幼児の「見る」能力を衰えさせると思われる
活動をいくつか紹介します。
ひとつは、ショッピングセンターなどにある乳幼児用の遊び場です。
もちろん、ごくごくたまにこうした場で過したから
問題が起こるわけではないのです。
でも、ショッピングセンターでは、子どもが小さな糸くずのようなものを目にとめて、遠近をはかりながら、それに手を伸ばそうとすると、
「バッチイ!」と遠ざけて終わってしまいますよね。
幼児のために……と人工的に用意された空間のほとんどは、
大人の頭の中の幼児像に合わせて作っているもので、
人生の中で一番大事な仕事をしているともいえる乳幼児には
あまりに学習要素が少なすぎるものです。
またおもちゃのコーナーのようなガチャガチャしすぎた場は、子どもが強い刺激にしか反応しなくなる原因をつくります。
つまり、インプットする力が鈍感になるのです。
昔、野良仕事の傍らで、カゴに入れられていた赤ちゃんは、
それは豊富な「見る」体験をしていました。
空を見る、雲の動きを見る、そうした目にしている自然と空気の温度などを感じ取るなどなど。
自然の草や花を見る場合、それは木のように見上げるものから、微細な目をこらさないと見えないものまでさまざまです。
動くものもたくさんあるし、働きかけるとフィードバックがありました。
そのように「見る」ひとつにしろ、あらゆるパターンをインプットして、
じっくりていねいに観察することができるよう目の機能を調節していたのです。
それが、現在は人工的なものが多すぎる上、
赤ちゃんが自分のペースで見る活動を広げにくいため、
自発的に見て、それを持続する
ということが、月齢が上るにつれ、難しくなっている場合があります。
表面的に大人が指示するところだけ
見る癖がついているのです。
へんなたとえですが、顕微鏡にはいろんな倍率のものがありますよね。
小さなものでもはっきり見える倍率の製品もあれば、
性能があまりよくないものもあります。
1~3歳はこの顕微鏡のレンズの倍率を決める時期、作っている時期ともいえるのです。
まずは、とても性能が高い目の機能が完成するまで、
強い刺激を与えすぎたり、
テレビを見せすぎたり(英語のDVDも注意がいります)
人工的で見るものがない場におきすぎたり、
子どもが見ることを楽しんでいる間、親がせわしない気持ちでいたりするのを
やめなくてはなりません。
子どもはまずは、さまざまな見ることを楽しんで、
「いないない ばあ」と、見ない、見るを繰り返したり、
指の間のゴミを取ろうとしたり、
動物に触れようとしたり、
紙をくしゃくしゃして、それを見つめたり、
影を振り返ったり、大きなものを見上げたり、遠くのものを見たり……
その後、見る力をさらに発達させ、
見えていないときを推理したり、
パズルをしたり、
間違いを指摘したり、カード取りを楽しんだり、数を数えたりします。
注意が必要なのは、見る敏感期にきちんと見る力を伸ばさないまま
「見る」ことをトレーニングする
迷路やパズルなどをしていると、
見え方が平面的になって、立体の把握が難しくなるといった
物の捉え方にゆがみが出る子がいることです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
![にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ](http://education.blogmura.com/edu_youji/img/edu_youji88_31.gif)
web拍手を送る
活動をいくつか紹介します。
ひとつは、ショッピングセンターなどにある乳幼児用の遊び場です。
もちろん、ごくごくたまにこうした場で過したから
問題が起こるわけではないのです。
でも、ショッピングセンターでは、子どもが小さな糸くずのようなものを目にとめて、遠近をはかりながら、それに手を伸ばそうとすると、
「バッチイ!」と遠ざけて終わってしまいますよね。
幼児のために……と人工的に用意された空間のほとんどは、
大人の頭の中の幼児像に合わせて作っているもので、
人生の中で一番大事な仕事をしているともいえる乳幼児には
あまりに学習要素が少なすぎるものです。
またおもちゃのコーナーのようなガチャガチャしすぎた場は、子どもが強い刺激にしか反応しなくなる原因をつくります。
つまり、インプットする力が鈍感になるのです。
昔、野良仕事の傍らで、カゴに入れられていた赤ちゃんは、
それは豊富な「見る」体験をしていました。
空を見る、雲の動きを見る、そうした目にしている自然と空気の温度などを感じ取るなどなど。
自然の草や花を見る場合、それは木のように見上げるものから、微細な目をこらさないと見えないものまでさまざまです。
動くものもたくさんあるし、働きかけるとフィードバックがありました。
そのように「見る」ひとつにしろ、あらゆるパターンをインプットして、
じっくりていねいに観察することができるよう目の機能を調節していたのです。
それが、現在は人工的なものが多すぎる上、
赤ちゃんが自分のペースで見る活動を広げにくいため、
自発的に見て、それを持続する
ということが、月齢が上るにつれ、難しくなっている場合があります。
表面的に大人が指示するところだけ
見る癖がついているのです。
へんなたとえですが、顕微鏡にはいろんな倍率のものがありますよね。
小さなものでもはっきり見える倍率の製品もあれば、
性能があまりよくないものもあります。
1~3歳はこの顕微鏡のレンズの倍率を決める時期、作っている時期ともいえるのです。
まずは、とても性能が高い目の機能が完成するまで、
強い刺激を与えすぎたり、
テレビを見せすぎたり(英語のDVDも注意がいります)
