
穏やかな気の優しい子で、グループレッスンでもいつも他のメンバーと仲良く過ごしていました。
ハンディーのせいで、空気を読んだり、気を使ったりすることは苦手ですが、
まじめで親切で明るい性質なので、みんなから好かれているのです。
ただ上手に立ち回ることはできませんし、他の人に手伝ってもらうことも多いですから、
身近な大人がそっとサポートしてあげることは必須です。
たとえば、ぼくてんくんができることで、他の子も助かることがあれば、
ぼくてんくんに他の子のお手伝いをさせるなど、関係を対等にしてあげる工夫も必要でしょう。
担任が「迷惑をかけている存在」として捉えたなら、たちまち周囲の子から
浮いてしまうにちがいありません。
こうした問題を真剣に話しあう場もなくて、もやもや としています。
↑の記事に次のようなコメントをいただいたので紹介します。
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私もそういう扱い方に疑問を覚える内の一人です。
息子はLDを抱えておりまして、発達協調運動障害も疑っているのですが、大変な不器用くんです。
だから、どうしても自己肯定感が下がりがちで・・・。
みんなと同じように出来ない・・・
なんてダメな僕なんだ・・・。
見ていて、LDにまで発展した不器用さが気の毒でなりません・・・。
現在3年生ですが、今の担任の先生が息子に大変理解を示して下さり、さり気なくフォローしてくれています。
文字の書き写しが苦手だから、先生がわざわざ書いてくれたり(息子は解くだけ)、漢字の抜き打ちテストがあることをこっそり教えてくれたり、笑われそうな絵であっても、色使いや、見ている場所(描いた絵の視点)など褒めれる部分をしっかり褒めてくれます。
困っている息子に、様々なフォローしてくれることで、息子の「出来るようになりたい!」という意欲を引き出してくれているように感じます。
その中で、息子は本当に伸びています・・・(涙)
また、先生が困っている息子を手伝うという姿勢を見せることで、周りの児童たちも同様にさりげなくフォローをしてくれるんです。
困っている子を助けるのが当たり前のクラスになるように仕向けてくれているんです。
これ大学卒業したての、ピチピチ新米先生です!
これってスゴイ事だと思いませんか?
理解を示す、困っている子を助ける
このような働きかけをするだけで、障害を抱えた子は伸びます!
様々な部分の発達がさらに促され、困難さが軽減されるように感じます。
でも、迷惑をかける子、問題を起こす子という接し方をしていれば、周囲もそうのような目で見ますし、問題行動もさらに酷くなります・・・。
保護者や教師の接し方一つでその子は180度変わります。
なおみ先生が感じられたことは、現実問題として非常に根強いものを感じます。
発達障害に対する誤解・・・。
誤解が生じるのは、まだまだ日本の世の中が発達障害に対して無知過ぎるのでしょうね・・・。
また、物事の表面しか見ようとしない、結果を急く傾向も問題かと・・・。
何でもそうですが、物事には原因があって、その過程を経て、結果に繋がりますよね。
この「過程」の部分を見過ごしがちな現代人。
すべての問題は、この「過程」を見ようとしない事にあるのではないでしょうか・・・?
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