人工的で見るものがない場におきすぎたり、
子どもが見ることを楽しんでいる間、親がせわしない気持ちでいたりするのを
やめなくてはなりません。
子どもはまずは、さまざまな見ることを楽しんで、
「いないない ばあ」と、見ない、見るを繰り返したり、
指の間のゴミを取ろうとしたり、
動物に触れようとしたり、
紙をくしゃくしゃして、それを見つめたり、
影を振り返ったり、大きなものを見上げたり、遠くのものを見たり……
その後、見る力をさらに発達させ、
見えていないときを推理したり、
パズルをしたり、
間違いを指摘したり、カード取りを楽しんだり、数を数えたりします。
注意が必要なのは、見る敏感期にきちんと見る力を伸ばさないまま
「見る」ことをトレーニングする
迷路やパズルなどをしていると、
見え方が平面的になって、立体の把握が難しくなるといった
物の捉え方にゆがみが出る子がいることです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
![にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ](http://education.blogmura.com/edu_youji/img/edu_youji88_31.gif)
web拍手を送る
4歳8ヶ月の我が子は、強度遠視による弱視です。3歳児健診のときに発見されました(当時3歳半)。矯正しても0.1程度の視力。しかしながら、裸眼で細かいゴミを拾って見せてくれたり、かなり高いところを飛んでいる小さな飛行機を見つけたりしていました。恥ずかしながら、母親として弱視に気づきませんでした。
病院では、遠方、近見視力、両眼視機能のチェックと治療をしています。視能訓練士さんに、視力以外の視機能については、「眼鏡をしっかりかけていれば大丈夫」と言われています。また、自治体の発達相談でも、目に関してはサービスの範囲外だといわれてしまいました。
母親として、視覚障害分野の勉強を重ねるにつれ、視機能の面で不安が残っています。目の敏感期に弱視状態で物を見ていた我が子。本当にこのままで大丈夫なのかなと、心配しながら弱視児用の訓練(空間認知を鍛えるものなど)を遊びの中に取り入れながら、試行錯誤しています。
病院では大丈夫と言われているので、取り越し苦労かな、と思いつつ、やはり今回の記事を読んで、いままで引っかかっていただけに、不安になってしまいました。
「バーバパパのがっこう」
という本を借りてきました。
この本のストーリーがあまりにも奈緒美先生とかぶってしまったため、記事に全く関係ない内容ですが、思わずコメントしてしまいました^^;
要約ですがこんなストーリーです↓
ちっとも勉強しようとしない子供たち・・・
その親達は、
「こどもは びしびし しつけることが かんじんだ」
「うちの子供は機械のことを習えばごきげんだろうが、私はこの子達を将来市長にしたいんだ」etc・・・
と言って子供の興味から目をそむけています・・・・
一方、バーバパパは
「音楽が好きな子もいるし、鳥や動物が好きな子もいる。大好きなことを勉強すればきっと喜んでやるんですよ」
と言って 自分で子供たちの学校を作りました。
子供たちはバーバパパの学校で学ぶ事になり、次第に勉強が好きになっていき、心配していた親たちも安心しましたとさ・・・・ って話しなんですが。
かなり要約したんで内容が伝わっているかわかりませんが・・・
このお話し、ご存知でしたでしょうか?
私も多分、幼き頃読んだと思うのですが全く覚えがありません^^;
とにかく奈緒美先生とかぶってしまう内容の絵本で、思わず娘に、このバーバパパ、奈緒美先生みたいだねって言ったほどです^^
皆さんにも読んでもらいたいって本気で思った絵本でした^^
私自身、遠視による弱視でした(斜視もありました)。当
時は三歳児検診で目のチェックなどせず、小学校に入って
初めてわかりました。両親は、小学校の門の前の階段が昇
れなかったり、小山が昇れなかったりするのをいぶかしく
思いながらも、目が悪いとは気づきませんでした。
馬齢を重ねて今41歳ですが、弱視の影響があるかな、と
思うのは、3Dができないこと、方向音痴なことくらいで
す(これも医学的根拠なし)。図形問題などは全く困りま
せんでした。こういう人もいる、という程度に読んで下さ
ればありがたいです。
私の住んでいるところは、まだまだ自然が多いほう。そのせいか散歩しながらいろいろ観察しているようです。
絵本を見ていても、この子~がないね。と娘。なんのこと?と思っていると絵本の端のほうに描かれているもののことだったりと細かいところを見ています。
見る力は考える力でもあるんですよね。
目的地に直行ではなく、のんびり散歩したり遊んだり、とにかく大人のペースに巻き込まないこと、これからも忘れないようにします。
子供の興味を大切にしようと思いながら、親の嫌なこと(私は動物が苦手なので、動物に触ることなど)はさせないようにと遠ざけてしまっていました。
また、「もっと見たい~」と言われてついテレビを見せすぎたりもしていました。
3歳になった今、見ることに関心がないように見受けられる時があります。
今からですが、息子の見る力を衰えさせないように大事なことを忘れず、ぶれずにしていこうと思います。
今回も勉強になりました。
ありがとうございます。
1~3歳の目の敏感期は過ぎてしまったものの、脳の視機能の発達は、8~10歳頃までと本で読みました。また、専門家には、近頃では一生発達する、との見解もあるとのこと。なおみ先生が書いていらっしゃることを心に留め、ゆったりと子どもの発達に向き合っていこうと思います。